表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界術師の夢見る世界  作者: ジッキンゲン公爵
試される異界生活
16/31

#16 祖父の人間関係

 色々な人に話掛けられながら、湊は何とか魔術省を後にした。

 魔術省は高台にあり、遠く離れた先に海が小さく見えていた。冬の透き通るような空気は急速に湊の体温を奪って行った。


 祖父の香りのするマフラーを顔にぐるぐるに巻きつけ、ローブのポケットにリリーの手ごと捻じ込む。

 二つの手はローブの中で体温を逃すまいとしっかり繋がれた。


 緩やかな坂と、緩やかな階段を降っていく。


 濃紺の屋根が並ぶ街は規格統一されているようで美しかった。ほとんどの建物の壁はクリーム色だが、時には赤茶やモスグリーンに塗られていたりもする。形がどれも似通っているのでそうごちゃついた感じはしない。

 建物の壁には手水屋のように水を吐き出し続ける彫刻があり、人が立ち寄ってそれを飲んだりしている。蛇口の所には魔法陣が描かれていて、ぼんやりと光を放っていた。それを見た湊の感想は「清潔なのかな」だ。


 いくらか坂を降ってくると、ようやく平坦な道に差し掛かり、店の軒先でずらりと果物や野菜が売られていた。

 野菜の載せられている台は魔法陣の書かれた布が敷かれていて、前を通るだけでひやりとした空気を感じた。


「湊様!ここで今夜のご飯を買いましょう!」


 リリーが右手の八百屋を指さし、見たことのあるような植物を次々と手に取っていった。カブ、パプリカ、トマト、セルバチコ、リンゴ、ブドウ。


「はー…なるほどなぁ」

「あちらの世界もそっくりなものたくさんありましたよね」

「本当ですねぇ」


 リリーがスーパーで唸っていた理由に納得すると同時に、あちらに置いてきた残り物のカレーやグリーンリーフが腐ると言うことに思考が引っ張られ掛ける。


「はい、六七五エントね」

「六七五ですね。……んと……」

 リリーが会計をするのを見ながら、平文の家に金が多少でもある事を祈った。

「じゃあ、次はお肉です!」

「はーい」

 次に左手の肉屋を指さす。肉屋は広いショーケースが何台か並び、ショーケースに収められた肉は日本のスーパーとは違って大きな塊で売られていた。


「湊様は鶏肉がお好きですよね?」

「いや、そう言うわけでもないですよ」

「そうですか?そしたら、もーやんにします?」

「もー、なんて?」

「牛さんですよ!もーもー」

「あ、はは。そうっすね。もーやんにしましょう」

 何にするのか決まった事を察したショーケースの向こうに立つ店主は軽く身を乗り出した。


「じゃあ――おじさん、牛肉二人分、ステーキになるように切ってください。一つは厚目でお願いします!」

「はいよ。お嬢ちゃん、公認魔術師先輩にご馳走すんのかい?」

「はひ!私の先輩に元気が出るようなものをご馳走するんです!」

「良い子だねぇ。良かったですねぇ、公認魔術師さん」


 湊は微笑まれることで自分のことを言っているのかと認識した。


「あ……と、はい。そうですね。ありがたいですよ。本当に」

「やっぱり魔術省の魔術師さん達は仲が良くて気持ちがいい。あ、牛脂はいる?」

「付けてください!」

「はいよ。五四八エントね」

 思ったより牛肉は安そうだ。野菜との比較でしか通貨の具合は分からないが。

 紙のように薄く切られた経木(きょうぎ)で肉を丁寧に包み、それをさらに紙で包んでくれる。それで渡してくれるのかと思いきや、店主は置いてあった羽ペンを開きっぱなしのインク壺にひたし、サラサラと魔法陣を書きつけた。

 魔法陣が青白く光ったところでようやく品を差し出された。


「はい、どうぞ。ありがとね」


 リリーが肉を受け取ろうとすると、湊はそれを受け取ってた。魔法陣の書かれているところはヒヤリと冷たかった。驚異的だった。あまりにも物理やエネルギーの法則を無視している現象に湊はまじまじと魔法陣を見てしまった。


