表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/19

I号戦車シリーズ

Ⅰ号戦車とその派生型そ概略


I号戦車A型

Panzerkampfwagen I (MG) Ausf A, (Sd.Kfz.101)

初期型。エンジンはクルップ社製のM305(空冷水平対向4気筒57馬力)を搭載。スペイン内戦で実戦参加するが、共和国派の装備するT-26軽戦車やBT-5に歯が立たたず、4両がイタリア製のブレダ20mm高射機関砲を搭載するように改造された。

 重 量…5.4t

 全 長…4.02m

 全 幅…2.06m

 全 高…1.72m

 乗員数…2

 武 装…2×MG13(7.92㎜)

装甲

 前  面…13mm / 27–63°

 側  面…13mm / 70–90°

 後  面…13mm / 50–75°

 上  面…6mm / 0–50°

 底  面…6mm / 0°

 砲塔前面…13mm / 80°

 砲塔防盾…13mm / 曲面

 砲塔側面…13mm / 68°

 砲塔後面…13mm / 68°

 砲塔上面…8mm / 0°

諸性能

 エンジン…クルップ M 305 水平対向4気筒 空冷

 出力/回転数 …57 PS / 2,500

 排気量…3,460cm³

 変速機 (前進/後進)…5 / 1

 出力重量比…10,6 PS/t

 最高速度…37km/h

 燃料搭載量…144 ℓ

 航続距離…145km (整地)/100 km(不整地)

 キャタピラ幅…28cm

 接地圧…0,40 kg/cm²


I号戦車B型

Panzerkampfwagen I (MG) Ausf B, (Sd.Kfz.101)

出力不足であったクルップ社製空冷エンジンからマイバッハ製のMaybach NL38 TR(水冷直列6気筒100馬力)に換装、変速機も変更した型。これに伴い機関室が40cm延長され、転輪もA型の4組から5組に増やされた。接地していた後方の誘導輪もこれ以降の戦車と同様に上に移動された。

 重 量…6,0 t

 全 長…4,42m

 全 幅…2,06m

 全 高…2,06m

 乗員数…2

 武 装…2 x MG 13 (7,92mm)

装甲

前  面…13mm / 27–63°

 側  面…13mm / 70–90°

 後  面…13mm / 50–75°

 上  面…6mm / 0–50°

 底  面…6mm / 0°

 砲塔前面…13mm / 80°

 砲塔防盾…13mm / 曲面

 砲塔側面…13mm / 68°

 砲塔後面…13mm / 68°

 砲塔上面…8mm / 0°

諸性能

 エンジン…マイバッハ NL 38 TR 直列6気筒 水冷

 出力/回転数 …100 PS / 3,000

 排気量…3,790cm³

 変速機 (前進/後進)…5 / 1

 出力重量比…16,7 PS/t

 最高速度…40km/h

 燃料搭載量…146ℓ

 航続距離…140km (整地)/115 km(不整地)

 キャタピラ幅…28cm

 接地圧…0,42 kg/cm²


I号戦車C型

Panzerkampfwagen I (MG) Ausf C, VK601

A・B型とは全く別設計の偵察型。開発は空挺戦車として始まったが、時機を逸し空挺作戦に用いられる事は無かった。強力なエンジン、トーションバー・サスペンションとクロスドライブ式変速装置を持ち、路上最大速度78km/hの高速を発揮した。一見、II号戦車同様の20mm機関砲を装備しているように見えるが、本車特有の7.92mm EW141半自動対戦車銃である。これは40両が生産され、実戦を経験した後、訓練用に回された。

 重 量…8,0 t

 全 長…4,19m

 全 幅…1,92m

 全 高…1,94m

 乗員数…2

 武 装…1 xMKEW 141 (7,92mm)

     1 x MG 34 (7,92mm)

装甲

 前  面…30mm / 20–80°

 側  面…20mm / 82–90°

 後  面…20mm / 30–75°

 上  面…10 / 0°

 底  面…10mm / 0°

 砲塔前面…30mm / 80–90°

 砲塔防盾…30mm / 曲面

 砲塔側面…20mm / ~ 70°

 砲塔後面…20mm / ~ 70°

 砲塔上面…10mm / 0°

諸性能

 エンジン…マイバッハ HL 45 P 直列6気筒 水冷

 出力/回転数 …150 PS / 3,800

 排気量…4,678cm³

 変速機 (前進/後進)…6 / 1

 出力重量比…18,8 PS/t

 最高速度…65km/h

 燃料搭載量…300km (整地)

