第三話;初恋
「綾菜、好きな人居るでしょ。」
「へ?」
明菜はとうとつに綾菜に質問した。
「それは…水嶋 悠太ね。」
由愛はコンピューターをいじりながら言った。
思いがけない二人の言葉に、顔が突然真っ赤になった。
「悠太を見ると、顔が赤くなったり、急に意識したり。
心臓が破裂しそうにない?」
不安そうに明菜は聞く。
「え…全て…その…」
もじもじしながら質問に答えようとする私。
「え?なんて?」
聞き返す明菜。
「あて…はまってるの…」
必死の思いで答えた。
「それは 恋ね。 悠太への。」
冷静沈着な由愛がカタカタパソコンを鳴らしながら言う。
「きゃー! あたしだけの綾菜が!」
明菜は叫んだ。
* *
そんな青春って言葉が似合う日々を続けていたね。
私は由愛ちゃんも明菜ちゃんも
悠太君も
大好きでした。
どこで間違ったのだろうか。
思い返してもわからないけど
私が君と出会わなければよかった
そうとしか思えないんだ。
そうしたら私はもっと違う道を歩んで
君も生きていたかもしれない
ぐちゃぐちゃになった私の心は
違う方向に進んで行く事になるから。
親友
恋人
もし、あの子が死んでいたら
って思う事、ある?
私は
大切な"君"が死んでから
私は…
私は
大きく変わりました。
君が居なかったらもっと幸せだったのかどうか
自分でもわからないけど
私は
君が居て
みんなが居た
あの頃が一番
とてもとても幸せでした。
こんにちわ〜。成宮春季です。
10年後の綾菜が、多分頻繁に出てきます。
そのほうが綾菜の心情が伝わりやすいかな?なんて。
"君"って言うのは、性別も親友なのかどうか、
今現在ストーリーに出てきているのか
どうかもわからない謎の人物です。
今"君"を特定するのは難しいかも^^;
まぁ、最後までお楽しみください*
11.22
作者*成宮春季