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2・じゃあ教養のある笑いって何ですか?

 以前、ネットのニュースにこんな記事がありました。


 それはある人がSNSにアップした投稿が、5万件以上の「いいね」、つまり多くの共感を集めたというものです。ええっと確か……


「教養がないと下ネタや他者へのイジリなどでしか笑いが取れなくなる」


 ……という内容だった気がします。


 なるほど! 確かに私は低学歴なので教養がありません。私の連載作品を読めばわかるでしょうが、その多くが「下ネタ」「(登場人物を含む)他者へのイジリ」「(不条理な)ハラスメント」です。なので、この方のおっしゃることも一理あるでしょう(あ、一応マジメな作品も書いていますよ)。


 ですが……申し訳ありません! この方のおっしゃる「格言」とやら……私の心には全く刺さりませんでした。逆に私からこの方……いえ、これを読んでいる皆さんにお聞きしたいです。



 教養のある人が考える「笑い」とは、一体どのような笑いでしょうか?



 私は教養がないので思いつきません。どなたかご存じの方がいらっしゃいましたらすみませんが、ぜひ感想欄に「教養のある笑い」の()()()を送ってください。教養のある人ない人……()()()()()()()()()()()をお待ちしています。


 あと……笑いの種類に「善悪」や「優劣」ってあるのでしょうか? 下ネタやイジリで笑わせたり笑ったりするのは「悪」だったり「劣る」ことなんですか?

 もしかして、下ネタやイジリは「不快に感じる人」がいるから下劣だとおっしゃるのでしょうか……ならば、それは「なぜ」ですか!? なぜあなたは下ネタやイジリを「不快に感じる」のですか?


 では「教養のある(不快に感じない)笑い」と「教養のない(不快な)笑い」の違いを考えてみたいと思います。その前に、そもそも「笑い」というものは一体何なのか? も併せて考えていきましょう。



 ※※※※※※※



 まずは笑いの起きるメカニズムについて考えてみたいと思います。


 例えば、こんなシーンを想像してみてください……


 ――あなたは小学生です。


 ――あなたが通う小学校では毎日、朝礼が行われています。


 ――校長先生の挨拶です。あぁ、また長々と話が続くんだなイヤだなぁ……


 ――と思っていると突然、目の前で


 ――壇上に上ろうとした校長先生がつまずいて転んでしまいました!



 こんなとき、周囲からどっと笑いが起きませんか?



 いやいや、校長先生が転んで怪我してないか心配で笑えないよ……これも正解です。理由は後で話します。


 では、なぜ笑いが起こったのでしょう?


 朝礼は毎朝行われるものです(あ、もしかして最近の学校は違いますか? すみません、昭和生まれなもので)。そして校長先生の話も毎度おなじみの光景です。



 つまり、これらの行為は【日常】です。



 そして、校長先生は大人です! しかも人格者です! それなりに立場のある人なので、そんな人がずっこけるワケがありません。


 普通に登壇することこそが当たり前、つまり【常識】なんです!


 そんな人格者が階段でコケました! この時点で、このアクシデントが【日常】ではなくなってしまったのです。

 それと同時に「校長先生がコケるなんてあり得ない」という子どもたちにとっての【常識】が崩壊してしまったのです。


 つまり【日常】と【常識】が、【非・日常】と【非・常識】に変わった瞬間



 ――『笑い』という現象が起きるんです。 



 次回は、その「具体例」を挙げていきましょう。

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