「湊様、私がお持ちします!」

「――あ、いやいや。良いですよ。俺が持ちます。それも貸して」

「ここにいる以上は私が全部やります!」

「本当にいいから。ほら、行こう」


 リリーの抱えていた野菜の入る取っ手もない紙袋を半ば無理矢理奪い取り、野菜と肉を抱えて歩き出した。

「すみません……。また持っていただいちゃって……」

 リリーは相変わらず湊の周りをうろちょろした。

 ある程度平坦な道を進むと、今度は一段一段が五歩づつぐらいはありそうな広く勾配の少ない階段の道に入る。

「――もうじきですよ!」

 湊はここまでの道を思い浮かべるが、あやふやだった。振り返って見上げれば、出てきた魔術省と並んで大聖堂のような建物が隣に建っている。


 二人が軽く開けた広場の様な場所に出ると、広場の中心には噴水が出ていた。

「ここです!多分」

「多分?」

「すみません。実は私も初めて来ました」

 リリーは困ったようにへらりと笑った。確かに男の先輩の家に来るなんて事はそうないのかもしれない。

 二人が立ち止まった家はベージュの壁をしていて、紺色の扉が付いた建物だった。階段を横から見たような形になっていて、各フロアの屋根の上が植物でもっさりしている。少なくとも建物は忘れずにいられそうだ。


「湊様、私そこでパンだけ買って来るので待ってて下さい!」

 リリーは斜向かいにあるパン屋に駆けて行った。

 パン屋の左手には万屋(よろずや)、右手にはカフェの様な建物がいくつか。外に各々自分の店の個性を出すように色とりどりの客席を並べている。

 広場には他に花屋もあり、程々に便利そうだった。花なんぞ湊は生まれてこの方一度も買ったことはないが、あって悪い気はしない。


 紙袋を抱えたリリーが駆け戻って来ると、転びやしないかハラハラした。

「お待たせしました!行きましょう!」

 紺色の扉には鍵がかかっておらず、不用心だなと思ったが寮と言っていたのだから複数人で使っているのだろう。

 リリーの後に続いて階段を登る。


「えっと……おニ階の一〇ニ号室だから……」

「二階なのに一〇ニ?」

「はい。大抵寮は一階に共同浴場と洗濯室、それから談話室があるので、二階からナンバリングされてる感じですね。あ――ここです。こちらがヘイバン様のお部屋です」

 やはり紺色の扉をしていて、扉には見たこともない数字が書かれている。


 忘れないように写真を撮っておこうと湊はポケットに手を入れた。

「――あれ?」

「どうかなさいました?」

 尻やジレの浅いポケット、癖のようにローブの内側を弄る。内ポケットはジャケットのように高い位置には付いていなかった。


「あー……スマホあっちに放り投げてきた……」

 あの時のことを振り返ると、画面は確実に割れている気がする。いや、戻れもしないかもしれないのにそんな事を気にするのは馬鹿げているが。どうせ充電もできないのだし、考えてみればあちらに遺品として置いてきた方がよっぽど――そう思うと少し落ち込んだ。

「あの写真機ですね」

「本当はカメラ以外の用途もあるんだけどね……。写真撮らないでこの一〇ニって文字、覚えてられるかな……」


「あ、それでしたら、こちらの鍵に!」

 リリーが渡してくれた鍵にはこの扉と同じ番号が書かれた楕円のキーホルダーがついていた。

「あ、助かりました。良かった」

「はい!お開けしますね!」

 この鍵は研究室の鍵とは違って、あちらでも普通に見るような鍵――いや、あちらの古風な鍵のようだった。

 カチリと軽い音が鳴り、リリーは扉を開いた。

 中で、祖父が顔を上げた。――そう見えた。それくらい、ここには祖父の気配が充満していたのだ。

「――お祖父ちゃん……」

「――ヘイバン様……」

 それを幻視したのは湊だけではなかったようで、リリーも胸を押さえていた。


 奥行きのある広い部屋の中は手前が仕事場、真ん中がリビング、奥が寝室と言った具合に、一部屋の中でも空間が分けられている感じがした。それから、扉の近くにシンクだけがあるミニキッチン。


 手前の仕事ゾーンは大きな本棚と、仕事用の机。壁には大量のメモと、大小様々な絵が掛けられている。


 リビングゾーンには二台の衣装箪笥と、ソファと机、安楽椅子(ロッキングチェア)。それから、日本の昔の囲炉裏を彷彿とさせるような暖炉があった。暖炉なのに囲炉裏のようだと思ったのは、腰程度の高さの六角形の台の上に灰が丁寧に敷き詰められて、その上に薪が組まれていたからだ。隅は灰が溢れないように何センチか高くなっていて、石造りのカウンターが囲っている。囲炉裏とはっきり違うのは、きちんとその上にレンジフードのような形をした煙突がついている事だろう。


