5.異国で出会う故郷
荷馬車を転がしていたのは、やっぱりアワジ村の人だった。見た目からして、五十代ぐらいのおじさんだ。
でも実はお百姓さんじゃなかったみたい。ニザム=オレストさん、村の農産物の卸業をやってるんだって。荷馬車とか持ってない農家を回って、収穫を集めてきた帰りだそうな。
たぶん本人も収穫作業を手伝ったりするんだろうな。熊みたいにごっつい体格で、よく日焼けしてるもんね。
あたしが荷台で玉ネギの籠に挟まれて小さくなっている間に、前の御者台ではセンがあれこれ世間話をしていた。
今の内に、こっそり何か食べちゃおう。初日から取っておきしてたオレンジっぽい果物を取り出して皮を剥く。柑橘系の爽やかな香りが、立ち込める玉ネギ臭とまざって……なんとも言えないかほり。むがが。
しかしこの際贅沢は言ってられない。おなか空きすぎて倒れそう。もぐもぐ。汁気たっぷりで美味しいなぁ。丸一個、ぺろっと片付けてしまった。
あとは、えーと、途中で買ったお土産のお菓子があったはず。ごそごそ。
「いやぁしかし、驚いたよ。道の真ん中に飛び出してきた娘さんが、まさか導士とはねぇ」
「んぐっ」
いきなり前から話しかけられて、あたしはクッキーを喉に詰まらせそうになった。んがぐっく。
あたしが答えられずにいるうちに、オレストさんが質問を投げかけてくれる。
「助けてくれたのはありがたいが、無茶をするもんだ。あんたが飼ってる魔獣はよっぽど頼りになるのかね?」
「んぐ、んぐぐ」
「そら大したもんですよ。僕かて命を助けてもろたこと、ありますさかい」
答えられないあたしに代わって、センがつるつるっと調子の良いことを言う。
あたしがテセアだってことを隠すために、センは「変わった魔獣を飼っている導士」だって説明したのだ。
導士っていうのは、魔獣を飼い慣らす能力を持った人のことね。この国では大体、魔法っぽいことは生まれつきの才能で使えるか使えないかが決まってるらしい。
オレストさんはあたしが触手を飛ばしたのは分かっただろうけど、腕から直接生えたのは見えてないから、袖の中に何か隠してるぐらいに思ってるんだろうな。
〈なんかムッとくるよねー。確かに現状、ラグがあたしの体にひっついてるようなもんだから、飼ってるとか言えなくもないけどさ〉
〈都合よく説明できる、上手な嘘だと思いますよ。私は気にしませんから。遥にお世話されているのは事実ですし〉
〈もー、ラグってば優しすぎ! あたしの方がよっぽど世話になってるのに!〉
あたしとラグが声を出さずに会話している間に、またセンが当たり障りのない方向に話題を誘導してくれたみたい。玉ネギ屋のおじさんは、それ以上あたしに質問して来なかった。やれやれ、ほっ。
よし今の内におやつ食べちゃおう。可愛い缶に入った素朴な味のクッキー、持って帰って食堂のおばちゃん達にも分けてあげたかったなぁ。ウィルにも今度こそ是非、食べさせたかったのに。いいや、帰りにまた買おう。サクサクもぐもぐ。
非常食……じゃないけど、買っといて良かったぁ。この腹ペコ状態で村に着いたら、三人前ぐらい一気食いしてあっという間に噂になっちゃう。
「実は僕ら、王都で小さい瓦版屋に勤めとるんですけど、今度ちょっと旅行案内本でも出してみよか、いう話になりまして」
「ほう、旅行本」
「さいです。大層な目当てがのうても、近くに美味しいもん食べに行くぐらいの、ちょっとした贅沢すんのもええんちゃうか、ていう。それで、この辺にも名物料理とかあるかなーて取材に来とるんですわ。ええ店知ってはったら、紹介してくれまへんか?」
相変わらずセンは嘘と本当を織り交ぜて、うまく話を弾ませてる。羨ましい、ああいうのがコミュ力っていうのかなぁ。進路指導の先生には、雑談するのがコミュニケーションじゃないぞ、って言われたけど。報告・連絡・相談、をキチッとできるのがコミュ力ってんだ、とか。
どっちにしても、相手を気分良くさせてつるつるっとおしゃべりに乗せられるほうが得なのは変わらないと思うな。センはすっかり玉ネギ屋さんと仲良しになっちゃって、降りる時に玉ネギ一束もらっちゃいそうな勢いだよ。
――とか思ってたら。
「そういうことなら、うちに泊まってくといい!」
ええぇぇぇ!?