 航続距離…300km (整地)

 キャタピラ幅…39cm

 接地圧…0,84 kg/cm²


I号戦車F型

Panzerkampfwagen I Ausf F, VK1801

前面80mmの重装甲型。これもA・B・C型とは全くの別設計で、フランスのマジノ線を攻略する際の、砲撃をひきつける囮役として開発された。30両が作られ、フランス戦には間に合わなかったが、半数は東部戦線で使用された。

 重 量…20 t

 全 長…4,38m

 全 幅…2,64m

 全 高…2,05m

 乗員数…2

 武 装…2 x MG 34/3 (7,92mm)

装甲

 前  面…80mm / 20–80°

 側  面…50mm / ~ 90°

 後  面…50mm / 14–75°

 上  面…25mm / 0°

 底  面…25mm / 0°

 砲塔前面…80mm / ~ 90°

 砲塔防盾…80mm / 曲面

 砲塔側面…50mm / ~ 70°

 砲塔後面…50mm

 砲塔上面…25mm / 0°

諸性能

 エンジン…マイバッハ HL 45 P 直列6気筒 水冷

 出力/回転数 …150 PS / 3,800

 排気量…4,678cm³

 変速機 (前進/後進)…4 / 1

 出力重量比…7,1 PS/t

 最高速度…25km/h

 航続距離…150km (整地)

 キャタピラ幅…54cm

 接地圧…0,46 kg/cm²


▼派生型

号戦車A型弾薬運搬車(ゲレート35)

Munitionsschlepper auf Panzerkampfwagen I Ausf A (Sd.Kfz.111) , Gerät 35

戦車連隊の装備で、同じ部隊の戦車への弾薬補給を目的とする車両。砲塔の無いA型の開口部に大型のハッチが取り付けられており、後の改造型弾薬運搬車とは異なる補給専用に作られた新造車両である。開戦時から大戦中期まで用いられた。


弾薬運搬車用IaおよびIb号戦車

Munitionsschlepper Ia , Ib

1942年春、部隊配備から外されたI号戦車の砲塔を撤去し、代わりに鋼製の箱型上部構造物を載せ、キャンバス製カバーで上面を覆った改造型装甲弾薬運搬車。翌年には残存するI号戦車全てをこのように改造する命令が出されたが、砲塔を外しただけで新造した構造物の無い物もあった。このような改造はその後、旧式化した戦車や鹵獲した軽戦車でも行われるようになり、余った砲塔は要塞陣地のトーチカに流用された。同様にA型から砲塔を撤去しタンカを載せた野戦救急車型もあった。


I号戦車A型架橋車

Brückenleger

A型ベースだが、サスペンションが貧弱なため実用性に劣り、後にII号戦車ベースのものに発展。


I号戦車B型爆薬設置車

Ladungsleger

車体後部にスロープを付けて後方に爆薬を落としていくタイプと、後方に突き出した車内からワイヤーで操作できるアームの先の箱から爆薬50kgを投下できるものがあった。


I号整備作業車

Instandsetzungskraftwagen

上部構造物を撤去したI号戦車B型で、整備中隊用。


I号指揮戦車

Kleiner Panzerbefehlswagen, (Sd.Kfz.265)

戦車隊の指揮用装甲車両。内部に余裕のないI号戦車A型の砲塔を撤去して小型の上部構造物を載せ、無線送信設備を追加した物が6両作られ、次いで車体上部全体を大型構造物に変更したB型が184両生産され、乗員も3名に増やされた。後にフレーム式アンテナを増設した物もある。戦車型のB型の延長型車台は、元々本車用に作成された。

