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神お風呂回(笑)Ⅱ

ほらテレビのバラエティー番組なんかで、よくあるじゃん。

アイドルがこっそり女子校に潜入して、いきなり姿を現してキャーって言われるヤツ。

この叫び声は、それに近いレベルのデカさだ。


たがそういったモノと、内容的には大きく異なる。

「キャー!」の声に見え隠れする、「ちょっとぉ!本当に向こうには見えてないんでしょうね?」とか「やだっ!なんかハァハァ言ってる気がするぅ!」「そういや彼は淫獣で、声を聞いただけで妊娠するって、シェーナが言ってたわよっ!」等々の声が、嬉しくてあげた悲鳴ではない事を物語っている。

…つか、最後のは絶対アルシェーナちゃん発信だよねっ?!


収拾がつかなくなりそうなところに、アルリエータさんが声をあげる。

「ちょっとぉ!待って待ってよ!

いま私が話そうとしてたんだから、割り込まないでよっ!」

たが彼女の言う事に、何人かから不満の声がでる。

「えー?いくらリエータがキエラと仲が良いからって、彼を独占するなんておーぼーじゃない~?」

「べ、別に独占するつもりなんてないわよっ!

ただ一番最初に声掛けたのは私なんだから、最初に話すのは私でいいじゃない!」

「それだって、たまたまじゃない。

私もあのコと早く話してみたい~!」


…なんだろ、この会話だけなら、俺が物凄くモテているように聞こえる。

なおもアルリエータさんvsその他の、"誰が一番に話すかバトル"は続きそうだったので、俺はコッソリと声を小さくアルキエラさんに話し掛けた。

先に知っておきたい事を、訊いておこうかと思ったのだ。


「アルキエラさん…(コッソリ)」

「はわわ…はひゃいっ!」

アルキエラさんはおそらく、アルリエータさん達のバトルに巻き込まれ、グルグル目になってパニクッているのだろう。

見えなくとも彼女の今までの言動で、容易に想像出来た。


何とか落ち着かせて、彼女に質問する。

もちろん内容は、《ゴッドブレス》の効果についてだ。

「ええ、その通りですよ。」

アルキエラさんの返答は、あっさりと返ってきた。

「仰る通りあの場所にいた方々の、幸運値を最大値まで上昇させるのが、ウルティナ様の《ゴッドブレス》付随効果です。」


アルキエラさんによると神々の《ゴッドブレス》の効果は、俺のステータス画面にない、いわば『隠しステータス』が上昇するらしい。

例えば、前にスネフさんが話したラインロートレス様はやはり"素早さ"が上昇し、その他にも"力"や"生命力"、"知力"といった、RPG ゲームではお馴染みのモノが有るらしい。

そして効果時間は三日間、効果をかけた瞬間が最大値で、以降少しづつ減少してゆき三日間目の終わりにゼロになるのだそうだ。


また今更ながら知ったのだが、この【フレンド会話】は俺からかける事は出来ても、相手側からはかける事が出来ない一方通行なモノらしい。

代わりに神様達の方には、このオープントークのような様々な機能が付いており、逆にコレは俺には付いてないとのこと。


「あっ!キエラ、ナニ抜け駆けしてんのよっ!」

やべっ!みつかった!

いつの間にか向こうサンの方が、解決してしまっていたらしい。


どうやらキャーキャー言ってた内の俺自身に興味がない方々は、覗かれているのかを気にしていた、又はアルシェーナちゃんの言葉を鵜呑みにしていた(泣)などが問題で、それらが大丈夫ならもう俺に興味は無いそうだ。

この人達が殆どで、あと数人が単純に面白そうという事から、俺に興味を持ったとのことだ。


で、その位ならオープントークなので、別に一番を決めなくても話が出来るんじゃね?、という結論に至ったそうです。


「改めてこんばんわ!

アルピーニャでーす!」

「…アルサレーナよ。」

「アルファニールと申しますわ。」

結局アルリエータさんの他に三名が、俺に興味を持たれているようです。


「ねえねえ、キミ、アルキエラの股間に顔ツッコんだよね!

どうだった?」

「ぶっ!」

「はうっ!」

最初がそれかよっ!

そんなの、素晴らしかったとしか言いようがないじゃないですかっ!

「ううぅー!

だからこの話はもう止めて下さいー!」

アルキエラさんが、はわはわ慌てている。

「でも大事な事よ。

乙女の大事なところを汚したのよ。

あなたは責任をとるつもりはあるのかしら?」

「もちろん、ありますっ!」

「「「おおー!」」」


って、俺また脊髄反射に答えちゃったよ!

つーか、この場合、責任ってナニ?

「いやいや、アンタら何言ってるの?

アルカナ使いクンは、ヒューマン族なのよっ?

私達、神族にどうやって責任とれるのよっ!

それにキミっ!キミも安請け合いしないっ!

あんまり即答だったから、一瞬返せなかったわよ!」

アルリエータさんが冷静に常識的なツッコミをいれる。

「…いや、別に脊髄反射に答えてしまいましたが、安請け合いのつもりはないですよ?」

「「「おおおー!」」」

俺の返答に、どよめきがおこる。

いや、謝るのなら幾らでも謝るし、お詫びに何かしなければならないのなら、幾らでもするつもりだが…。


「…コレは意外な話しになってきたわね。」

「別にからかうつもりで言ったのですけど。」

「うわー!ちょっと羨ましいカナ?」


「ちょっと!もう!

ほら、キエラからもナンか言いなさいよっ!」

「わっ私っ?私なんかで、い、良いのですか?

で、でもこー言った事は、もっとお互い良く知り合ってからの方が…

それにミールさんにも悪いですし…。

あっ!べ、別にあなたが嫌な訳では無いんですよ?

むしろ…って、何言ってるの私っ!はうぅー!」

「「「わりと乗り気だっ?」」」


「キエラ!変に動揺しないっ!

アンタらもこれ以上、けしかけないでよっ!」

どうやらアルリエータさんは仕切り役、というかお姉さんキャラのようだ。

ドジっ娘のアルキエラさんを、いつもフォローしている感じなのだろうか。


「キミ、私達の所は完璧っな女所帯なの。

だからキエラみたいに、男性に慣れてないコが多いのよ。

だから、迂闊な事は言わないで。

キエラがホンキになったらどうするの?」

え?

…もしかして、責任って嫁的な事なのでしょうか?

今頃になって、その事に思い至って青くなる。

だが俺が青くなってる内に、話が変な方向に向いてきた!


「でもさあ、昨日キエラから聞いたんだけど、アルカナ使いクンのレベルって300を越えてるらしいじゃん。」

「えっ?それって私達の降臨型より遥かに高いのではなくて?」

「…たしか200を越えると、昇神域よね…」

「というより、300越えなんて上級神に…」

「そう言えば、初代のヒトって…」


…なんだろう彼女達の声が段々小さくなって、向こうの方で話しているように聞こえる。

しかも妙に気になる内容だし!

その事を彼女に訊こうとしたが、それより早く周りから声が上がった。


「ちょっと!アルピーニャ、聴こえたわよ!

あのコ、レベル300を超えているのっ?!」

その声が浴場に響き渡った瞬間、ざわっ!と空間が揺らいだ(ような気がした)。

いつも読んで頂いて、ありがとうございます。

ご指摘を頂いておりました、主人公のセリフにつきまして、"―"で始まるのから「 」に今回から変更させて頂きました。

またこれ以外に注意点などありましたら、どんどん教えて下さい。

何分初めての事ですので、読みにくい所があると思います。

またご指摘、宜しくお願いします!

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