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村からパーミルへⅢ

【カーソル表示】のキーボタンを押すとカーソルの説明があり、一番最後に【カーソルカスタマイズ】のキーがさらに現れる。


続けてその【カーソルカスタマイズ】を押してみると…。

…おお…

カスタマイズの使い方の説明のあとに、変更キーがずらりと並んでいる。

その変更キーは、【索敵距離】から始まり、【表示対象】【敵意表示】【表示文字】【詳細表示】等々、恐ろしくこと細かにカスタマイズ出来るのが判った。


さらにこれらの最後に、カスタマイズした内容を記録できるスロットが5つあり、用途に応じて(例えば"市街地用"とか"乱戦時用"といった)様々なカスタマイズを用意しておけるのだ。


「あのー、ホンマに大丈夫どすかぁ?」

「え?あ!はい!

スンマセン、大丈夫っす!」

画面を読むのに集中してしまって、ウルティナ様の事を一瞬忘れてしまっていた。


…それにしても、転生してから一通りこの画面の事は確認したつもりでいたが、【ヘルプ】の所は全く見ていなかった!

まさかこんなトコに全て説明してあったとは…。

もう怒っていいのか、笑うトコなのか、よくわからなくなってきたわ。


ウルティナ様にはこれ以上心配かけたくないしなー…、つーかこのヒト、見ず知らずの俺にこんなに親身になってくれるなんて、マジ女神だわー!(←ただコレが言いたかったダケ)


なんだか遅くまで頑張って頂いたようなので、これ以上の長話は止めておこう。

彼女とは、また後日話をすればいいのだ。

そう思って話をきりあげる。

「そ、そうどすか…

ほな、また連絡頂けますやろかぁ…?」

あれ?なんだか残念そうに聞こえるのは、気のせいか?

まあそう聞こえるのは、あまりに俺の自信過剰だと思うが、少なくとも俺との会話は嫌がってはおられないとは思う…よね?


「ほな、ホンマにまた連絡お願いしますぇ!

アルキエラにも、よろしゅう言うといておくれやすぅ。」

そう言って、ウルティナ様は俺との【フレンド会話】を終えた。


…あのキツネ目のにーちゃんが言った通り、確かに自力で今まで何とかしてきたが、もう少し早く知って…いや、もう愚痴るのはよそう。

あのにーちゃんに文句を言える訳では無いし、言えたとしても「いやー、そうだったんですね。これはスイマセンでしたー!アハハ!」で済まされそうな気がしてならない。


それよりもまともに街へ入れる事が解って、本当にほっとしている。

いやホント、まじでどうなる事か、かなり悲観的になってたしな。


―それでは色々とカーソルをカスタマイズするにあたって、現在の状態はどうなっているのか確認しよう。


ふむ、カーソル出現距離はモンスターもキャラクターも最大値の2km に設定されている。

あと500m近づくごとにカーソルが四段階に大きくなる。

モンスターのカーソルは赤色で表示され、アイテム表示は有り、ステータスの詳細表示は2秒注視で切り替わると…。


うん、通常はこの状態でいいだろう。

いままでも、これで全く不都合無かったしな。

あ、一つ付け足しておこう。

キャラクターの敵対表示だ。

えーと、明らかに俺に対して敵意又は害意を持っているキャラクターは、オレンジ色にしてと…、そんで攻撃をしかけてきたら赤色に変わるとする。


あとはコレを"通常用"として、スロットの一番目に記録しておく。


試しに周りのミール達をみてみる。

うん、大丈夫だ。

ってゆうか、もしミールやネスフさんのカーソルがオレンジだったら、俺、人間不信に陥るわ(笑)。


それにしても、キャラクターの敵愾心まで把握出来るとは。

はっきり言って不意討ちに関してなら、コレ完璧なガードじゃねーの?


さあ本題の市街地対策だ。

さっきの"通常用"を基本に色々といじっていこう。

まあパーミルに着いて実際試してみて、何か不都合がでればその度に修正してゆけばいいしね。


まずはこんなモノだろう。

①カーソル出現距離は、モンスターは変わらず最長の2km 、キャラクターは逆に最短の5mとする。

②ただし敵愾心のあるキャラクターは、モンスターと同じ2km から判るようにする。

③モンスターは赤色、キャラクターは白色、敵愾心を持つキャラクターはオレンジで攻撃をしかけてきたら赤色になるのは同じ。

④名称部分を2秒注視で詳細ステータスを出すのも同じ。

⑤500mごとにカーソルが四段階に大きくなるのも同じ。

⑥あと追加として、俺が"知り合い"と判定したキャラクターのカーソルは非表示とする。

これはモンスターとの戦闘が常に有り得る、今のような場所なら、仲間の位置が隠れてしまっても表示して欲しいが、街中ならまずジャマなだけだと思うからだ。

街中でモンスターとの戦闘になるような事は無いと思うし、なった時はソレ用のカスタマイズパターンを作っておけばよいのだ。


よし、これをスロットの二つ目に記録しておく。

名前は"市街地(平時)用"としておこう。

これでとりあえずは準備OKだ。

あとはパーミルまで、ノンビリ向かうとしますか。


途中で先程の村へ向かう応援部隊とすれ違うはずだから、彼らからウマをもらって行くだけだ。

あ!村の名前って、俺、聞いてなかったわ!

後でネスフさんか誰かに訊いておこう。

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