72.5「タロウ:明き神の魔力」
本日2回目の更新です。
よろしくお願い致します。
しっかしアレが俺とは思えんすね。
俺ってほら、基本的に草食系っすやん。
日本におった時は喧嘩だってほとんど、いやいや、殴り合いなんかは全くした事なかったっすもん。
そんな俺が『ぎゃあぉぉぉ』言うて火の玉ばら撒きまくって、ヴァンさん達殺そうとしとったんやで。
我ながら信じられんす。
でも、ちょっとね。
ちょっとだけっすけどね。
強い自分に快感を感じたんも確かなんすよ。
いや分かってんすよ、やってた事が最っ低なんは。
でもほら、分かるっしょ?
男の子やもん。
って俺、二十五歳の良い歳した大人なんやけどさ、みんな小学生の頃にやったやん?
かめ◯め波出そうとするやん?
ベギ◯マ唱えるやん?
仮面のバイク乗りの変身するやん?
まあそういう感じっすよ。
そういやさっきの俺、かめ◯め波みたいなん出してたっすわ。ウギーに。
『ぎゃあぉぉぉ』言うてた時の記憶あるんすよ。しっかりと。
あのヴァンさんもロップスさんも、ウギーさんさえ押してたんすよ、俺。
あの草食系の俺がやで。
やっぱ男の子やからね、強いのは憧れるやん。
ちょっとちゃんと強くなろうかなって、思うやん?
思わへん?
あ、そう。
俺はちょっと思ってもたっす。
ヴァンさんの体が元に戻るまでは旅もお休みっしょ、たぶん。
その間ロップスさんに刀とか教えて貰おっかな。
でも技の名前がなー。
厨二病にも程があるんよなー。
んー、でも大きい刃物怖いもんなー。
やっぱ魔法を磨く方が手っ取り早いかな。
それにしてもヴァンさん軽いっすね。余裕で背負えるっす。
ちゃんとご飯食べへんからやで。
ってお腹から下ないんやったっす。
誰のせいって完全に俺の、いや明き神さんが半分くらいは悪いんちゃう?
明き神さんとマグマん中で喋ったやん。
契約成立っす、のすぐ後にさ、俺んとこ近づいて来たと思ったらスルッと入りよんのよ、俺に。
で気がついたら『ぎゃあぉぉぉ』よ。
抵抗するとかそんな間もなかったんよ。
やっぱ根っこは俺が悪いんちゃう気がして来たっす。
うっわ、なんこれ!
ヴァンさんずり落ちてきたからよっこいしょってしたら、ヴァンさんのお腹にちょっとだけ指先入ったー!
ぬちょ、っつうか、ぬちゃ、っつうか、なんこれ内臓? 肉? えも言われん不快感! グロ!
タロウにやる気が出てきたみたいです。
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