Ⅰ号5cm 対戦車自走砲 5cm PaK 38 (Sf) auf Panzerkampfwagen I Ausf B
今回は、Ⅰ号5cm 対戦車自走砲(5cm PaK 38 (Sf) auf Panzerkampfwagen I Ausf B)についてです。
この車両、資料がほとんど見つかりませんでした。
スペックは当然のことながら、姿形もよくわかりません!
ほぼ推測と想像でモデリングを行っていますので、無いわーと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そこんとこよろしくお願いします。
Ⅰ号5cm 対戦車自走砲
5cm PaK 38 (Sf) auf Panzerkampfwagen I Ausf B
Ⅰ号戦車B型に5cm PaK 38 L/60対戦車砲を搭載したもの。現地改造車両。
▲図19-1 Ⅰ号5cm 対戦車自走砲/左側面参考図
▲図19-2 Ⅰ号5cm 対戦車自走砲/右側面参考図
▲図19-3 Ⅰ号5cm 対戦車自走砲/正面参考図
重 量…不明
全 長…不明
全 幅…2.06m
全 高…不明
乗員数…3~6?
武 装…1×5cm PaK 38 L/60
装甲
前 面…13mm
側 面…13mm
後 面…13mm
底 面…6mm
防 盾…2×3.8mm
諸性能
エンジン…マイバッハ NL 38 TR 直列6気筒 水冷ガソリンエンジン
出力/回転数 …100hp / 3,000rpm
排気量…3,790cm³
変速機 (前進/後進)…ZF社FG31(5/1)
最高速度…不明
燃料搭載量…不明
航続距離…不明
キャタピラ幅…28cm?
※?がついている数値は極めて不正確
Ⅰ号戦車B型の砲塔を及び戦闘室上面を撤去し、ラインメタル社製5cm Panzerabwehrkanone 38 L/60(5cm PaK 38 L/60)を搭載した。5cm Pak 38は車輪を撤去したが防盾はそのまま流用したようである。
5cm PaK 38 L/60は防盾が印象的で、緩い曲線を持つ傾斜装甲で、厚さ0.15インチ(約3.8mm)の装甲板を1インチ(2.54cm)離して接合されている。砲の重量は約1t(車輪を含む)あり、重量増加によりⅠ号戦車B型オリジナルのスペックより速力・航続距離が落ちていると考えて間違いない。
弾薬は、エンジンルーム上面に砲弾ラックを設置し、弾薬ケースを12個積載している。弾薬ケースは4発入りなので、計48発は最低でも搭載していることになる。おそらく、戦闘室内にも数発装備していると考えられる。
本車は現地改造車である可能性が高い。
▲図19-4 Ⅰ号5cm 対戦車自走砲/後方参考図
▲図19-5 Ⅰ号5cm 対戦車自走砲/弾薬ケース設置参考図
▲図19-6 Ⅰ号5cm 対戦車自走砲/戦闘室参考図
注)参考図は全ておそらくこの様なな状態だったであろうという想像図であるという事をご留意ください。
生産時期、生産数、配備部隊など詳細な情報はおろか筆者は写真を見たことがない。
しかしながら、プラモ化されていることから実在していると考えているが、三面図やイラストしか見たことがない。
ここまで読んでいただき、感謝の極み。
この車両、ほんとに存在するの?
書いちゃったけど、怪しさ満点ですよ・・・
1号戦車シリーズもあとわずかになってきました。
引き続きよろしくお願い致します。