表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
163/495

相棒の情報?

きたっ!!きましたよぉー!

『唯一無二』で『強力な』『プラチナドラゴン』しょっ?

コレ間違いないっしょっ!


そうだっ!フラグはっ?フラグは立っていないかっ?

…ちっ!立っていないか…。

イベントフラグが立てば間違いないと思うんだがなー。


くっそー!【天輝竜】(かもしれない)の情報がこんなに早く手に入るとは思わなかったっ!


ネスフさんの"歴史授業"を聞いているうちに、俺の知っていたゲーム知識が、この時代ではずいぶん変遷してしまっているのが判った。

特に地理的なモノはかなり変わってしまっているようで、【天輝竜】を探すために俺が候補に考えていた所は、まだ存在しているのかさえ判らない状態だ。


だから相棒を探すのは、一度知っている事を白紙の状態にして、最初の情報収集からしなくちゃいけないと、覚悟を決めていた所だったのになっ!


しかしエライとこにいたモンだなっ!(←すでに決めつけ)

普通に考えれば【天輝竜】をカードにしちゃうって事は、国防上の最重要なモノを盗っちゃうってコトだよね…。

…うん、間違いなく大犯罪だわ(笑)。

『アイツは元々、俺の相棒だぁー!』って主張しても、鼻で笑われるのがオチな気がビンビンするし。

例えば替わりのドラゴンをあてがうとか…

うーむ、どう考えても難易度バカ高いわー。


「おーい、どうかしたニャ?」

ハッと気がつくと、ミールとネスフさん…うわっ、それだけでなくて、バルストさん達全員が、俺を見て立ち止まっているよ。


「え?あの…俺どうかしてた?」

それにネスフさんが答える。

「いえ、あなたが急に考えこむように立ち止まってしまったのでね…

呼び掛けても返事もしませんし、もしかしたらまたウルティナ様と交信されているのかと…」


おわっー、スイマセンー!

かんぜんっに自分の世界に入っていたよ!

俺は慌て何でも無いことを皆に伝える。

ジェファーソンのオッサンが、『またケモノねーちゃんの妄想ででも浸ってたんだろ!』とガハハと笑いながら再び歩き始める。

それを聞いて今までの俺の前科を皆よく解ってらっしゃるようで、バルストさん以下の皆も苦笑しながら進み始める。


「…ホントに妄想してたニャ?」

「してません!」


ネスフさんも笑っている。

「…"光"の王国『ランセルフ』は央都の北にあります。

クリスタルの影響なのか、雪がよく降るが美しい国と聞いています。」

おおー!雪国かー。

「雪っ?ウチ、まだ雪見たことないニャー!」

ミールがネコミミをピコピコしながら、興味深げに"雪"についてネスフさんに訊いている。


二人の会話を聞いているとどうやらこの辺りの森は、常夏とまでいかないが、冬になっても雪が降るほどにはならないらしい。


…と、とにかく【天輝竜】の前にミールの事を解決せねば。

まあアイツは逃げはしないだろうし、いま俺がランセルフだっけ?に行ってもどうにもならないだろうしな。

それまでにもっと情報を集めて、もっと強いカードモンスターも揃えないと。


「おや、どうやらモンスターのようですね。」

ネスフさんの顔が引き締まる。

前方の右側、森側の方から合図がくる。

俺の目にもモンスターのカーソルが見えてきた。

カーソルには"ゴブリン"の名称が見える。


残念だが今回は、俺の出番はなさそうだな。

既に戦闘が始まっているようだ。

"ゴブリン"の叫び声と、バルストさん以下の冒険者達、両者のカーソルが重なるのが見えた。


もうすぐ昼時だから(最近は太陽と腹時計で、だいたいの時間がわかるようになってきた)、今日は午前中に二回の戦闘しかしていない。

《ゴッドブレス》の効果は、確実に薄まってきている。

おそらく午後は、もっと戦闘回数のペースが落ちるだろう。


うまい事いけば、明後日位にはパーミルに着けるんじゃないだろうか。

ただジョシュアさんによると、途中の小さな村に寄るって言ってたけどな。


―おお!ちゅー事は、風呂とまではいかないが、身体を洗う事ぐらいは出来るんじゃねっ?

考えてみれば、転生してからまだ一度も身体を洗ってねえし!

日本にいた頃なら、考えられないわー。

そう一度考えてしまうと、何だか身体がかゆくなってきた!

早く身体をあらいてぇ~!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