24話 3番街ダンナ会議『居酒屋編』後日談
その会話を、スライプは微睡みの中で聞いていた。
「こんばんは、……さん」
「おう、……か。悪いなこんな時間に呼び出しちまって」
「いいんです。私の……がご迷惑をおかけしているようで」
「いや、飲みに来いって言ったのはオレだからな。お前らも大変な時だろうに……」
「今は……さんのお家にお邪魔してまして。……実はもう少し、お世話になるつもりです」
「そっか。お前の決めた事には何も言わないが、こいつはだいぶ嘆いていたぞ。……今はこんなだが」
「……普段お酒なんて飲まないのに」
「やけ酒ってやつだよ。……オレから頼むのもあれなんだが、早めに帰ってやってくれねぇか」
「……考えておきます。と、コイツらを運べばいいんですね?」
「ああ、悪いな。……とはいえ女性にやらせる事じゃねぇけど」
「大丈夫です。2人くらいなら1人で運べますから。あと……さん。この事は……には……。」
「大丈夫、黙っとくよ。んじゃよろしく頼むよ」
…………だれだろう。
親しそうな、男性と女性の会話。
目を開けようと意識の覚醒を試みるが。
ふいにかかる、腹部への衝撃のせいで阻まれた。
どうやら、自分の体は何かに抱えられるように腰の位置から九の字になり、手足が宙ぶらりんになっているらしい。
そこまではなんとなく分かる。それ以上の理解と覚醒は、ひどい酩酊状態と腹部の衝撃が邪魔をした。
ぐにゃり、と脳が捩れるような、気持ちの悪い感覚に襲われたスライプは、浮かびかかった意識を再び闇の底へ落としてしまった。
シャロラインは成人男性2人くらいなら運べます。




