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第四話

「ーーーヴィン!」


バン、と勢いよく扉を開けて、男の人が入ってきた。ストレートの黒髪に、気の強そうな目。服装は、どこぞの商会の御曹司のような格好だ。

ヴィン様と同い年くらい…この方は年相応なのだろう、三十歳そこらに見える。


「ルカ」


ヴィン様は驚いた顔をした。

その男の人の後ろから慌てて執事が駆け寄っていることから、どうやら約束などはしていなかったらしい。


「おまえ…!」


カッと怒りに目を光らせる男。

えっ、なに。


「あれほどホイホイ女と結婚するな養子縁組するなと言っておいただろう!!!よく分からん令嬢なんて、元いた場所に返してきなさい!!」




お母さんやん。







「すまん、取り乱した」


先程入室するなり叫んだ男ーールーカス・ユンディンはヴィン様の学生時代からの友人らしい。

ヴィン様から引き取った経緯を聞き、なにやら誤解が解けたようだ。

ソファに腰掛けて落ち着いた彼は、ぺこりと私に頭を下げた。


「いえいえ、どうか頭をあげてください」


男性に頭を下げられたことのない私は戸惑ってしまう。


「いや、君が辛かったのも知らず、元いた場所に返せだなんてひどいことを言ってしまって…面目ない」

「本当に大丈夫ですから!落ち込まないでください!!」


類は友を呼ぶというか、このルーカス様も感動屋らしい。目が潤んでいる。


「言い訳をさせてもらうと、このあんぽんたん…ヴィンが釣られる女が、いつもとんでもない悪女でな…。金を取られるか浮気されるかばかりで。しかも養子縁組も、可哀想な作り話にいつも感情移入して引き取ろうとするから止めるのも大変で……。こいつに結婚や養子縁組の話が出ると、俺や友人の誰かが必ず見極めに来ているんだ」


「大袈裟だよ。ちょっとお金貸したり、浮気されちゃったりしただけなのに」


「男爵家の有り金ぜんぶ盗まれたり、勝手にヴィン名義で借金してたり、七股かけられたりのどこが大袈裟だ!!!」


お前が幸せにならなきゃ俺らは泣くぞ!とルーカス様はヴィン様に脅している。

うん、とても人望があるのね。相当なお人好しだけに。

評価&ブクマありがとうございます!!

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