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『並行世界の概念崩壊(パラダイム・シフト)』  作者: 寝兎
第二章 魂の旅路
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第50話『冤罪』

連載再開しました。

新たな貴族となって十日ほど経ち、祝いや貴族達の挨拶などの来客対応も一段落したシド達は王が王都に用意してくれた屋敷にいた。王とキトルス侯の案で式典で力を見せ付けた結果、シドを絶対に敵に回してはならないと感じた貴族諸侯は様々な手練手管で繋がりを持とうと必死の懐柔合戦になった。だが、来客対応はジルニトラが選定を担当、自律型魔法人形(オートマタ)の性能を遺憾無く発揮したラビが秘書を務め、貴族対応に明るいカレンがいたおかげで様々なパイプが出来た。おかげで王国での活動の幅は一気に広がるだろう。


「疲れた……」


「さすがに多かったですね。彼らからすれば新たな貴族となり、力を得たシド様と繋ぎを作る為に必死なのでしょう。」


「そういうもんなのか…大変だな貴族って。」


「しっかし、みんな何であんなに必死なんだろな?貴族になったって言っても領地を持たない名誉貴族だろ?本業は冒険者なんだし。」


シドの疑問に横でぐったりとしていたカレンがため息混じりに答えた。


「シド…軍が壊滅するほど危険な魔獣が農民と共存すると言って来たら素直に信じますか?」


「そんな魔獣が共存?無理だろーって…え?俺は危険な魔獣と同じ感じなのか?!」


「シドのA+というランクは、それだけの力を持っているということですよ。」


「本当にシド様は自覚を持つべきです。他の貴族の方達の話では、王国も一枚岩ではない様子ですし、仮に貴族派閥が強硬策に出た場合は真っ先に狙われるぐらいの重要人物なんですから。」


「貴族派閥を率いてるのってアルディン達の雇い主だよな?王様の奥さんの弟だったか?」


「ええ。バラデロ公は王国軍の将軍で昔から父とは何かとぶつかる犬猿の仲ですね。」


「公爵様か。面倒な事にならなきゃいいけどな…」


そんな淡い期待は、この直後に呆気なく砕かれる事になる……


……


その夜、深夜の闇に溶け込むように蠢く影がシド達が滞在する屋敷を取り囲んでいた。


「やれやれ、噂をすればなんとやらか…本当に狙われるとはな。カレン、公爵の手の者か?何者だ?あいつら。」


シドの問いにカレンが何を今さらと言わんばかりに答える。


「ここまでの侵入を衛兵や区画毎の門番が許すとは思えませんし、正規兵の装備ではないところを見ると、あれはおそらく軍の特殊部隊です。当然バラデロ公の息がかかっているでしょうね。」


「友好的じゃなさそうだな…だが、仮にも新参とはいえ自国の貴族を相手に、こんな闇討ちみたいな真似するものか?」


「特殊部隊の役割は王国に対する危険の排除です。シドの世界でいう『警察機関』に近いですね。」


「おいおい…難癖つけて逮捕でもする気か?」


「捕縛というより、暗殺かと。まあ理由は、まだわかりません。周囲の気配空察するに、かなりの人数が動員されているみたいです。でもこれだけの動きがあれば、そろそろ…」


「そろそろ?」


シドたちの頭の中に直接覚えのある声が響いた。


「『皆様、ご無事ですかな?』」


「ジルさんか!?」


直接頭の中に響く声の正体、ジルニトラの電信魔法だ。王都においてシド達を不測の事態から守る為にキトルス辺境伯から命を受けシドの屋敷に『探知結界(アラーム)』を仕掛けていた事で状況を察知したジルニトラからの緊急連絡だった。


ジルニトラの仕掛けを知っていたカレンは即座にジルニトラと連携をとる為、情報交換に入る。


「ジル、そちらには動きはあった?私達のところには特殊部隊が多分二十人くらいは来てるみたい。」


「お嬢様。こちらは王城から緊急の招集がきました。旦那様と私は現在他の閣僚と共に城内に待機しております。」


「隔離してる間に、俺たちを狙うって事か?王様は知っているのか?」


「それが陛下は、まだここにはおりません。ただ、そちらで起きてる事は陛下の命令ではないと断言できます。軍が動くなら恐らく…」


「バラデロ公か。」


「はい。こちらも陣頭指揮をとっているのはバラデロ公です。しかし、ここまで大掛かりな行動を起こすからには何か策があるのでしょう。『探知結界(アラーム)』は敵意を感知する結界ですので、友好な相手ではないのは間違いありません。王都の外れに隠れ家がありますので、皆様はひとまず其方に避難をお願いします。また、情報がわかり次第連絡致します。では。」


