アジトで戦力拡充Ⅳ
"スライム"のステータスを見ると、種族の所が『―』となっている。
実は"スライム"は、モンスターの十種族のどれにも当てはまらない。
そのため『―』となっている。
いわば『スライム族』とも言うべき、一種一族なのだ。
だがここが、"スライム"の秀でた所なのだ。。
"スライム"を【合成】の素材として使う時、ベースのモンスターがどの種族でも、同種族合成と同じレベルアップ率を得られるのだ。
つまり全てのモンスターと相性が良いわけだ。
だからコイツが召喚で出てきても、あまり残念感はない。
それよりもビミョーに弱い、"ゴブリン"の方が使いでがない。
ちなみにノーマルランクでこの"ゴブリン"と"ジャイアントバット""コボルト"で、三大ガッカリモンスターと呼ばれている。
さて次は【ノーマル召喚チケット】を使うとしよう。
手に入れたチケットは4枚だ。
一度に召喚出来るが、今回は一枚づつ召喚しよう。その方が、ワクワクが長続きするしね!
まずは一枚目だ。
同じように魔方陣からモンスターが現れた!
ジャイアントバット N Lv 1
(飛翔族/闇属性/cost 2)
AT: 65/65
DT: 95/95
…うそん。え、なに?俺が三大ガッカリモンスターとか言っちゃったから?
…ま、まあ、気を取り直して、二枚目の召喚といきましょー!
スライム N Lv 1
(―族/無属性/cost 1)
AT:10/10
DT:10/10
…
…
…三枚目、どーだっ?
コボルト N Lv 1
(妖魔族/土属性/cost 2)
AT:95/95
DT:70/70
(笑) おもわず笑ってしまいました。
いやっ、コレ狙いすぎでしょっ!ナニコレ?
三大ガッカリ(以下略)って、言ったのそんなにムカついたの?
ってか、誰がムカついたの?
…わーん!誰だかわかんないけど、ご免なさいっ!二度とバカにしないから許してっ!
もちろん単なる偶然(だと思いたい)なのだろうが、おもわず四枚目を出すのが怖くなってきたわ。
考えてみれば、"コボルト"は"ゴブリン""オーク"とならび数か多く、接触する機会もたぶんよくあるだろう。
そうなった時の通訳要員として、必要なはずだ。
また"ジャイアントバット"も上空からの偵察兵として、夜目の利かない"ビーファイター"に代わって"レッサーデーモン"の代行として頑張ってくれそうだ。
ゲームではありがたく無かった者達も、ここでは有益になる可能性は充分ありえる。
うむ、ヤッパリ馬鹿にしてはいけないなっ!
…でも最後の一枚くらいはスゲーのが出て欲しいなー!