21.5「タロウ:仲間入り」
タロウ編です。
いつも通り短めです。
そっすかー。
結界を維持できる範囲から出るとそんな事になるんすか。
思ってたより責任重大やんね、それ。自分が死ぬだけの方がまだマシやなー。
俺ってほら、ちゃらんぽらんに見えるやん。自分でもそう思ってるし、それは良いんやけど、自分のせいで誰かが困るの嫌いやねんなー。
こっちの世界の人たちがどれくらいいるんかもまだ良く分からんし、知り合った人って数人だけよ。それでも自分が結界を維持できる範囲から出たせいで魔力枯渇、そんで結界崩壊でみんな死ぬ。
それはアカンすよ。
でも、まぁ、俺、結界を維持できる範囲出ないけど。という事は、問題なし! セーフ!
ちゃんと魔力溜めてからファネルさんとこ行けばオールオッケー! この問題は解決! もう考えない! どうせ家から出ないから!
「そういえば、俺の世界では一年って365日なんすけど、こっちはどれくらいなんすか?」
ふーん、275日ね。これは何が早いん? 公転? 自転? どっちでも良いけど自転って事はないか。分からんけど。
そういえば一日は何時間なんやろ。比較できるものって俺の感覚だけやもんな。じゃぁ、どうしようもないか。寝てばっかの俺に体内時計なんかないし。
え、ヴァンさん魔力の調子悪いん? ちょいちょい! この世界で今一番大事なんはヴァンさんの体調やねんで! そんな事でどないすんのや!
え〜ロップスさん来るの? いや、分かるで。戦力的にも頼りになるんやろ思うんやで。でもほら、ニートをバカにするタイプとちゃう? ニートをバカにしないタイプってあんまりおらんけどさ。
ほら見てみー。俺のお手々、バチンされたやん。うわ、ほんでヴァンさんとだけ握手やて。
ちぇー。俺とも仲良くせぇっつうの。
アホかー! 揃いも揃ってどうでも良い話を先にしよって!
一番大事なんは、俺のバラ色のニート生活やねんで! だから結界仲間に仲間入りできるかどうかが一番大事!
あ、そう? もう認めてくれてたん? ほな良いんやけど。
きつく言ってゴメンね。
この緑の丸、ちょっとオシャレなんちゃう?アクセサリーとかした事ないけど、ちょっとイカス?
あ、そうでもない?
そうなん。それは残念。
ところで、ここってこの世界の最南端やんな。
結界の端っこがどうなってるか興味ない?
俺はある!
ヴァンさんとアンセムさんが喋ってる間にちょっと見て来よう思うんす。
えー。見に行ったらあかんねんて。
なんでっすか! って聞いたら怖い事言うねん。
「結界は破れませんけど、強く押したら体ごと向こうに抜けてしまいます。抜けたらもう戻れませんよ」
「怖すぎー!」
五大礎結界の外は怖すぎでした。
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