玉ネギ屋さんじゃなかったの? 宿屋さんも兼業?
「いやいや、さすがにそれは悪いですわ。今は特に忙しい時期でっしゃろ?」
「構わん構わん。作業する手は大勢おるし、どっちにしても助けてもらった礼はせんとな。宿屋もあるが、あそこに泊まるんなら、うちに泊まるのも大差ないぞ。むしろうちの方が、断然メシは美味い!」
豪快に笑って、オレストさんがそっくり返る。美味しいごはん……じゅるり。
あたしの食欲、じゃなかった願いが通じたか、もうちょっだけ遠慮とお誘いの駆け引きをした後、センとあたしはオレストさんちに泊めてもらうことになった。
*
無事、日が落ちる前に村に着いたあたし達は、荷馬車に乗ったままオレストさん家まで連れて行ってもらった。楽々だね~。
村は特にこれと分かるような境界はなくて、気が付くと道のまわりに家が増えていた。泥壁とか漆喰塗りとか、茅葺とか瓦屋根とか、建て方も色々だ。全体的にはなんでか統一感があるのが不思議。
極端にみすぼらしい家とか小さい家とかは見当たらないから、村全体がわりと裕福なんじゃないかな。窓に花の鉢植え飾ってたりするところもあって、可愛い。とは言っても、観光客が良く来る場所、って雰囲気じゃないから、鉢植えや花壇があっても家の人の趣味でやってるだけっぽい。
こっちじゃこういうの、観光資源になるようなものじゃないのかな。ヨーロッパの田舎とかだと、町ぐるみで窓に花を飾ったりしてるらしいけど。
「着いたぞ、我が家だ! ちょっとここで待っててくれ」
オレストさんが家の前で荷馬車を停めて、あたし達を降ろした。おぅ、邸宅だ! なるほど、宿屋さんもウチも変わらないというわけですね、客室なるモノがちゃんとありそうな構えですよ。LDKが両親の部屋だった高尾家より断然でかいですとも!
オレストさんが荷馬車を転がしてった方をちょっと覗いてみたら、家より広そうな作業場があった。屋根と壁だけで、間口がどーんと広く開いてて風通しの良いそこに、天井からずらーっっと紐で玉ネギがぶら下がってる。うはー、壮観。
まだ作業中の人がいて、オレストさんから荷馬車をあずかって籠を下ろし始めた。オレストさんは、後は頼むわ、みたいなことだけ言って、急いでこっちに戻ってくる。すみませんねぇ。
「おーい、帰ったぞ!」
「はいはい、お帰りなさい……あら、お客さん?」
「ああ、帰り道で魔獣にでくわしてな。この人らに助けてもらった。こっちの兄ちゃんがセン=ヨルシア、そっちの娘さんはルカ」
「まあまあ、それはそれは。ありがとうございます」
オレストさんが玄関で大声を出すと、奥さんらしい人が迎えに出てきた。紹介されたあたし達は、どうも、とお辞儀する。
センはあたしについては、名前しか教えなかったみたい。タカオっていう明らかに『客人』の苗字は余計な興味を引いてしまうからだろうな。同じヨルシア家の身内とでも誤解しといてもらおうってわけだろう。ん、それじゃあたしも関西弁使ったほうがいいのかな? むしろ胡散臭くなりそうだけど!