ジルニトラからの電信魔法が切れ、広間にいたシド達は顔を見合わせる。


それぞれ思案する中、ラビが決意の瞳をシドに向ける。


「私が囮になります。カレンさんはシド様を連れて『空間転移(テレポート)』で先に行ってください。」


「!? 何を言ってるんだ。奴らの狙いは俺なんだろ?全部倒さなくても俺たち三人で一点突破なら包囲は抜けるはずだ。」


「そうよ!いくらアナタでもこの人数を1人で相手するなんて無謀だわ。」


しかしラビは折れない。


「だからです。彼等はシド様に『攻撃された』という既成事実が欲しいんですよ。シド様を王国から遠ざけるには王国や民に害をなす存在だという大義名分が必要ですから。」


ラビの言ってることは一理ある。


「確かにラビさんの言う通りです。シドなら外の彼等は圧倒できるでしょう。しかし、彼等の目的が分からない以上、こちらから先制攻撃をしてはバラデロ公の思う壷ですから。」


「ラビ、何か策があるのか?」


「シド様、お忘れですか?私には『白化(アルベド)能力(スキル)』がありますから防御したり撹乱や隠蔽は得意なんですよ。」


「しかし…」


ラビの武装とスキルなら多勢に無勢であっても致命傷は避け、逃げ切れるだろう。主人のために最善を迷わず選択したラビの瞳を覗き込むように見つめ、頭を撫でる。


「…絶対に無茶はするなよ?約束してくれ。」


「もちろんです。おまかせください。」


ラビは白い歯を見せ胸を叩く。


そんな2人を見つめるカレンの中で言いようのないザワつきがあった。


「シド、急ぎましょう。何か嫌な予感がします。ラビさん、やり過ごしたら王都の東門を目指してください。旧市街の外れに隠れ家があります。これを持っててください、近くに来たら私が迎えに行きます。」


カレンは銀色の小さな鈴がついたネックレスをラビに渡した。


「…わかりました。では、二人は先に行ってください。カレンさん、くれぐれも抜け駆けはダメですよ?」


「な、何を?!そんなことより今は、この状況を何とかしなきゃならないです!」


「ラビ…待ってるからな?」


「はい♪片付け次第シド様の元に駆けつけます♪」


再び、笑顔で応えるラビに見送られ2人は向き合う。


「シド、行きますよ。」


「ああ。頼む。」


「『空間転移(テレポート)』!」


詠唱と共に空間が歪み、一瞬でシド達を飲み込み転移が無事に完了した。


1人部屋に残ったラビが、それまで抑え込んでいた感情を解放すると建物全体が悲鳴を上げるかのように軋む。


「さて…私の愛しいご主人様に盾突く輩にご挨拶をしなきゃならないわね。」


完全に周囲を取り囲む特殊部隊の気配が間近に迫る。彼らは、自分達の悲惨な少し先の未来がこの美しい兎人族(ワーラビット)によって齎されることをまだ知らない。乱暴にこじ開けられた玄関扉が砕け、招かれざる客たちの足音が響き部屋の前で止まる。まさに蹴破られる瞬間、ラビは、薄く笑いシドには決して見せない凶悪で獰猛な気配を漲らせる……


「愉しませてくださいね…」


……


一方、王城では王国を揺るがす事件が起きていた…


「皆、揃って居るな。」


美しい王妃とは似ても似つかぬ醜悪な顔つきと小柄な体躯にでっぷりとした腹を隠す事なく、近衛を伴いバラデロ公爵が集まった閣僚を見渡す。


「バラデロ公!この招集の目的は何なのだ。陛下はどちらか?!」


キトルス辺境伯は、シド達に起きてる事態を含めバラデロ公の余裕な口調に業を煮やし詰め寄る。


「キトルス侯よ。レムリア王国の大事である。まさかと思うが、侯らが仕掛けた事ではないだろうな?」


「何を言っておられる?何の話だ。」


「今宵の夕食の際、陛下は王弟たる私と王妃たる姉上と共に暗殺されかけた。」


集まった閣僚に響めきが走る。警備の厳重な王城で、しかも王の暗殺未遂など、王国のメンツにかけてあってはならない事態だ。


「な、なんと?!!陛下と王妃様はご無事なのか?!」


「私の心配はなしか?まあ良い。」


醜い相貌をさらに歪めながらバラデロは説明を続ける。


「夕食を終えられ、広間で私と三人で歓談していたところ急に二人共に倒れられ今は意識不明だ。医師の話では夕食のワインに毒を盛られたようだ。私は体調が優れず飲んでいなかったせいで、難を逃れたがね。」


「容態はどうなのか?!」


「昏睡状態であるが、ひとまずは無事だ。先程、薬師を連れ厨房の者を集め確認したが差し入れのワインから正体不明の毒物と厨士の中に強力な催眠魔法がかけられた者を発見した。持ち込んだ者の記憶が消されておる。」


