民数記第24章より、バラム第四の託宣。
バラム第四の託宣。
()内はギリシャ聖書翻訳。
24:15そしてこの託宣を述べた。
「ベオルの子バラムの言葉、
目を閉じた人の言葉。
(彼は、彼の託宣集をふりかざして言った。)
(ベオルの子のバラムが告げる。)
(真実に幻を見た本人が告げる。)
24:16神の言葉を聞く者、
いと高き者の知識をもつ者、
全能者の幻を見、
倒れ伏して、目の開かれた者の言葉。
(神の託宣を聞き、)
(いと高き方の知識を持ち)
(神の幻をも見)
(夢の中でその目が開かれている)
24:17わたしは彼を見る、しかし今ではない。
わたしは彼を望み見る、しかし近くではない。
ヤコブから一つの星が出、
イスラエルから一本のつえが起り、
モアブのこめかみと、
セツのすべての子らの脳天を撃つであろう。
(わたしは彼に示すが、今ではない。)
(わたしは祝福するが、すぐにではない。)
(ヤコブから星が上がる)
(そしてイスラエルから、一人の人が立ち上がり、)
(彼はモアブの指導者たちを粉砕し、)
※モアブ、イスラムの隠語である。
(シェトの子らをすべて捕虜にとして連行する。)
※シェト、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などの「アブラハムの宗教」の聖典、「旧約聖書」に登場する人物。
要するに、この三つの教義の者を捕える意味。
24:18敵のエドムは領地となり、
セイルもまた領地となるであろう。
そしてイスラエルは勝利を得るであろう。
(エドムは相続となり、)
※エドム、エドムはパレスチナの南南東、死海の南からアカバ湾に至る地域で、一般に「エドムの地」と言われる。
(そして彼の敵、エサウがイスラエルの相続の地となる。)
※エサウ、双子の弟ヤコブが自分に与えられるはずだった長子の祝福を横取りしたことからこれと争ったが、やがて和解した。エサウの子孫は増えエドム人と呼ばれるようになる。
要するに、ヤコブの兄弟を意味する者が、この地を得る意味。
統治をするには、堅固な姿勢が必要である。
(イスラエルはその力を示した。)
24:19権を執る者がヤコブから出、
生き残った者を町から断ち滅ぼすであろう」。
(ひとりの者がヤコブから起こり、)
(町から逃げ出して救われた者を、滅ぼす。)
24:20バラムはまたアマレクを望み見て、この託宣を述べた。
「アマレクは諸国民のうちの最初のもの、
しかし、ついに滅び去るであろう」。
(彼はアマレク人を見ると、彼の託宣集をふりかざして言った。)
(諸民族の初めはアマレク、)
(彼らの子孫たちは滅びる。)
※アマレク、諸民族の初めという意味合いから、アフリカの民族。
24:21またケニびとを望み見てこの託宣を述べた。
「お前のすみかは堅固だ、
岩に、お前は巣をつくっている。
(彼はカイン人を見ると、彼の託宣集をふりかざして言った。)
(堅牢なのは、おまえの住むところ、)
(そしてもし、おまえがおまえの巣穴を岩場の中に置いても、)
※カイン、罪を犯す者の意味。この次に、イラクに台頭する勢力という暗示があるので、このイラクと戦う愚かな者ら。
※ケニびと=アラム語の類似した言葉を根拠に,「ケニ人」とは「鍛冶屋」を意味していたという記述。
※トルコの民族の鍛冶屋は有名である。
24:22しかし、カインは滅ぼされるであろう。
アシュルはいつまでお前を捕虜とするであろうか」。
(そしてもし、狡猾の巣がベオルのためにあっても、)
(アッシリア人達は、おまえを捕虜として連れ去る。)
※アッシリア、今のイラクに台頭する勢力、悔い改め、神に従う民族。
カインとは本来ヘブライ語で「鍛冶屋、鋳造者」を意味し、追放され耕作を行えなくなったカインを金属加工技術者の祖とする解釈も行われている。
ゆえにトルコ系民族の意味を伝える「鍛冶屋」の暗号が隠されている。
トルコも滅ぼされる運命を迎えるであろう。
24:23彼はまたこの託宣を述べた。
「ああ、神が定められた以上、
だれが生き延びることができよう。
(彼はオグの民を見ると、彼の託宣集をふりかざして言った。)
(ああ、誰が生き長らええよう、)
(神がこれらの事をされるとき。)
※この事が起きるとき、誰が生き長らえることができるものか。
24:24キッテムの海岸から舟がきて、
アシュルを攻めなやまし、
エベルを攻めなやますであろう。
そして彼もまたついに滅び去るであろう」。
(ひとりの人が、キッティム人の手から出る)
(彼はアシュルを痛めつけ、)
(そしてエベル人を痛めつける。)
(そして彼らも、一緒に滅びる。)
※キッティム人、「ヘブライ人が島々全体や沿岸諸国の大半を指して呼んだ“ケティム”という名」である。
要するに、島国からその人物が出る意味。タルシンを意味する日本である。
※アシュル、名前は「天の中心」を意味する。アンシュル、アシュル、アッシュルともいう。
アッカド神話と関係がある。彼によって創造された帝国は地中海やアナトリア半島にまで到達した。
※地中海地域を意味する隠語。
※エベル、『創世記』10章21節ではセムはエベルの全ての子孫の先祖と記述されており、ユダヤ人の別名「ヘブライ人(ヘブル人)」はエベルの名に由来するとされている。
要するにユダヤ人、それを痛めつける。
※創世記10章によれば、エベルがへブルびとの先祖であるといわれている。しかし、証拠によれば、人名「エブル」と用語「ヘブル」は何の関係もない。古代中近東の他の資料は、「ハビル」と呼ばれている民族に言及するが、おそらくそれが「ヘブル」の語源であろう。この二つの語は、「よそ者」とか「流浪者」を意味したと考えられる。
24:25こうしてバラムは立ち上がって、自分のところへ帰っていった。バラクもまた立ち去った。
(このまま)