「村には瓦版の取材に来たらしい。うちに滞在してもらうから、メシは二人前追加で用意してくれ」
「はいはい、畏まりました」
急なことにも奥さんは嫌な顔ひとつせずに、にこにこ笑って了解した。えーと出来れば三人前ぐらい追加でお願い……いえ何でもないです。
あたしとセンはしばらく応接室で待たされてから、改めて客室に案内された。うむ、やっぱりお金持ちだ! 部屋数多い!
そうは言っても当然、王宮とはレベルが違う。間取りは広々してるし、応接室には何か置物とかもあったけど、あくまで庶民的な豪華さだ。王宮にしれっと置かれている、文化遺産じゃないのかっていうような家具調度や美術品とは、醸し出す雰囲気が雲泥の差。
だから客室もいいお部屋だったけど、借りてきた猫みたいにならなくて済んだ。ウィルの部屋で豪華絢爛な刺繍のクッションひっつかんで奴をボコったこともあるもんねー。ははは、慣れって怖い。
「ふー、とりあえず今日は無事に晩ごはんにありつけそうだね!」
「さいですね。ハルカはん、念のために言うときますけど、僕らが王宮の関係者やいうことは……」
「内緒、でしょ。分かってまーす。そりゃ、町の瓦版でここの玉ネギ料理が美味しいよ、って書かれるのと、王宮に報告が上がるっていうのとじゃ、全然違うもんね」
物分り良く答えてから、あたしはちょっと意地悪に付け足した。
「それに万一あたしとラグのことがばれても、飛んで逃げちゃえばどこの誰だか分からないしね」
「……すんまへん、肩身の狭い思いをさせてしもて」
「センが謝ることないよ。ずっと怖がられてきたんだもん、仕方ないでしょ。ある日突然例外が現れたからって、簡単に認識を変えられるものじゃないし……それにあたし以外の人は多分、こんな半端な状態にはならないだろうから、『喰われる』っていう恐れは当然だと思うよ」
〈ラグが怖いって言うんじゃないからね! 世間的には仕方ないよねってだけで!〉
〈はい、分かってまーす、よ〉
念のためにあたしが断りを入れると、ラグがおかしそうにあたしの口真似をして答えた。ああもう可愛いなこいつぅ!
にやけたあたしに、センが変な顔をする。おっといかん。
「まぁとにかく、色々ボロが出ないように気をつけるけど、家の人とお話しするのはセンに任せとくから。あたしはひたすら食べる係で」
「ほどほどにしとくんなはれや」
そんな話をしていたら、奥さんに呼ばれて夕食になった。わーい、ごはん、ごはん!!
食堂はかなり広くて、作業場にいたっぽい人たちも一緒にテーブルを囲んでいた。へぇ、皆でごはん食べるんだ。奥さんと、あと何人か女の人が、忙しそうに配膳してる。毎日こういう食事だから、二人ぐらい増えたからって慌てることもないわけか。ふむふむ。
あたしとセンは、オレストさんの近くの席に案内された。うーん、いい匂い!
