2011年11月 試しにTOEICを受けてみた
リスニングを始めてから迎えた2回目の秋。発音記号との悪戦苦闘が終わってから、約1年経った頃のことです。
私は試しにTOEICを受験してみました。スコアが出るので、合格・不合格を判定する試験よりも自分の力が細かく把握できそうですし、リスニングとリーディングしかないという点も、私には実におあつらえむきだと思ったのです。
当日、試験の形式がよく分からなくて大混乱に陥った件は、よくある話だと思うので省略します。
さて、年明けに届いたスコアを眺めた私は、首を傾げました。
スコア760
リスニング375/リーディング385
これは一体どういう意味なのでしょうか。どうやら母集団というものがあって、標準偏差とやらを990点満点に換算しているらしいのですが……。
実は結果が出るまで、1000点満点だと思っていたくらいTOEICについてはほとんど知らなかったので、ちょっとびっくりしました。
確かにあちこちで990という数字は見たことがあります。でもそれは、大学の文系科目のようなもので、100点は単に設定されているだけで誰にも取れず、実質95点が最高点であるという、それに近いイメージだったのです。
私はスコアと一緒に届いた資料に目を通しました。
まず、パーセンタイルランクとやらによると、私は順位においては、リスニングよりもリーディングのほうがかなり上にいるようです。1年以上リスニングしかしていませんが、私は元々、リスニングは苦手なのです。ですから、リーディングのほうが得意なのは、受験するまでもなく知っています。
それから、ネット上の資料を調べてみたら、どうやら受験した大学院生の平均スコアは越えているようでした。しかし、その大学院生がどこの出身でどこの国の大学院で学んでいるのかが、さっぱり分かりません。実はそれが一番知りたかったのですが、データがないものはどうしようもありません。
私は頭を抱えました。これでは受験した意味がありません。この数字を見ても、私が大学院で問題の2単位を取れるかどうかは、全く分からないではありませんか。
よく知りもしないくせに受験した私が悪いのは分かっています。でも、世知辛い話ですけれど、せめて受験料の元は取りたいものです。
色々考えた結果、どこまでリーディングが伸びたかを確認するのには使えるのではないか、と思い至りました。そこで、翌年も受験することに決め、パソコンのスケジューラーに、来年に申し込む時期を書き込んでおきました。




