己を変え、己を救うのは己に対する悔悟である。
14:7愚かな者の前を離れ去れ、
そこには知識の言葉がないからである。
※この言葉、結構苦痛を感じる意味もある。
シラ書の第22章は、わが友の特徴から始まる言葉。
シ ラ22:1 怠け者は、糞で汚れた石と同じで、 だれもが、その汚らわしさをなじる。
シ ラ22:2 怠け者は、牛の糞と同じで、 つかんだ者は、だれもが手を振って払い落とす。
シ ラ22:3 しつけの悪い子を持つことは、父親の恥、 娘が生まれれば財産は減る。
この三行から始まり、その待ち受ける運命が記されている。
シ ラ22:9 愚か者を教えるのは、 陶器の破片をつなぎ合わせるようなもの、 また、眠っている人を、 深い眠りから呼び起こすようなものである。
シラ22:10 愚か者に説明するのは、 うたた寝をしている人に話すようなもの。 説明したのに「何のこと」と問う。
シラ22:11 死者のために泣け、光が消えたのだから。 愚か者のために泣け、知性が消えたのだから。 死者のためには気持よく泣け、 彼は安息についたのだから。 愚か者が生きているのは、死ぬよりも始末が悪い。
シラ22:12 死者のための嘆きは、七日間続くが、 愚か者や不信仰な者のための嘆きは、 彼らが生きているかぎり続く。
シラ22:13 分別のない者と長話をするな。 物分かりの悪い者を訪れるな。 〔彼はよく理解できずに、 お前のことをすべて軽くあしらう。〕 そういう者には気をつけろ。 さもないと、やっかいなことになる。 彼が身を震わすとき、 その汚れでよごされないようにせよ。 彼を避けよ。そうすれば、お前は安らぎを得、 彼の狂気に悩まされることはない。
さて、人々に与えられた猶予の期間がある。
4月の終盤、その意味がスタートして5月の25日に世界で起きた災いを終えて、今は6月。12月までは残された期間は7カ月。
人類も、わが友も、その期間にその意味を悟り、悔悟できるかで運命が決まる。
わが友は、その記された意味。
〔彼はよく理解できずに、 お前のことをすべて軽くあしらう。〕
これが原因で、その心臓の病を呼び込んだ。
いわば、記されたコーランの意味の懲罰が下った意味である。
6. (それは)ぼうぼうと燃えているアッラーの火,
7. 心臓を焼き尽し,
8. かれらの頭上に完全に覆い被さり,
9. (逃れることの出来ない)列柱の中に。
※この言葉を知り、その起きた意味が現実になると、その恐ろしき意味合いの凄まじさを痛感する。
19. だがかれに対し審判があって,懲罰の御言葉が下った者を(誰が助けられよう)。あなたは火獄の中にいる者を,救えるとでも言うのか。
20. だが主を畏れる者に対しては,館の上に館の高楼があり,その下には川が流れる。アッラーの御約束である。アッラーは決して約束を破られない。
※高楼=高く造った建物。たかどの。
その下には川が流れる。=その死地へ向かう川を渡らなくてもいい。
要するに、その懲罰の御言葉が下り、心臓を焼き尽くされる運命下にあろうとも、悔悟して神を恐れて、その神の存在を大切に考え、崇めれば救われるということである。
※わたしには、彼(友)を救うことはできない。
その友を救おうとしても、彼がその愚かさを変えることがなくば、わたしはその者を離れたまま、それを見守ることしかできない。
愚かな者の前を離れ去れ、であるので。
その変化を求め、その彼の関係を遮断しなくてはいけない。
本人は病になったから、見捨てられた感覚になろう。
しかし、その離れ去る意味合いは、彼がそれに気が付き、生きる道を得るかである。
その方法は、一つしかない。
医者も大事だが、その記されてある根本を修正しないと意味がないのだ。
シラ22:14 鉛より重い重荷は何か。 その名は「愚か者」。ほかにはない。
シラ22:15 砂や塩や鉄の塊の方が、 物分かりの悪い者よりも、担いやすい。
シラ22:16 建物にしっかりと組み込まれたつなぎ梁は、 地震に遭っても、外れてしまうことはない。 同様に、思慮に富んだ揺るぎない心は、 どんな時にも、くじけない。
シラ22:17 深い知性に支えられた心は、 滑らかな壁に彫り刻まれた飾り模様のようである。
シラ22:18 高い石垣の上に置かれた小石は、 風が吹けば、ひとたまりもない。 同様に、愚か者の考えにおじける心は どんな恐怖にも、耐えられない。
シラ22:19 目を突くと、涙が流れ、 心を突き刺すと、感情が表れる。
シラ22:20 石を投げると、鳥は飛び去り、 友をののしると、友情は壊れる。
シラ22:21 友に向かって剣を抜いたとしても、 望みを捨てるな。まだ和解の道はある。
シラ22:22 友と口論をしたとしても、 心配するな。まだ仲直りの道はある。 だが、悪口、高慢、秘密の暴露、だまし討ち、 こういうことをすると、友人は皆逃げて行く。
シ ラ22:23 隣人が貧しいときに、信頼を勝ち取っておけ。 彼が成功すれば、お前もその幸せにあずかれる。 逆境にあるときには、ずっとそばに居てやれ。 彼が遺産を継げば、その分け前にあずかれる。 〔人はどんなときにも、貧しい境遇を軽蔑したり、 知性に欠ける金持ちを、 称賛したりすべきではない。〕
シラ22:24 かまどで火が燃える前に、湯気と煙が出る。 流血の前には、罵詈雑言が飛び出す。
シラ22:25 わたしは、友をかばうことを恥とせず、 また、彼の前から身を隠すことは決してしない。
※わたしは、友をかばうことを恥とせず、その意味を悟らなくてはかばいきれないではないか。




