エレミア書第49章より、さまよい立って進み、安全な処に住む気楽な民を攻めよ。
49:28バビロンの王ネブカデレザルが攻め撃ったケダルとハゾルの諸国の事について、
主はこう言われる、「立って、ケダルに向かって進み、
東の人々を滅ぼせ。
(かつてバビロンの王が攻めたアラブの地とエルサレム(イスラエル)を囲む諸国について、)
(主はこう言われる、立ってアラブに向かって進み、)
(そのアラブに東部に住む人々を滅ぼせ、)
※ケダル、「東の子ら」の部類に入れられているアラブ人の一部族。その土地もやはりケダルと呼ばれています。とあるのでアラブの東部に住む人々。
※ハゾル、ハゾル(ハツォル)も、旧約聖書に度々登場する地名であり、「列王記」上9章15節には、「ソロモン王が強制的に労働者を徴募したのはこうである。すなわち主の宮と自分の宮殿と、ミロとエルサレムの城壁と、ハゾルとメギドとゲゼルを建てるためであった」とある。
49:29彼らの天幕と、その羊の群れとは取られ、
その垂幕とそのもろもろの器と、
らくだとは彼らの所から運び去られ、
人々は彼らに向かって叫ぶ、
『恐ろしいことが四方にある』と。
(彼らが築き上げた天幕と、その愚かな羊の群れとは、その権威を奪い去られ、)
(その栄華を極めた富とは彼らの所から、運び去られ、)
(人々は彼らに向かって叫ぶ、)
(恐ろしいことが、四方にあると。)
※その現実を知る者が出るという意味。
49:30主は言われる、ハゾルに住む者よ、
逃げよ、遠くさまよい行き、深い所に隠れよ。
バビロンの王ネブカデレザルが
あなたがたを攻める計りごとをめぐらし、
あなたがたを攻める、てだてを設けたからだ。
(主は言われる、イスラエルの周辺に住む者よ、)
(逃げよ、遠く彷徨い行き、深い所に隠れよ。)
(偶像を拝す者のために、)
(あなたがたを攻めるはかりごとをめぐらし、)
(あなたがたを攻める、その手立てを設けたからだ。)
※要するに預言の成熟。
※ネブカドネザル2世(本来のアッカド語表記ではナブー・クドゥリ・ウツル2世 は新バビロニア王国の王(在位紀元前605年 - 紀元前562年)。名前の由来については「ナブー神よ、国境の境界石を守りたまえ」の意味である。
49:31主は言われる、
立って進み、安全な所に住むきらくな民を攻めよ、
彼らは門もなく、貫の木もなく、ひとり離れて住む。
(主は言われる、)
(立って進み、安全な場所に住む気楽な民を攻めよ、)
(彼らを守る防御はなく、一人離れて住むからだ。)
※さまよい立って進み、安全な処(欧州圏)に住む気楽な民を攻めよ。
49:32彼らのらくだは、ぶんどり物となり、
家畜の群れは奪われる。
わたしは、かの髪の毛のすみずみを切る者を
四方に散らし、
その災難を八方からこさせると主は言われる。
(彼らのラクダは、ぶんどり物となり、)
(その家畜の群れは奪われる。)
(わたしは、かの髪の毛のすみずみを切る者を、)
(四方に散らし、)
(その災難を至る所からこさせると主は言われる。)
49:33ハゾルは山犬のすまいとなり、
いつまでも荒れ地となっている。
だれもそこに住む人はなく、
そこに宿る人もない」。
(イスラエルの周辺の国家は、山犬の住まいと化し、)
(いつまでも荒地となっている、)
(だれもそこに住む人は無く、)
(そこにきて、暮らす者もいない。)