一通り配膳が済むと、オレストさんが手を鳴らして注目を集めた。
「皆、今日も一日ご苦労だった! まだまだ収穫は続くからな、頑張ってくれ。こちらの二人は王都の瓦版屋で、村の美味いものを取材に来たそうだ。何かあれば協力するようにな」
ヘイッ、と野太い返事。威勢がいいけど、なんかちょっと怖い。いや良い人たちなんだろうけど、ノリが。い、いいのかな、お世話になっちゃって。びくびく。
オレストさんがスプーンを手にしたのを合図に、いっせいに食事が始まった。食べ始めると、そこかしこでてんでに話が弾んで、いっぺんに賑やかになる。
あたしも早速、手前にあった煮込みに取りかかった。
なんか色んな野菜が一緒くたに煮込んである。美味しい! けど、煮崩れて既に正体がわからんっ。豆とか、ジャガイモっぽい何かお芋が入ってるのは分かる。たぶん玉ネギも入ってるよね。全体がトマトっぽい味付けになってるんだけど、この国にトマトあったっけ? 似たようなのがあるのかな。
一緒に出された平パンに乗っけて食べたら、これがまた美味しいんだ! むぐむぐ。
テーブルの中央には大皿がどーんと置かれていて、メインのおかずが盛られている。なんか肉団子の甘酢餡かけっぽい外見だけど……どれどれ。あ、これ魚だ! 揚げた魚団子に柑橘っぽい香りのソースが絡めてある! 美味しーい!
「どうだい、ウチのメシは美味いだろう!」
「んぐんぐ、……はいっ!」
オレストさんが楽しそうに声をかけてきた。あたしも握り拳を作って答える。向かいで奥さんが嬉しそうに笑った。皆で手分けしてるにしても、料理長は奥さんってことなんだろうな。あたしが改めて「すごく美味しいです」と賞賛すると、奥さんはにこにこしながら言った。
「お口に合って良うございました。冷めない内にスープもどうぞ。村の特産品といったら、やっぱりこれですから」
「あ……ハイ」
さっきからずっと意識しないよう、視界の外にやっていたものを薦められて、あたしは思わず怯んだ。気付いたセンが横から不思議そうな顔を向ける。何か聞かれる前に、あたしはスープの器を手前に引き寄せた。
ああ、やっぱり、この香りだ。
「いただきます」
言うだけ言って、あたしはスプーンを手にしたまま動けなくなった。
深い器にごろんと丸ごと、柔らかくなるまで煮た玉ネギが入っている。ほかには刻んだベーコンがちょこっと浮いているだけで、余計な具はない。たぶんスープは鶏ガラからとってるんだろう。
あたしがじっとそれを見つめたままなので、奥さんは心配そうに声をかけてくれた。
「もしかして、玉ネギは嫌いだったかしら」
「いいえ! 全然、嫌いじゃないです。本当に」
なんとかあたしは答えて、証拠とばかり、スプーンを玉ネギに突き刺した。ほとんど手応えなく、溶けるようにくにゃりと割れる。奥さんとオレストさんが顔を見合わせているのを視界の端でとらえながら、あたしは思いきってスープを口に入れた。
玉ネギ独特の風味が広がる。それから、舌の上で実と一緒に甘味がとろけて、スープの旨味が後味を引く。
おんなじだ。
お母さんが、作ってくれたのと。同じ。
「……っっ」
駄目だ。堪えられない。
いきなりぼろぼろ大粒の涙をこぼしたあたしに、オレストさん夫婦だけじゃなく、センも、近くにいたほかの人達も、ぎょっとなる。ああ。ぶち壊しだ、なんて失礼なことを。
でも止まらない。
「す、すみま、せん」
ぐすぐす鼻を鳴らしながら、あたしはみっともなく言い訳した。
「おか……、は、母が、作ってくれたのと、そっくりで」
「まあ」
奥さんがそれだけ言って、口元に手を当てる。それももう、ほとんど見えない。
あたしや妹が小さい頃、お母さんは、新玉ネギの季節になるといつも、このスープを作ってくれた。
わざわざお肉屋さんで鶏ガラを買ってきて、時間をかけてスープをとって。それで玉ネギを煮込んでくれた。とろけるほど柔らかくなるまで。
でも、小さい頃のあたしは、玉ネギ独特の癖がある甘味が、あんまり美味しいと思えなかった。
子供達が喜ばなかったせいか、そのうちにお母さんも作らなくなって。でも、あたしの記憶には、あの香りと甘さと柔らかさが、しっかり残っていたんだ。
ああ、もう駄目だ。
「すみません、本当に、すみません、ちょっと……ちょっとだけ、失礼します」
あたしはうつむいたまま何度も謝って、どこへ行くかも決めずに席を立った。
とにかく食堂を出て、人気の無い場所を探す。
お母さん。
ごめんなさい。このスープあんまり好きじゃないとか言って、ごめんなさい。
お母さん。お母さんの作ったごはん、もう一回食べたい。
「う……っ、うぅ」
お母さん。会いたいよ。会いたいよぉ!
