きっかけ 4
町の中心、倒された僕は復活ゾーンで生き返っていた。
MAMAは強い。自分の力では勝てないならどうするか。簡単だ。自分以外の力を使えばいい。MPKだ。
MAMAはダンジョンに入ろうとしていた。だからボスと戦っているところを襲撃すればいいのだ。雑魚のモンスターを引き連れて逃げ道をなくしてやり。ボスとの勝負で疲労困憊の状態なら勝てるはず。これで勝てなかったら純粋にレベルを上げて勝負を挑むしかない。
僕はさっそく準備をする。道具屋に行きダンジョンから一瞬で脱出できる道具を買う。これで商店街でやりあった時とは違いすぐに逃げることができる。逃げ道確保はとても大事だ。
次に魔法薬を買いに行く。ポーションや毒などを買いカバンを重くする。これで準備は完了だ。
ダンジョンめがけて僕はキャラクターを走らせた。
そしてダンジョンに到着。ここのダンジョンは敵が強い。MAMAなどの上級者ですら準備をして入るから当然だが。僕はここをハイドを使い潜入していく。敵に見つかったら厄介だからだ。一体だけなら倒せるが二対だとあやしく、三体だと絶対に負ける。それほどの強さの敵なのだ。
僕はマウスを操作しダンジョンへと侵入する。
――さてどこにいるかな。
入った瞬間すぐにハイドをする。そして足の速さを上げるスキルも使用する。そしてモンスターの死体のあるほうへと進んでいく。
MAMAは戦士だ。だからモンスターとは戦いながら進んでいくことになる。なので死体をたどれば早いのだ。
だがこのダンジョンをソロで攻略は絶対にできない。断言できる。ヒーラーかなにか一人はついていると考えたほうがいいだろう。初心者の育成か何かできているのだろうか。もしもガチのパーティーだったら勝つことはできないと考えたほうがいい。
そうしているうちにモンスターと戦うプレイヤーの姿が見えてきた。
ヒーラーと思われるキャラクターひとりとMAMAの二人だけだ。きっとドロップ狙いで少人数で来たのだろう。だが好都合だ。PKにはもってこい。
ハイドが切れそうなので岩陰に隠れクールが終わったらもう一度ハイドを使いあとをつけていく。
MAMAがモンスターを範囲攻撃であつめヒーラーがMAMAが落ちないように回復する。そうして手際よくモンスターを狩っていっている。
ヒーラーとMAMAの距離は空いている。ヒーラーに攻撃がいかないようにだ。だがそれは好都合だ。
――早くボスに行かねえかな。
僕はこっそりと後をついていく。そしてやっとボスの間にMAMAとヒーラーが到着し入っていくのを見届けた。これで準備をしてPKをすることができる。
まず最初にハイドを切り、ボスの間の入り口にモンスターを集めていく。自分が死なないように足の速くなるスキルを使い、モンスターの前を一瞬通りタゲをとっていく。そしてボスの間の入り口付近に引き連れた後、ハイドをつかいモンスターをためていく。
これで準備は整った。
僕はハイドを使いながらボスの間に入っていく。そこには巨大で赤い毛並みを持った狼のようなモンスターがMAMAと戦っていた。MAMAが攻撃を仕掛け殴り合いヒーラーがMAMAが落ちないように回復させていく。二人とも集中しているようだ。
――まずは一人。
僕はハイドのままヒーラーの背後に回る。そしてスキルを発動。クリティカルのエフェクトが舞い一気にヒーラーの体力が三分の一になる。そしてそこにもう一度スキルを発動。またまたクリティカルのエフェクトが飛び交いヒーラーの体は崩れ落ちた。だがMAMAはそれに気が付かない。ここからが本番だ。
僕は突撃をかましMAMAをめまいにする。もう一つのめまいにするスキルはつかわない。ボスがいるのにめまいになったためMAMAはあわてて状態異常解除のスキルを発動する。ここでだ、僕はもう一つのめまいスキルを発動した。三秒間のめまいに陥るMAMA。ボスの攻撃で体力が減っていく。そして僕も攻撃を始める。ハイドを使いクリティカル攻撃。エフェクトがきれいな中の威力が二倍の強烈な一撃。そしてMAMAのめまいが切れる前に範囲外への離脱。
そしてMAMAのめまいが切れた。動き始めたMAMAはポーションを飲み、ボスの間からの逃走をはかろうとしたのか入り口に向かって走り始めた。ダンジョンはボスの間だけはアイテムで脱出できない。だからボスの間から出る必要がある。だがそこには集めておいたモンスターがいる。脱出アイテムは一秒間無防備になりその間攻撃を食らわなければ脱出できるというものだ。モンスターの攻撃にさらされては脱出できない。それにこのモンスターたちは攻撃が強い。MAMAはモンスターたちからも逃走を始める。が、そこにはクールが終わった僕がいる。
発動する突撃スキル。あわてたMAMAはそれを解除してしまう。これでさっきの二の舞だ。さらに続くめまいスキル。三秒間の硬直そこにクリティカルを三回たたきこむ。ハイドしている僕はモンスターに狙われない。ガンガン体力が減るMAMAそしてついに体力がなくなり。地に伏したのだった。
――よし。ってやべえ。
僕はハイドが消えそうなのを確認し速攻でこの場を離れる。もしハイドが切れたら袋叩きになり僕のキャラクターも死んでしまう。
僕は倒した相手をチャットで煽る。それができないもどかしさに包まれながら、脱出アイテムの効果でダンジョンを後にするのだった。




