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超級ダンジョン攻略なんてなかった

「ああああああああああああ!!!」


 スロープ状に続く落とし穴は底が全く見えず、どこまでも続いていた。


 なんとか突っ張って落下を止めようとするものの、継ぎ目のない滑らかな床がそれを許さない。

 もしかすると、この落とし穴はアルバコアを作った古代文明のものなのかも?


「ああああああああああああ!!!」


 俺たちはなすすべもなく団子状になって重力のままに底へ、底へ。


 っていうか、上級ダンジョンからはトラップも設置されているって聞いてたけど、さすがにいきなりすぎじゃね!?


 あんやだばー! これ落ちた先がモンスターハウスとかないよね!?


 ――と、そのときだった。


 ぴんぴろりーん。

【超級ダンジョンの第1層を初めてクリア】

【ハルベル超級ダンジョンの第1層を初めてクリア】


「え?」


 ちょ!? え!? どういうこと!?

 これで階層クリアした扱いなの!?


「って、ああああああ! どこまで落ちてくの、これええええ!!!」


 確認することも許されず、まだまだしゅるるるー、と滑り落ちていく俺たち。


 そしてまた流れるアナウンス。


 ぴんぴろりーん

【超級ダンジョンの第2層を初めてクリア】

【ハルベル超級ダンジョンの第2層を初めてクリア】


 やったー! 当初の目的を達成したぞ!

 ダンジョンに挑み始めてここまで約2分である。さすが俺。転生者にふさわしいサクサクぷりである。


 しゅるるるー。


 っていうか、ほんとにこれどこまで落ちてくの!?!?

 これって喜んでいいの!? 


 ぴんぴろりーん

【超級ダンジョンの第3層を初めてクリア】

【ハルベル超級ダンジョンの第3層を初めてクリア】


 ぴんぴろりーん

【超級ダンジョンの第4層を初めてクリア】

【ハルベル超級ダンジョンの第4層を初めてクリア】


「な、なあ……アリッサベル」


「な、なにかしら……」


 ぴんぴろりーん

【超級ダンジョンの第5層を初めてクリア】

【ハルベル超級ダンジョンを初めてクリア】

【ハルベル超級ダンジョンをクリア(最速レコード樹立)】


「この超級ダンジョンって確か……5層構成じゃなかったっけ……」


「え、ええ……そ、そのはずだったかしら」


 ぴんぴろりーん

【超級ダンジョンの第6層を初めてクリア】

【ハルベル超級ダンジョンの第6層を初めてクリア】


 だったらなんで6階層クリアとか出てるんだろうね。おかしいね。


 ぴんぴろりーん

【超級ダンジョンの第7層を初めてクリア】

【ハルベル超級ダンジョンの第7層を初めてクリア】


「って、おい!? これ、ほんとにどこまで落ちてくんだ!?」


「わ、わたしに聞かないでほしいかしら!」


 ぴんぴろりーん

【超級ダンジョンの第8層を初めてクリア】

【ハルベル超級ダンジョンの第8層を初めてクリア】


「し、下にほうに明かりが見えてきたかしら!」


「ってことはあそこが一番底か!?

 っておおい!? この速度で地面に着地とかやべーんだけど!?

 おい、アリッサベル。その魔法少女装備って空を飛べるとか書いてなかったか!?」


「ちょっと浮ける程度かしら!

 この状況じゃぜんぜん無理かしらー!!!」


 ぴんぴろりーん

【超級ダンジョンの第9層を初めてクリア】

【ハルベル超級ダンジョンの第9層を初めてクリア】


「あんやだばー!? 底が! 底が! 圧死したくなーい!!!」


 だが、俺たちの心配は杞憂であったらしい。


 しゅるるるるー……ぽいっ。

 スロープは最後に減速させるようになだらかになり、ぽいっと俺たちを吐き出した。


 むぎゅ。


「ぐえー」


 みんなの下敷きになる俺。

 そのままスルーっと床を滑って、


「あだだ! 痛い! 痛い!」


 半裸なので地面との摩擦で乳首が擦れる!

 乳首が溶けちゃう!!!


 やがて、俺の滑走が止まっとき。


「こ、ここは……」


 アリッサベルが周囲を見て絶句した。


 俺達がどこにたどり着いたかって?

 その答えは例のアナウンスが丁寧に教えてくれた。


 ぴんぴろりーん。

【超級ダンジョンの第10層を初めてクリア】

【ダンジョンを初めて完全クリア】

【超級ダンジョンを初めて完全クリア】

【超級ダンジョンを武器を持たずに完全クリア】

【ハルベル超級ダンジョンを初めて完全クリア】

【ハルベル超級ダンジョンを史上初完全クリア『メモリアル実績』】

【ハルベル超級ダンジョンを過去最速で完全クリア『メモリアル実績』】


 Aランク冒険者ですら訪れたことのない超級ダンジョンの第10層。その最奥である。

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