砲塔を撤去したために武装がなくなったが、代わりに前面にガンポートを設けて自衛用の機銃を1挺装備している。

通常型I号戦車の標準装備であるFu.2受信機に加えて、Fu.6送受信機と専用の無線手が追加されていた。

 重 量…5.8 t

 全 長…4.445m

 全 幅…2.08m

 全 高…1.72

 乗員数…3

 武 装…MG13(7.92㎜)

 装 甲…6〜13mm

諸性能

 エンジン…マイバッハNL38TR 4気筒空冷ガソリンエンジン

 出力…100 PS

 最高速度…40km(整地)

 航続距離…140km


I号自走重歩兵砲

15 cm sIG 33 (Sf) auf Panzerkampfwagen I Ausf B

I号戦車B型から砲塔と戦闘室上部装甲が除かれた他は大きな改装は無い。15cm sIG33歩兵砲は牽引式のまま、車輪も取り外さずに搭載された。15cm sIG33と I号戦車はほぼ同幅で、戦闘室からフェンダー上に張り出す形で、左右を肋材で連結した車輪止めが設けられた。車体後部には 15cm sIG33後端のピントルを利用する固定具が付けられ、さらに車輪止めと後部固定具は左右で鋼材で結ばれていた。これに前・側方のみに10mm厚の装甲板で、大きな箱型の防盾が施された。

 重 量…8.5 t

 全 長…4.67m

 全 幅…2.06m

 全 高…2.8m

 乗員数…4

 武 装…15cm sIG33歩兵砲

 装 甲…13 mm - 5 mm

諸性能

 エンジン…マイバッハNL38TR 水冷6気筒

 排気量…3791cm³

 変速機 (前進/後進)…5/1

 最高速度…40km

 航続距離…140km


I号3.7 cm 対戦車自走砲

3.7 cm PaK 35/36 (Sf) auf Panzerkampfwagen I Ausf A

A型にPaK 35/3637mm対戦車砲を搭載したもの。ポーランド戦などで対戦車・対人攻撃に活躍。


I号4.7 cm 対戦車自走砲

4.7 cm PaK(t) (Sf) auf Panzerkampfwagen I Ausf B

B型にチェコのシュコダ社製43.4口径1936年型47mm対戦車砲 K.P.U.V. vz.36を車載型に改造した物を搭載したもの。42口径50mm戦車砲搭載のIII号戦車G型が登場するまでの繋ぎとして貴重な対戦車戦力として活躍。

 重 量…6.4t

 全 長…4.42m

 全 幅…1.85m

 全 高…2.25m

 乗員数…3

 武 装…47mm P.U.V. vz. 36砲L/43.3

     1×MG34機関銃

 装 甲…6〜14.5mm

諸性能

 エンジン…マイバッハNL38TR 水冷6気筒

 出力…100 PS

 変速機 (前進/後進)…5/1

 最高速度…42km

 航続距離…140km


I号5 cm 対戦車自走砲

5 cm PaK 38 (Sf) auf Panzerkampfwagen I Ausf B

B型にPaK 3850mm対戦車砲を搭載したもの。現地改造車両。


I号7.5 cm 対戦車自走砲

7.5 cm StuK 40 L/48 (Sf) auf Panzerkampfwagen I Ausf B もしくは Panzerjäger IB mit StuK 40 L/48

B型にIII号突撃砲用の48口径75mm突撃砲を搭載したもの。現地改造車両。ベルリン戦に参加。


I号対空戦車

2 cm Flak38 auf Panzerkampfwagen I Ausf A

アルケット社でA型の砲塔と車体上部を撤去し、操縦席を前進させるなど改造。開口部にH鋼で作った台座を置き、そこに2 cm Flak 38対空機関砲を搭載したもので、乗員は5名(または装填手2名と測的手を加え8名)。24両が生産され、やはりI号戦車A型から改造された同数の弾薬運搬車型(「ラウベ」と呼ばれた)、中隊本部のI号戦車と共に、3個中隊からなる第614対空大隊(自動車化)を編成した。

1941年9月から実戦配備されたが、当時の東部戦線では制空権がドイツ側にあったため、むしろ水平射撃による歩兵支援に活躍した。しかし1942年冬、スターリングラード方面で装備を全て失い、解隊された。


数値などに間違がある場合、随時訂正します。

また、加筆等も行う予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