前へ目次 次へ 39/41 -38- 『菜有の秘密』 今日はビックリした。 まさか、さっちゃんに好きになったキッカケを訊ねられるとは。 「言えないよね、そんなの」 ちーちゃんには教えたけど、さっちゃんには言えない。 言ったら、町中に広まりそうだもん。 ……ふーくんにも、恥ずかしくて言えない。 わたしは、小学校に入るまで同世代のお友達がいなかった。 そこに、隣に引っ越してきた男の子がいて、最初は怖かったけど、優しく相手してくれたのが、ふーくんだった。 ――なんて、笑われそうな理由、言えないよ。うん。