 そして、一番奥にベッドがあり、起き出してそのままのような状態で掛け布団がめくれている。触ればまだ体温すら感じそうだ。


 ベッドの向こうには観音開きの掃き出し窓があり、小さな庭と遠くには海を臨める。白いガーデンチェアが四脚とガーデンテーブルが出されていて、天気の良い日はさぞ気持ちがいいことだろう。

 隣の部屋の人のルーフバルコニーとも繋がっている庭なので、左右の手すりに沿って低木が置かれているが、容易に跨げそうだ。


 湊はミニキッチンに荷物を置いて真っ直ぐ庭まで出てくると、寒さに少し背を震わせた。海国に育ったとはいえ、湊にとって海はそう身近ではない。


「――綺麗だな……」

「本当ですね。それに、ヘイバン様はよく草木の手入れもされていたようです」


 切り揃えられた草木、あちらこちらに置かれた植木鉢。

 几帳面だった祖父を思い出すようだった。

 どちらからともなく、ガーデンチェアに座ると、白い息を吐き出した。

「さて、じゃあ……聞かせてもらおうかな。祖父ちゃんの周りの人たちについて」

 リリーは頷いた。


「はい。まず、ずっと心配されていたエライヤ・ヤージャ様は私達の隣の研究室にいらっしゃる公認魔術師です。お歳は分かりませんが、大先輩でヘイバン様が見習いだった頃からのお付き合いだと聞いています」

「ヤージャさんね。良くしてくれてる感じしてたなぁ」

「ヤージャ女史、とヘイバン様はお呼びでした」

「……女史か。大学の研究室でふざけて女子達を呼んで以来だな……。マキナは?」


「マキナ・ベルガメントさんはヘイバン様と同い年で、二十五歳です」

 それを聞くと、湊は眉間をつまむようにして押さえた。

「……俺の一個上か……。ヘイバン()とか言ってたのに」

「マキナさんはまだ公認魔術師ではないので、二十一歳で公認魔術師になったヘイバン様をとても尊敬してらっしゃるそうです。ヘイバン様はマキナ、とお呼びでした。いつもそんなに畏まらないでと笑ってらっしゃいましたよ」

「はは……。俺も歳聞いたらそう言いたくなりました。そう言えば前に公認魔術師は一生なれないこともあるって言ってたけど、なれた順に偉くなるんですか?」


「簡単に言えばそうなります。もちろん、あまり年上の方なら公認魔術師でなくても皆さん敬意を払っておいでですけどね。魔術省の身分は大臣や幹部の方達を除けば、先程お会いしたアナトリエ・レイズ所長が一番上に立っておいでで、その下に副所長、主席公認魔術師、上級公認魔術師、公認魔術師、見習い魔術師と並びます。ヤージャ様は上級公認魔術師なので、私達の研究室を含む四室の面倒を見てくださっています」


「なるほどね。さっきいたマクモンドさんは?」

「サイラース・マクモンド様は安全管理委員会の委員長様です。ヤージャ様と同時に公認魔術師になったという噂を聞きます。建物が違うので会いに行かなければ中々会えません。他にも別棟には省幹部の皆さんがいる所と、道具管理委員会と、客員魔術師管理委員会があります」


「どれも俺が寄る事はあんまりなさそうですね。ヤージャ女史のところにいたお団子頭は?」

「イシュワ・サワダリさんは今二十歳で、私が十六で魔術省に入る一年前に省にお入りになりました。ウナ湖と呼ばれる巨大湖の側のご出身です。ヘイバン様はイシュワとお呼びになるか、ふざけてウナとお呼びになることもありました。イシュワさんもまだ見習いです」

「その呼び方のノリは難しそうだから控えておこうかな……。それにしても皆入社の歳はバラバラなんすねぇ。歳までは覚えられそうにないな」


 湊が肩が凝ると言わんばかりに首を左右に倒し、ずるりと椅子にだらしなく座るとリリーは「ふふ」と少し笑った。


「魔術省は紹介や推薦、もしくは試験を受けて入るので、八百屋さんだったのにその才能を買われて入省された方もいれば、私のように記念受験してみたら受かってしまって義務教育の卒業と共に入省する人もいます。そんな感じなので、歳までは覚えなくても大丈夫です。この――見習いのボウタイをしている子達にはフレンドリーに、洗礼の指輪をしている方達には敬意を持てば何とでもなります!」


「頑張りまーす……。問題は洗礼の指輪をしてて、祖父ちゃんと上下関係持ってなさそうなタイプの人らだな……。もう名前忘れちゃったよ……。あの紺色の髪の毛結んでた男の人と、銀髪のボーイッシュな女の人……」