「陛下達は今どこに?!」


「キトルス侯よ。安心してくれ、お二人は安全が確保されるまで私が責任を持ってお守りする。それよりも、犯人を逃さぬ事が先決だ。」


「逃さぬ…だと?犯人を見つけておられるのか?!誰なのか、分かっていると?」


「うむ、おかしいとは思わんかね。この数十年、王城に暗殺者が侵入した事はない。ましてや、幾重にも防諜魔法や魔法障壁で厳重に監視された陛下の私室、しかも外部の者が食事に細工するなど不可能な事だ。」


「というと、内部に暗殺者の姿があると?」


「そういう事だ。しかし、古くから仕えるそなたらを疑っている訳ではない。王国最高の薬師ですら知らない毒物を用意する事ができ、強力な魔法を使え、怪しまれずに王城に出入りできた者…」


「ま、まさか……」


「キトルス侯よ。侯が担ぎ出した『英雄』殿は、何故こんなにも早く侯の信頼や陛下の信頼を手に入れる事ができたのか…私は不思議に思っていたよ。何か陛下に強力な催眠魔法を使って信用するようにしたのではないか?とね。」


「何を馬鹿な…シド殿を疑っているのか!?」


「そういう事だ。本当に英雄殿が王国の友というなら、直接聞いてみればわかるだろう。抵抗するなら…それが真実だ。」


まさに暴論だった、疑いをかけ認めなければ有罪。キトルス辺境伯に及ばないとはいえ、バラデロ公爵も慎重で狡猾な男だ。これほどの暴論を振りかざし行動するのには何か裏がある…キトルス辺境伯は真意の見えないバラデロ公爵に不気味さを感じずにはいられなかった……


……


突然告げられた暗殺騒動に集まった閣僚達は王国の大事と混乱しているが継承権最上位のバラデロ公爵の指揮の元、王不在時における各々の職務をこなしていた。


王との面会をバラデロ公に『安全の為』と断られたキトルス辺境伯もひとまずは国務大臣として執務室に詰めている。


「旦那様…手配が終わりました。」


状況を監視していたジルニトラがシド達が隠れ家に向かったと知らせてきた。


「無事か?」


「はい。旦那様の予想通りバラデロ公の手が回された模様です。恐らく同時に事を進めたのでしょう。ですが…」


「どうした?」


「ラビ殿が囮となり屋敷に残ったようです。既に屋敷は包囲され現在は侵入した一部と戦闘が発生しているようです。」


「交戦は不味いな…既成事実を与える事になる。ジル、ラビ殿を逃がせるか?今はバラデロ公に大義名分を与えてはならん。」


「幸い交戦は建物内で住んでいるようなので証人は、最小限の口封じですみますが、シド殿たちのいる隠れ家までは難しいかと。王都全域に監視の目がある以上、彼等をいつまでも隠してはおけません。」


「そうだな…。まずはラビ殿を屋敷から連れ出してくれ。シド殿にも状況を伝えておかねばな、頼むぞ。」


「畏まりました。直ちに。」


ジルニトラはラビの元に向かいながらシド達に電信魔法を送り状況を伝える。


……


隠れ家に到着したシド達はジルニトラから王城での詳細を聞かされていた。


「…という訳です。」


「王様の暗殺未遂って、俺たちは関係ないぞ?大体何故、俺たちが犯人だという事になるんだ?」


「粗悪な捏造でしょうね。何かと父を疎ましがっているバラデロ公からすれば、事実がどうあれ父がシドという新たな力を得た事は明白ですし…」

「兎も角、今はバラデロ公に捕まる訳にはいきません。」


電信魔法を繋ぐジルも同意する。


「そうですな。シド殿にはA+ランク冒険者の肩書きがありますので、封鎖になる前であれば国境検問は素通りできますし、ひとまず王都外に出てしまえば軍という巨体が邪魔になりバラデロ公も迂闊には動けないですから。」


