この世界のガチャ運は俺にだけ厳しい～Ｑ．ガチャから武器が出ないのでドラゴンが倒せないのですが。　Ａ．そこのチョコレート(☆１)で殴り倒してください～

男が転生したのは、食料品も、日用品も、衣服も、装備も、住居さえも、ありとあらゆるものを神々の奇跡『ガチャ』で得る世界だった。

ガチャ解禁日は１５歳の誕生日。
その日に備え、ひたすら冒険者としての研鑽を積んできた男はついにガチャを引くための妖精『ガチャ妖精』と契約すべく、召喚の儀式をおこなう。
が、しかし！　彼の前に現れたのは、アンラッキーと忌み嫌われるガチャ妖精の少女だった。

不運と不運が出会ったとき、世界は回りだす。

１０００回ガチャっても☆１ばかりのガチャアイテム！
試行回数は１万を超え、それでもなお☆４（スーパーレア）どころか☆２（レア）すら見果てぬ夢！

「バカな……プレミアム１０連ガチャは最低でも☆２保障、☆３以上ひとつ確定だぞ……」
「あうあう……」

周囲はその結果に呆れかえり、ガチャ妖精の少女もさめざめと泣く。が、彼だけはそのアイテムの価値を知っていた。

「不運を卑下するんじゃない。お前こそが俺の最高のパートナーだ！」


――彼が後世に遺した冒険者Ｑ＆Ａから抜粋――
Ｑ．ガチャから武器が出ないのでドラゴンが倒せないのですが。
Ａ．☆１のチョコレートで殴り倒してください。

※１話あたりは約２０００文字目安です
※１０連休の間に第一部完結（８万文字）まで一気に投稿予定です。
※アルファポリスにも投稿中。
※以前に打ち切ったものに加筆修正および、続きを書いたものです