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幕間:過去の闇から蠢くもの

 ――ソレは暗闇のなか、目覚めた。


『監視対象『アルバコア』が再起動しました』


 長い長い眠りだったように思う。

 かつて2000年前、かの『白の蜉蝣姫』アルバコアを封印してから覚めることのなかった目覚め。


『監視対象『アルバコア』が再起動しました』


 アルバコアの目覚めを通知するための仕組み。


 自分が眠りについたときに、念のために仕掛けておいた仕組みは正常に動作したようだった。


「そうでありますか……アルバコアが目覚めたのでありますね」


 あの戦争から2000年も経ったというのに。


 ソレはため息をついた。

 いったい、アルバコアはいったい何のために目覚めたのだろう。


『損耗率80%。ただちにメンテナンスを実施してください』


 自分の身体を走査(スキャン)すると非常に悪い数字が戻ってくる。

 だがメンテナンスと言われても、一番近いラボ――アルバコアが封印されていたここは、ヤツが再起動する際に崩壊したらしい。瓦礫に埋まってしまっていた。



 ソレは崩壊したラボ――フィオ・ダンジョンから地上に這い出ると、よじよじと近くにあった木の上に昇った。


 そして見晴らしのいい場所から、2000年前の地図と比較してだいたいの当たりをつける。


(だとするなら、この近くにあるラボは……あそこでありますね)


 ふと思う。

 2000年経ったいまこの時代。

 いったい人間は栄えているのだろうか。それとも滅びてしまったろうか。


(無駄な感慨であります……)


 我が身に残されたのは、愛する人々から承った任務のみ。

 それよりほかに望むものはなし。


 ソレは崩壊したフィオ中級ダンジョンからボロ布を取り出すと身にまとい、自分をメンテナンスできるラボに向けて歩き出した。



 ――それは奇しくも、ハルベル超級ダンジョンと呼ばれる場所であった。

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