「だが、ラビを置いては行けない。アイツは大切な俺のパーティメンバーだ。」


「ご安心くださいシド殿。ラビ殿は私が必ず無事にお連れ致します。」


「しかし…」


「シド、ここはジルに任せましょう。バラデロ公の手が回る前に怪しまれずに王都を離れるには時間がありません。夜のうちに一番近い東の国境を目指しましょう。」


「カレン、東の国境まではどれくらいかかる?『空間転移(テレポート)』で行くのか?」


「ごめんなさい。『空間転移(テレポート)』は行った事のないところには飛べないんです。でもここから王都の外には飛べます。」


「分かった。ジルさん、頼むラビを必ず連れ出してくれ。」


「おまかせください。電信魔法で逐一ご連絡致しますので、ご安心ください。私共も、このようなクーデター地味た暴挙を許す訳にはいきません。」


「王様の事はキトルス侯に任せると伝えてくれ。こんな理不尽な喧嘩を売られて腹は立つが、さすがに王都内で戦闘する訳には行かないからな。」


よもや囮であるはずのラビに侵入者たちが殲滅されてる事実をジルは胸の内に留めながら答える。


「承りましょう。旦那様も必ずシド殿にかけられた汚名を返上する機会を作るでしょう。今は陛下を奪還し、既成事実を与えぬよう最善を尽くしておられますから。」


「ああ。何かあれば直ぐに連絡をくれ。」


「はい。ひとまず王都の外に飛んで森を抜けましょう。じゃあジル、頼んだわよ?」


互いに姿は見えなくともシドには頼もしい老執事の姿が、ジルには理不尽に立ち向かおうとする若き英雄の姿が脳裏に浮かんだ。


「お任せください。お二人共どうかお気を付けて。」


電信魔法を切ったジルは、屋敷に施した探知結界に意識を向け独りつぶやく。


「さて、生き残りが居るといいんですが…」


……


その頃、王国軍司令室にいたバラデロ公爵は口端に泡を溜め指揮下の軍に司令を飛ばしていた。


「王都の各門を封鎖、国境にも通達を出せ!国賊を捕らえよ!何人も逃すでないぞ!行け!」


「「「はっ!」」」


司令室から部下の退出と入れ替わるように目深かにフードを被り、骨が浮き出るほどに痩せた不健康そうな男がスルリと入ってきた。


「閣下、ダボンでございます。」


煌びやかな王城の中に似つかわしく無い不気味な声が響く。


「おお、ダボンか…どうした?例の件は片付いたのか?」


「はい。すべての証拠が『準備』できましてございます。」


「おいおい…人聞きが悪いぞ。証拠を『見つけた』のだろう?」


「ひっひっひ…申し訳ありません。言い間違いでしたな。それで『英雄殿』は捕縛されたのですか?」


ニタリと笑みを浮かべる男にバラデロは鷹揚に応える。


「なあに、私直属の特殊部隊が屋敷は包囲して居るのだぞ?ネズミ一匹逃げれぬであろうて。今頃、恐らく老獪(キトルス)が裏で手を回しているのだろうが、手遅れよ。」


「なるほど…しかし、相手は新参とは言えA+の冒険者。兵達だけで大丈夫なのですか?騎士団は王命を受けねば動かないと聞きましたが。」


「構わん。むしろ死傷者がこちらに出れば嫌疑を確証に出来るからな。」


「なるほど…さすが閣下。抜け目がありませんな。」


「だが、あのキトルスが黙っているはずはない。執事共々監視は怠るなよ?」


「畏まりました閣下。では…」


青白く不気味な男は恭しく礼をして司令室を後にする。


「閣下か…すぐに陛下と呼ばれるだろうがな。ふふっふはははは!」


醜い笑い声をあげバラデロは司令室の窓から城下を睥睨する。


……


一方、城壁の外に出たシド達は衛兵の監視を潜り抜け王都と国境の間に広がる森を進んでいた。


「この先に村があったはずです。そこで一度ジルに連絡を取りましょう。」


「ああ。分かった。ラビのこともある、急ごう。」


しばらくすると鬱蒼とした木々が晴れ寂しげな街道に出た。この道の先にカレンのいう村があるようだ。


「そろそろ見えてきますよ。」

……


「」


「まったく。しつこいヤツらだな…」


国境付近最後の村で追手と遭遇した俺たちは近づいてくる足音に集中しながら息を潜める。


「くそ!居たか?」


上官らしい男はイラつきを隠せない。


「いいか?この辺りにまだいるはずだ!必ず探し出して仕留めろ!」


「「「はっ!!」」」


数名の部下達が四方に飛ぶ。


遠のく足音に耳をやりながら小さくため息をつく。


「ふぅ、撒いたか…本当にしつこいな。」


「まさか、ここで追いつかれるとは…」


「まだ国境までは遠いです。」


「ああ、だが朝までには越えないとな。」


俺は、背中越しに聞こえる声に答える。


「ヤツらが戻って来る前にさっさと行くか!」


「はい!シド、魔力は大丈夫ですか?」


「まだ余裕だ。このまま川沿いから国境に向かおう。」


追手の気配が遠ざかるの確認し、スキルを発動させる。


「『体力強化(ブースト)』『高速移動(エーテリアルステップ)』『影渡(シャドーウォーク)』」


自身とカレンの体力と移動速度を上げ、影と同化するスキルを併用する。


「カレン!頼む!」


「了解です。」


「『不可視化(インジヴィリティ)』『無音結界(サイレント)』」


続いてカレンが透明化と足音を消すスキルを発動させた。これで追いつかれることはないだろう。


「いくぞ!」


闇に紛れシドたちは一路目的地を目指す。



……


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