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イラク北部に台頭する者らの生き残る者は子供でも、その数を数えることができる。

10:5ああ、アッスリヤはわが怒りのつえ、

わが憤りのむちだ。

※イスラム北部に台頭した王国の意味。

(要するに、そのイラク北部に台頭する王国はわが怒りのつえである。)

(わが怒りのむちである)

※アッシリアは、メソポタミア(現在のイラク)北部を占める地域、またはそこに興った王国のこと。

その悪事を行う者らは神の怒りの杖だといわれる。


10:6わたしは彼をつかわして不信の国を攻め、

彼に命じてわが怒りの民を攻め、かすめ奪わせ、

彼らをちまたの泥のように踏みにじらせる。

(わたしは、しもべを遣わして、信仰の薄い国を攻める)

(彼に命じて、主の怒りの民を攻め、この者らから幸せを取り去る)

(彼らを、泥のように踏みにじるであろう)

※一時は神に従う意思で、戦いを繰り広げる。


10:7しかし彼はそのようには思わず、

その心もそのようには考えず、

かえってその心は滅ぼすことを思い、

あまたの国々を倒そうとする。

(しかし、その偽りを教える者らは、神の意味を知ろうとせず)

(その心も、にごっているので)

(その心のうちで滅ぼすことを考え)

(数々の国を倒して滅ぼそうとする)

※神の意志に従おうとせず、その力を駆使して、近隣諸国を蹂躙しようとする。


10:8彼は言う、「わが諸侯はみな王ではないか。

(その者らは言う、それらは、皆国々の王ではないか)

※その力の意味を知り、預けられた力のあり方を勘違いして、その道を逸脱する。


10:9カルノはカルケミシのようではないか。

ハマテはアルパデのようではないか。

サマリヤはダマスコのようではないか。

※アッシリアは、征服した国と条約を結んだという記述あり。

(それらの国を従属的(暴力的)に支配するために、条件をつきつける。)


10:10わが手は偶像に仕える国々に伸びた。

(わが手は、その偶像を仕える国々に伸びた)

その彫った像はエルサレムおよび

サマリヤのものにまさっていた。

※エルサレム、アラビア語名で、「神聖」を意味する単語と共通の語根をもつとある。

※サマリア、住民は捕囚の民となりとあるので、強制的な状況の中にある。

(その像は、エルサレムおよび)


10:11わたしはサマリヤとその偶像に行ったように、

エルサレムとその偶像に行わぬであろうか」。

※サマリアの宗教はユダヤ地域と異なる宗教形態を持ったため、ユダヤ人から忌避された。ユダヤ人のバビロン捕囚からの帰還後、ユダヤ教団とサマリア教団の分裂は決定的になり、とくにサマリア教徒は「サマリア人」と呼ばれるようになった。

(わたしは、偶像崇拝をするかつての国のように、)

(エルサレムとその偶像に行わぬであろうか。)

※その偶像崇拝に、罰を与えないであろうかと言われる。


10:12主がシオンの山とエルサレムとになそうとすることを、ことごとくなし遂げられた時、主はアッスリヤ王の無礼な言葉と、その高ぶりとを罰せられる。

(主がそれを完成させようとするとき、イラク北部に台頭した王国の横暴と、無礼な言葉と、その高ぶりとを罰せられる。)


10:13彼は言う、

「わが手の力により、またわが知恵によって、

わたしはこれをなした。わたしは賢いからである。

わたしはもろもろの民の境を除き、

その財宝を奪った。

またわたしは雄牛のように、

位に座する者を引きおろした。

(彼は言う、我が手中にある権威は、知恵によって成り立つ)

(それゆえ、もろもろの民の境を除き、その財宝を奪った(略奪した))

(また私は、ファラリスの雄牛のように権力者に座る者を引き下ろした。)

※雄牛=ファラリスの雄牛とは、古代ギリシアで設計された拷問および処刑のための装置である。


10:14わが手は巣を取るように、

もろもろの民の富を得た。

またわたしは人々が捨てられた卵を集めるように、

全地を取り集めた。

あるいは翼を動かし、あるいは口を開き、

あるいはぺちゃくちゃ言う者もなかった」。

(その侵略に対して、もろもろの民の富を得た)

(またわたしは、人々が捨てた生みだしたものを集めるように、全世界を作ろうとした)

(それに逆らう者はいなかった)

※その集う民を集める時の状況。


10:15おのは、それを用いて切る者にむかって、

自分を誇ることができようか。

のこぎりは、それを動かす者にむかって、

みずから高ぶることができようか。

これはあたかも、むちが自分をあげる者を動かし、

つえが木でない者をあげようとするのに等しい。

※神に使われているという意味合いで、その意味を理解していない横暴、その意味で高ぶり、その大切な意味を理解していない。

※要するに間違った方向に進み、罪を作り上げてしまった。


10:16それゆえ、主、万軍の主は、

その肥えた勇士の中に病気を送って衰えさせ、

その栄光の下に火の燃えるような炎を燃やされる。

(それゆえ、主は怒りの炎を与えられる)


10:17イスラエルの光は火となり、

その聖者は炎となり、

そのいばらと、おどろとを一日のうちに焼き滅ぼす。

(神の僕の光は火となり、その聖者は炎を生みだす)

(そして、それを焼きつくす)


10:18また、その林と土肥えた田畑の栄えを、

魂も、からだも二つながら滅ぼし、

病める者のやせ衰える時のようにされる。

(その火は燃え盛り、すべてを燃やすまで燃え続ける)


10:19その林の木の残りのものはわずかであって、

わらべもそれを書きとめることができる。

(それに生き残る者は少なく、その数を数えることは簡単である)


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