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現代なうな昔々の武器たちっ。  作者: 壱三 怜皇
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プロローグ

初めまして、初心者の壱三怜皇(イチミツレオ)と申します。

キーワードにボーイズラブとありますが、軽いものです。

むしろ尊敬だと思ってください。

中傷コメントはやめてください、お願いいたします。

ギリシア神話、日本神話、ケルト神話、アーサー王伝説───現代に伝わる様々な神話世界。

その神話世界において神、英雄と呼ばれていた者達が所持・使用されていたとされる武器があった。

王を選んだ奇跡の名剣や恋人を殺した女神の武器、隠れた敵も見つけ出す魔剣───そして神々の支配者が持つ至高の武器。


実は現代には伝えられていない事があった。

それは神々や英雄達の持つ各武器たちにはそれぞれ"意思"があったということ。


しかし神々や英雄達の命は絶え───武器たちの意思もそれぞれ遠のいていった。

自分を使用していた(愛していた)神々・英雄を思いながら……。



─────そして現代。

過去の武器たちは──«人間»として生活していた。

それも…"武器の時に使えていた特殊な力"を使える人間として。

だがその特殊な力は一部の者しか使えなく、他の者は武器類(例えば昔弓だったら弓、剣だったら刃物類)の扱いが得意、ということだけだった。


「センパーイ!今日も格好いいです!頑張って下さいっ」

「ふふ、ありがと皆!」


"弓だった武器"は弓道部へ。


「きゃーっ痴漢ー!」

「っうるさい!黙れ!…ひっ!?」

「痴漢は女の敵。殺っちゃいますよ?」


"剣だった武器"は刃物を持つ。


そして至高の武器は─────────。



「…んー…」

「京介ー。今日入学式でしょう!早く支度しなさいよ?」

「うぅ…わかってるよ母さん」


少年はカーテンの隙間から入る太陽の光を恨めしそうに見る。

時期は春…どこもかしこも入学式。新しいものの始まりでもあり────元武器たちの出会いでもある。


「…めんどうなことにならない高校生活がいいな」


少年達は気付いていない。

この日から、"ある事件"が始まることを。


「ほら!早く支度しなさいっ」

「あーうん。はいはい」

「はい、は1回!もう…」


少年達は気付いていない。



─────影で始まった"世界征服計画"を。




「オニーイサンッ」

「!?な、何だお前…っここがどこだかわかって…うわぁああああぁあ」

「お、おい!!…てめぇ…なにしやがる!」

「さてさてェ!ボクは誰かってェ?そこらの少年Aだと思ってくれたまえお兄さん方!実は実は"内臓まで切り裂ける爪"を持っていたりしたりしなかったり!えへっ。とにかくねェボクの要件は1つなんだなァこれが…」



真っ黒な少年は、返り血のついた鋭く尖った爪をキラリと光らせて満面の笑みを浮かべる。


「…死ねよ」


その一言を聞いた男達は悲鳴をあげる間も無く、瞬きをする暇も無く…頭と身体を離された。


「んぅ?終わったのですか、ゲイ」

「出来ればその名前で呼んでほしくないよォルーン」

「そうですか、すいませんゲイ」

「殺すぞチビ」


ゲイ、と呼ばれた真っ黒な少年の後ろから現れた小学生くらいの少女ルーンは、血にまみれ動かない男をツンツンと突っついている。

その光景は普通の人間ではありえなく───まぁ普通の人間ではないのだが。


「ルーン、いつもの」

「あいさです」


ゲイはそれだけいうとそそくさと建物を出て行く。

ルーンも後からくっ付いて出て行った。


二人の後ろにあったはずの大きな建物は真っ赤な炎に包まれていた。


「楽しみだねェ…」

「楽しみです」

「ゼウスの雷霆…絶対仲間にしたい!!」



少年達の知らぬ間に避けても逃れられない歯車が動き始めた。

読んでくださりありがとうございます。

コメント頂けたら泣いて喜びます(笑)

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