「トクマ・プラーフナ様とニカ・ドーリマン様ですね。プラーフナ様は一昨年公認魔術師になりました。ヘイバン様と一番仲の良かったお方で、同じ名門の魔術塾をお出になってます。トクマとお呼びでした」

「……トクマは避けた方が無難だな」


「逆に混乱していると言える今のうちに関わった方が良いという考え方もあります」

「確かに……気が重いなぁ……」

「湊様、私が付いてます!最後に、エントランスでお声掛け下さったニカ・ドーリマン様はヘイバン様の一つ年上で、まだ見習いでらっしゃいます」

「見習いなのにドーリマン様って呼んでるんだ?」

「やっぱりあれだけお姉様だとそうなっちゃいますよぅ」

「十八から見れば二十六はかなり上か……。まぁ、そりゃそうですねぇ」

「はひ。ちなみにヘイバン様はニカとお呼びでした!」

「ニカね……。年上の呼び捨ても気が重い……」


 話すうちに、海と空の境界に太陽が落ち始めていた。

 湊がふんふん頷いていると頭上から「おーい!」と声が聞こえた。

 何かと見上げると、上階のバルコニーから赤毛の長髪の男性が手を振っていた。その胸には見習いのボウタイ。

 湊は遠慮がちに手を振りながら「あれは……?」と尋ねた。


「あの方は道具管理委員会にいらっしゃるお方です。あまり関わりのない方なのでフルネームは存じ上げませんが、ヘイバン様はレオとお呼びでした。たまに省内で会うと結構仲良くされていたと思います」

「レオね。同じ寮の仲間ってことか」

 レオが顔を部屋に引っ込めると湊はあれもこれも記憶の混乱で済ませようと思った。


「おら!イズアルド!食らえ!!」


 その叫びにもう一度バルコニーを見上げると――湊の顔にバフっと何かがぶつかった。有り体に言って死ぬほど痛かった。

「い――ってぇ!?おい!!」

 相手は湊を平文だと思っているのだから、湊は人の祖父になんて真似をするんだと思った。

「ははは!何だよ、目眩が何とかってヤージャ様が言ってたけど、前よりずっと元気そうじゃんか!!お届けもんだぜ!!」


 楽しげに笑い声を上げられ、湊は顔にぶつかった後に膝の上に落ちた物を拾い上げた。

「あ、道具鞄です。レオ様、ありがとうございます!」

 リリーが声を掛けるとレオはバルコニーの手すりに肘をついて嬉しそうにニヒリと笑った。


「リリーちゃん、いーよいーよ。イズアルド、さっきトクマが落ち込んでたぜえ?俺は忘れられたようだーって言って!あんまり虐めてやんなよな」

「ご、ごめん。とりあえず俺、本調子じゃないからさ。まだ良く分かってない事もたくさんあるんだよ」


 湊がそういうと、レオはじっと湊を見つめ、首を傾げた。

「……うん?確かにお前色々変わったな」

「か、髪の色が変わっちゃったからね……」

「それだけじゃないだろ。何がどうって言われてもうまく説明できねぇけど……まるで似た顔した別人みたいだ。お前本当に大丈夫か?」

 痛いところを突かれ、苦笑いを返した。


「は、はは……。レオはそんなに俺のこと分かるの……?」

「しょっちゅう一緒に風呂入ってりゃ嫌でも分かる。お前、いつものあれはどうした」そう言うと、レオは少し声を高くして続けた。「レオ?あんまり大声で庭で話すと迷惑だろう?――ってやつ」

「……レオ、分かってるなら鞄持って普通に下まで来てよ」

「はははは!違いない!でも荷物を置きに部屋に戻って窓開けたらお前の声がしたんだよ。だからサプライズ」

「サプライズって――」


 言い返そうとすると、コンコンコン、と扉を叩かれる音がした。


「――ごめん。誰か来たみたいだから」

「あぁ、お袋さん達じゃねーか?じゃーな。お大事に」

 ひらりと手を振ってレオが顔を引っ込める。

 湊は一番会うとまずい人達が来たことを悟るとゴクリと喉を鳴らした。

「湊様、お迎えしてきますね」

「あ、ありがとう」

 リリーがパタパタと部屋の中に駆けていく。

 もう寒いし、部屋に戻りたい気持ちで山々だが、このぐるぐる巻きのマフラーを外す勇気がなく、透き通る青と橙の入り混じる空の下立ち尽くした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ひぃん…人間関係大変そう…顔と名前を一致させるの大変だよね(´-ω-`) 御家族の登場……?お母さんにサラリとバレそう(戦慄く)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