プロローグ：ある幕の終焉
こんにちは、皆さん。
私は日本人の作家ではありませんが、日本のライトノベルが大好きで、母国語であるフランス語で書いた物語を皆さんと共有したいと思いました。
私は日本語が堪能ではないため、翻訳サイトやAIを利用してできるだけ自然な翻訳を作成しています。もし、不自然な文章や誤った表現があれば、ぜひ教えてください。より良い翻訳にするための参考にさせていただきます。
（実は、私は日本語を独学で勉強しているので、翻訳ツールなしでは漢字を少ししか読めません！）
この物語を楽しんでいただけたら嬉しいです！
破壊。
この荒れ果てた大地を目にした者が、まず思い浮かべる言葉は、それだった。
戦火は何度となくこの地を蹂躙し、過ぎ去っていった。
かつて無数にあった都市の一つを形作っていた巨大な高層ビル群は崩れ落ち、地面に横たわりながら、壊れたまま植物に覆われていた。
あたりには見捨てられた廃墟だけが広がり、それらは動かない人々の隠れ家のようになっていた。
まるで時が止まったかのように、彼らの顔には驚愕と恐怖がはっきりと刻まれている。
衣服はすり切れ、ほんの一年やそこらではなく、もっと長い間ここに留まっていたことを物語っていた。
人間たちは、自分たちが滅びへと追いやられていることさえ気づかず、ただそこに立ち尽くしていた。
燃え盛る炎の中に散らばるガラスの破片は、その凄惨な光景を映し出している。
巨大なクリーチャーによって無自覚に破壊された建造物、炎に呑まれる街並み……。
純白の姿をした、形の定まらない存在たちが必死にそれを食い止めようとしていたが、その努力はほとんど実を結ばなかった。
「残念だな……」
近代文明は、これらの存在が現れて以来、無残にも崩れ去っていた。
かつては栄華を極めた人類の遺産とも言える機械の残骸だけが、影のように生き残っている。
そんな混沌とした戦場の中心に、夜よりも漆黒の姿を持ち、巨大な傷痕に覆われた“何か”が静かに立ち尽くしていた。
周囲の仲間が苦戦していようとも構わず、視覚器官すら持たないその頭部は、遥か遠くを見据えているかのようだった。
「彼らの“創造物”が招く結末を、警告したはずだったのだがな……」
大地を震わせるほどの声が響き渡る。それは今度こそ純白の姿を持ち、周囲の同類とは一線を画す存在だった。
その体にも大きな傷跡が刻まれており、まるで“古き者”として他を従える威厳を漂わせている。
「黙れ！ 彼らを制御するなど容易い。
もし彼らがいなければ、我々が成し遂げてきたことはすべて無意味になる！」
そう言い放つ声は怒りを孕み、空気を震わせた。
かつて先進技術を誇っていた研究施設が周囲に点在していたが、今やそれらも巨大なドラゴンによって破壊され、施設内に囚われていた同胞が次々と解放されていた。
これら形の定まらない存在たちは、この世界を守る――というよりは、自分たちが再び奴隷となる恐怖から逃れる――ために世界を滅ぼし、“ドラゴン”を創り出してその全ての力を与えたのだ。
だが結果は悲惨だった。守ろうとしていたはずの人間たちを、自らの手で虐殺するしかない状況に陥っていたのである。
そのような中、黒い姿を持つ“異形”だけが、仲間の嘆きにも耳を貸さず、戦場を進んでいった。
「ハイブリッド風情が“古き者”を批判したぞ！」
「さっさと消しておけばよかったものを……」
しかし白い傷痕を帯びた“古き者”が、どこまでも重厚な声を轟かせ、周囲のつぶやきを制した。
「やめろ！ 我々がすべきは奴らを止めることであって、内輪もめではない！」
その威光に圧され、周囲は言葉を失う。
彼らは悔しさを押し殺し、持てる力を惜しげもなく振るい、敵を焼き払った。
大地を溶かす酸、太陽のように猛るマグマ、絶対零度の冷気……
まるで天災を思わせる攻撃が降り注ぎ、破壊の限りを尽くしている。
だが、その中でも漆黒の“ハイブリッド”は異質だった。周囲が元素の力を駆使するのに対し、彼だけは近づくドラゴンを腐敗した肉塊へと変え、意のままに葬り去っていた。
さらに、時さえも彼らの手にかかれば逆行した。
焼き尽くされて消滅しかけた仲間を元に戻すことも、ドラゴンの一撃でバラバラになった身体を修復することすら可能だった。
しかし、何度繰り返しても戦況は変わらない。
ドラゴン側はわずか二十体ほどで、しかも成熟していない個体ばかりだというのに、百を超える存在たちと互角に渡り合っている。
【ばかばかしい……奴らは、我々が奴隷だった頃の地獄を忘れたのか。】
ハイブリッドはそう心中で呟いた。
夜の闇をまとったその姿は、神々しいほどの光を放つドラゴンとはあまりにも対照的だった。
圧倒的な力を示すドラゴンたちは、酸や炎、氷など多彩な手段で世界を蹂躙し、人間を虫けらのように踏み潰していた。
【だが、こんな争いは、決して序章などではない……】
そう考えながら、ハイブリッドは最も異形を極めたドラゴン――鱗すら持たない唯一の存在――へと歩み寄る。
そいつは魔法を使うでもなく、ただ圧倒的な暴力だけで周囲を破壊していた。
実のところ、これは決して“始まり”ではなかった。
これは地球という星における“最初の幕の終焉”だったのである。
ポータルや異世界、ダンジョンや魔法といった安易な概念は、遠い昔に否定されていた。
ここにあるのは、神にも等しい支配力を持ちながら、再び奴隷となる恐怖に囚われた存在が引き起こした惨劇だった。
その恐怖がかつての仲間への裏切りを生み、ドラゴンを誕生させ、さらなる破壊を招いたのである。
混沌の中心で、ハイブリッドは鱗なきドラゴンを前にして、低く呟いた。
死と腐敗の淵に沈んだように見えるこの世界に、かすかな声が響く。
我々は正しかった。だが、もしレイナーを信じるという誤ちを犯していたなら、
それが救いになったのかもしれない……
いまや引き返せない道を歩んでいる。
すべてを救うためなら、自分の手で殺めることさえ厭わない――
二度と奴隷の屈辱を味わわせないために……
そう言うと、彼は自らの体を覆う巨大な傷痕を一瞥し、さらなる力を解放して鱗なきドラゴンに挑んだ。
廃墟と化した街並みは紙細工のように崩れ去り、しかしどちらの側も一歩も引かない。
むしろ、破壊衝動を煽られるように激しくぶつかり合っている。
「なんとも皮肉なものだ……」
その声は、終わりの見えない戦いの中で、むなしく響くだけだった。
この物語の続きは、まもなく公開される予定です。
正直に言うと、このサイトの使い方にはまだ慣れておらず、時々理解できないこともあるため、更新には少し時間がかかるかもしれません。
