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転生初日Ⅰ
強制的な眠りだったせいか、目を覚ましてきているのに、なかなか体の自由が利かない。
まぶたも重く、景色がはっきり見えない。
たがその分、妙に嗅覚と聴覚が冴えていた。
最初に濃い植物と土の香りがした。
次いで、強い獣の匂いと息づかい。
―獣っ?
多分、本能的なものだったのだろう。
危険を察知して、体が、視覚が一瞬で覚醒した。
目を開けた、その目の前に有ったのは、俺に噛みつこうとしている、でかい獣のあぎとだった。
「うおおおぉっ?」
間一髪、俺はそれをのけぞって、回避した。
しかし、続けて俺の喉笛に噛みつこうとする!
「おおおぅっ?」
またもや奇跡的にそれを、横に転がって回避する。
そのまま俺は立ち上がって、とりあえずその場からダッシュした。
なんだっ?何がおきてるっ?
走りながら、後ろをチラリと振り返る。
すると後ろから、俺を追いかけて来る、灰色の大きな獣と、これが見えた。
グレイウルフ N Lv 3
モンスターだ!
どうやら、俺は転生と同時にモンスターに襲われているらしい。
「マジかあぁぁ!」
しかも、チラと見た限り、離れているのやら、横を並走しているのやらで、十数匹に追いかけられているらしい。
「マジかあぁぁ!」
キツネのにーちゃん!アンタ、転生先の状況くらい、チェックしといてくれぇっ!




