第一話;始まりの時
「おはよう、明菜ちゃんに由愛ちゃん。」
可愛い制服で 髪は肩ぐらいのショートカット。
可愛い ハートのついたカチューシャをしている
優しそうな目の女の子―――― これがこの恋の詩の主人公。
羽鳥綾菜だ。
「あら、綾菜ちゃん。また 男子に囲まれて。」
この元気なポニーテールで 活発そうな 背の高い女の子。
黒崎明菜 だ。
「綾菜、今日水曜は得に綾菜への告白が多い日よ。」
カタカタパソコンをならしていて髪は黒くてロング。
すこしカールしている髪。
この子が 秋田由愛だ。
「もぉ! 明菜ちゃんも由愛ちゃんも あたしをからかってぇ!」
たったったっと男の子が綾菜に近づく。
「羽鳥さん! ボク、羽鳥さんのことが好きなんです! 付き合ってください!」
90度頭を下げた男の子は綾菜に言う。
「ごめんね。 浅田君。 お友達から始めませんか?」
「は…………羽鳥さん、ボクの名前覚えてるの?」
「うん! 1−E組 浅田健一郎くんでしょ?」
「なんて 優しいんだ!羽鳥さんは!」
浅田は意識が天に上っていった。
「あーいう 綾菜の天然が男子をノックアウトだね。」
「そうね、明菜、 私達には出来ないわ。」
「二人ともぉ!」
「あーら怖い。 早く退散しましょう!」
「もぉ! 明菜ちゃん!」
予想していなかったよね。
私達の友情はどんなにもろかったのだろう。
私達はずっとこのまま
そう信じていた。
大切な人がいなくなって
人生がめちゃめちゃになるなんて
誰も考えてもいなかったでしょう。
幸せだったね、あのころは。
あの人のおかげで大切なものに気づき
あの人のおかげで私は変わり
あの人のせいで傷ついた。
そんな詩が今…静かに
音を立てて始まるんだ。
「2−Aに転校生を紹介します。 おいで!」
そこには 柔らかい瞳 黒く首元まである髪。
でもキザっぽくはなく。
そのコからは 薄い青リンゴの匂いがただよう。
「俺、水嶋悠太。 よろしくな!」
そこから 詩が生まれだす。
そして私達の歯車は
今静かに回ってく…
初めまして、成宮春季です。
私の小説サイト(http://love.dj/xpoplovex/)で連載している小説
恋の詩を、このたび連載することになりました!!
切なくてほろ苦いストーリーになっております。
よければ綾菜の恋がどうなるか
最後までお付き合いください^^*
11月22日
作者*成宮春季