Ⅰ号戦車B型爆薬設置車 Ladungsleger auf Panzerkampfwagen I Ausf Ausf B
Ⅰ号戦車B型爆薬設置車 Ladungsleger auf Panzerkampfwagen I Ausf Ausf Bの詳細。
この車両も概ね詳細不明です。
プラモデルなども発売されていますが、あまり手元に資料がないため、挿絵については相変わらずの適当さです。
悪しからず!!
Ⅰ号戦車B型爆薬設置車 Ladungsleger auf Panzerkampfwagen I Ausf Ausf B
車体後部にスロープを付けて後方に爆薬を落としていくタイプと、後方に突き出した車内からワイヤーで操作できるアームの先の箱から爆薬50kgを投下できるものがあった。
▲図12-1 Ⅰ号戦車B型爆薬設置車(投下タイプ)前方参考図
▲図12-2 Ⅰ号戦車B型爆薬設置車(投下タイプ)後方参考図
重 量…不明
全 長…4,42m
全 幅…2,06m
全 高…1,72m
乗員数…2
武 装…2 x MG34 (7,92mm)
装甲
前 面…13mm / 27–63°
側 面…13mm / 70–90°
後 面…13mm / 50–75°
上 面…6mm / 0–50°
底 面…6mm / 0°
砲塔前面…13mm / 80°
砲塔防盾…13mm / 曲面
砲塔側面…13mm / 68°
砲塔後面…13mm / 68°
砲塔上面…8mm / 0°
諸性能
エンジン…マイバッハ NL38TR 直列6気筒 水冷
出力/回転数 …100 PS / 3,000
排気量…3,790cm³
変速機 (前進/後進)…5/1
最高速度…40km/h
燃料搭載量…不明
航続距離…170km
キャタピラ幅…28cm
前頁で架橋車について語りましたが、架橋車は塹壕などの溝に対する車両でした。
では、溝や川などではなく、戦車や歩兵に対する障害物に対処するべく開発された車両について、今回は記載する。
防衛側にしては『戦車がものすごい進撃速度で攻め込んでくる』という事態はとてもではないが歓迎できない。ドイツの機甲師団の運用ドクトリンでもある電撃戦は、かなり大さっぱな言い方をすると、防衛側が防衛体制を整える前に侵攻し、撃破する。実際これは成功、いや大成功に近いといっていい。
「とにかく戦車の進撃速度を遅らせろ!」
と言われて考えたものが対戦車障害物の設置であった。丸太を組み合わせて戦車で突破できないバリケードを置いたり、長さ2m近くかつ太い鉄骨を溶接して進撃路周辺に迂回しなくても躱せば通ることが出来なくもない程度に設置する、場合にとっては車や家具などを山積みにするなども行われた。これらは遅滞行動を主目的として設置された。当然対戦車塹壕を掘るより早い。
余談だが、当時のフランスは時間と費用をかけて「マジノ線」と言われる長大な難攻不落の要塞を建設した。当時のドイツ軍では突破は不可能であることは明らかで、フランスは割と気楽に構えていた。結果的にこのマジノ線は迂回突破されてしまうが…
話を戻すが、戦車部隊に随伴する装甲工兵にとって、戦車の走行に障害となるバリケードや地雷原の除去が主任務であり、このような障害物は敵の火網上にある場合が多く、その除去はかなりの危険に曝されなければなった。
この障害物撤去用として余剰車両であった「1号戦車」を利用、機関室上部に障害物除去や突撃班通路啓開のための爆薬投下装置を装備した車輌が「1号戦車B型 爆薬設置車」だ。
装備する爆薬投下装置にはスライド投下式とケーブル操作式の2種類があった。
同車は、戦車師団内の装甲工兵大隊に配備され、戦車部隊の進路啓開に従事、工兵用戦車として一定の働きを見せる。
しかし、この「1号戦車B型 爆薬設置車」は「1号戦車」の利用方法としては理に適ったものだったが、同車は防御力自体が脆弱であり、敵の砲火の下では損害が多く、その使用は一時的なものとなった。
ここまで読んでいただき、感謝の極み。
相変わらずの内容の薄さ。そして挿絵の適当具合・・・
本当は、ジャッキとかスコップとかの整備資材も積まないといかんのだが・・・
面倒くさかったから省いてやった。
イメージ、イメージだからいいんよ・・・きっと。
そのくせ消火器だけはのせるのな・・・
可能であれば今月中に1号戦車C型を改稿する予定です。