アジトで一泊目Ⅰ
スケルトン N Lv 20
(死霊族/土属性/cost 4)
AT: 1.310/1.310
DT: 1.730/1.730
数体のスケルトンが残っているが、これはそのままにしておく。
中途半端にレベルアップしても、戦闘には出せそうに無いからだ。
あとは二枚の【強化カード(N)】だ。
コレはまだ今でも悩んでいる。
新しい"ヒルジャイアント"は、レベル1でも暫くは第一線で戦えそうだ。
どちらかというと、"キラーマンティス"あたりを強化したい。
まあ少し様子を見よう。明日の【一日一回無料召喚】で良いのが出るかもしれないしね!
さて空の方も薄暗くなってきた。
先ずは焚き火をおこすとしよう。俺もこの何回かの野宿で、随分火おこしが上手くなってきたもんだ。
準備を先にしておいたので、程なくしてパチパチと焚き火の炎があがってくる。
ではっ!お待ちかねの、ディナータイムといきましょー!
先ずは干し肉に木串を通して、焚き火で炙る。もうこの時点でスゲェいい匂いがしてきた。
それと一緒に、フライパン(鍋等と一緒に調理道具がテントの裏にあった)に水と豆、それに塩・香辛料をぶちこむ。
水気が殆ど無くなってきたところで、火下ろし、パンと一緒に頂く。
おほー!おいっすぃ~!
初めて作ったわりには、上手く出来たようだ。
田舎のじーちゃんとも子供の頃、山でこんなブッコミ料理くったなーとおもわず思い出した。
ショーユかミソが欲しい所だが、もうあの味は口にすることはないだろう。
ちょっとホームシックになってしまった。
それを忘れさせるように、炙った干し肉にかぶりつく。
ああ、ヤッパリ肉はうめー!
久しぶりに食事らしい食事が出来て、大満足だった。
あと少し多めに作ってあったので、捕虜達にもお裾分けだ。
先ずは戦士の方から縄を解き、炙り干し肉と豆煮込みを渡す。
さっきの"ヒルジャイアント"召喚が、効いているみたいで、彼らは全く反抗するように見えない。
食事が終わって縄で再び拘束するのにも、一切抵抗しなかった。
問題はフリードだ。
やはり"スケルトン"の召喚には呪文が必要なようで、猿轡をしている状態ではこっちに殺意ビンビンの視線を送るだけだった。
だが飯を食わそうと猿轡を取ったとたんに、呪文を唱え始めやがった!
慌て口を塞いで、呪文を中断させて事なきをえた。
まあそういう事なら、今晩はキミ飯抜きだからねっ!