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天に到達した男

 天井(てんじょう)、というものがある。


 ソシャゲなんかで、ガチャを回せば交換用のアイテムが溜まって、100個とか集めると好きなアイテムと交換できるようになるアレである。


 いわゆる課金上限金額設定とか呼ばれるもので、わかりやすく天井と呼ばれる。



 要は、この世界でもプレミアム以上のガチャを回せば、プレミアムポイントというものが溜まり、☆5までではあるが好きなアイテムと交換できるようになっている。


 交換に必要なポイント数――実に1000ポイント、カキン額にして1億KGである。


 普通の冒険者の生涯カキン額は3億。

 そのうち、プレミアムガチャにつぎ込まれるのが1億くらいなので、だいたい一生に一度だけ与えられる神様からのプレゼントと言ってもいいかもしれない。


 必要なカキン額的にほとんどの冒険者は引退間際にポイントが溜めきることが多い。

 そんな事情があって、天井による交換では引退後生活用のマイハウスを手に入れることになるのだが――


(やはり、あったな。あれが)


 マイハウスはそのほとんどが☆5。

 現役時代でも拠点とする街に住居を確保できるマイハウスは割と人気アイテムだ。

 さらに引退時になると手に入れたいアイテムナンバーワンとなる。


 故に、交換数も多く、どんどんバージョンアップし、廃盤になったものも多い。


 その種類は2000万種を超え、☆5アイテムの種類としては最も豊富と言えるかもしれない。


 そしてそのなかでも最も巨大なのが、


「存分に味わえ、俺の城を」


---------------

アンドレアス・キャッスル

---------------

レア度:☆☆☆☆☆

デカァァァァァいッ!説明不要!!

敷地15,000坪。脅威の世界最大級のマイハウスだっッッッ!


※騎士やメイド精霊は別売です

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 このアイテム。遥か昔のまだ人間が少なかったころ――言うなれば街のマイハウスエリアにまだまだ空きがあったころに登場したアイテムである。


 その当時はまだ建築基準法も甘く、マイハウスエリア以外にも建築物を建てることができたのだ!


 ちなみに現代では15,000坪のマイハウスを建てることのできる場所はなく、同規模のマイハウスを手に入れることはほぼ不可能。


(ちなみに現代のマイハウスのフレーバーテキストには『マイハウスエリア以外実体化不可』と記載されている)


 ずごごごごご……


 見よ。空から落ちてくる東京ドームひとつぶん(周辺施設込み)の敷地面積。


 その巨大なシルエットを見て、ウェンズディが目を丸くする。


「ぶー!? なんですかあれえええ!?」


「おー、すげえ。コ○ニー落としみたい」


「アアアアッッ!?」


 アルビオンは回避行動をとろうとするが、アンドレアス・キャッスルがあまりにも大きすぎることと、湖のぬかるみに足を取られたことで避けることはできない。


「ふ、フザケルナアアアアア!!!」


 その代わり、魔力のチャージを終えた驚異的な威力のビームを撃ちこむ。


 ズドオオオオン!!!


 轟音と閃光が俺たちの鼓膜と網膜を叩く。


 ずずずず……


 だがしかし、ビームの向こうから現れたアンドレアス・キャッスルは無傷。


 そう、マイハウスには無条件で破壊不可能のオプションがついているのである!


「マダダ! マダ!! オワラランヨオオオ!!!」


 それでも両手を広げて、落下を受け止めようとするアルビオン。

 魔力供給が限界を超えて、その表面が緑色にまばゆく輝く!


 ずずず……


 だが、その程度でどうにかできるようなミニキャッスルではない!


 落下速度は欠片も緩まない。

 アルビオンの巨体をギシギシと押しつぶされてゆく。


「「すげえ!! うおおおおお!!!」」


 初めて見る超巨大マイハウス落としに、周囲の冒険者たちが興奮の声を上げる。


 その興奮のなか、俺は勝利を宣言するために天高く拳を掲げた。


「これで、終わりだ! クスィフィアス!!!」


「コ、コンナ……バカナアアアア!!!」


 ぷちっ。ずどおおおおおんん!!!!


 アンドレアス・キャッスルが凄まじい音を立てて、湖の上に着陸する。


 湖底に残っていた水が凄まじい勢いで吹き散らされ、まるでお天気雨のように俺たちの上に降り注ぐ。


「「「おおおおおおおお!!!」」」


 あまりのド迫力に冒険者たちも興奮を隠しきれずに両手を上げる。

 やがて、その振動が収まったとき。


「か、勝ったの……ですか?」


 ウェンズディがぺたんと尻もちをついて、呆然とした口調でつぶやいた。

 俺はその手を掴んで立ち上がらせる。


 今回のMVPは間違いなくこいつだ。


 俺はその手をとって、ふたりで手を掲げた。

 周囲の冒険者たちにアピールするように。


「ああ。俺の――俺たちの勝利だ!!!」


 その勝利を祝うかのように、空には大きな虹が現れていた。

これにて、本編は終了です!

最後はキレイ?にまとめることができたと思ってます。


平成最後の日はエピローグを投稿します!

面白いと思っていただけたら、↓からポイント評価やレビューなどを戴けると作者がビチビチと跳ねて喜びます!

\\٩('ω')و //


&メインで書いている作品もよろしくお願いいたします!

『マグロでホームラン! を略してマホーって言い張るのやめてください』


勇者で学園で熱血青春モノです!

https://ncode.syosetu.com/n1132ez/

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