――この国に残ると決めて、帰っていく友達を見送ったあの日。
もう二度と泣かないからと自分に約束して、思いっきり泣いた。一生分泣いただろうってぐらい泣いて、泣いて。
その後も何回か、泣きそうになったり、ちょっとだけ半泣きになったり、したけれど。最近はそれもなくなって、慣れたんだと思ってた。なのに。
こんな所で、こんな風に、不意打ちされるなんて思ってなかった。
家の外に出て、暗くなった空を見上げて子供みたいにわんわん泣いた。
早く泣き止まなきゃ、きっと食堂はお通夜になってる。笑って戻って、安心してもらわなきゃ。
心の片隅で理性が焦ってるのに、涙が全然止まらない。
それでもしばらくすると、自然に嗚咽がおさまってきた。それからようやく、ふわっと暖かい気配があたしを包み込んでくれた。ラグだ。
泣かせないだけなら、もっと早くに止めることもできたのに、気が済むまで泣かせてやろうって思いやってくれたんだね。……ごめんね。
あたしが泣いたら、ラグも悲しむ。
だから、泣きたくなかったのに。ごめんね。
遥、と名前を呼ぶ声がした。言葉はなくても、それだけで心の芯からあったまっていく。くしゃくしゃになっていた顔が自然に緩んで、ほっと息がこぼれた。
〈ありがとう〉
お礼を言ったあたしの心に、ラグからの同じ想いが重なる。うん。お互い様だね。
ありがとう、ラグ。
「……よし、戻ろう! もう大丈夫! ラグ、ちょっとだけ泣き顔修正してくれる?」
声に出して気合を入れ、あたしはうんと大きく伸びをした。泣きすぎて腫れぼったかった顔が、少しスッキリする。テセアって便利だ。
実は元の世界ではあたし、コンタクト必須のド近眼だったんだけど、ラグのおかげで裸眼視力1.5どころか2.0ぐらいありそうなぐらいに戻ったんだよね。これだけでも本当、感謝してしすぎることがないぐらいだ。
食堂に戻ると、いっせいに心配そうな顔を向けられたもんで、あたしは真っ赤になってしまった。あう、恥ずかしい。
静かにひとつ呼吸してから、オレストさんに向かって深々と頭を下げる。
「中座して、本当にすみませんでした」
「ああ、いや」
「大丈夫?」
オレストさんが、ちょっと怒ったように片手を振る。あたしの方に目を向けないのは、不機嫌っていうより多分、どんな対応をしていいのか分からないんだろうな。
奥さんの方は、子供に泣かれるのも慣れてるってことなのか、気遣いながらもそっと優しく訊いてくれた。あたしはにっこり笑って、うなずいた。
「はい、もう大丈夫です! 泣いたらおなか空いちゃいました!」
冗談めかして言ったあたしに、奥さんが小さく笑う。ほかにも何人かが、ホッとしたように笑った。
「そう。ちょっと冷めちゃったけど、まだたくさんあるから遠慮なく食べてね」
「いただきます!」
奥さんがとりなしてくれたおかげで、食堂の雰囲気が明るくなる。いい人だな。センが横から手を伸ばして、そっと肩をさすってくれた。場を取り繕うのは大変だったろうに、小声でごめんねと謝ったあたしに、何も言わずにいてくれた。
スプーンが突っ込まれたままのスープに向かい合い、改めて口に運ぶ。
今度は普通に美味しかった。