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愛莉です!雫です!

僕の名前は新島 瞬。一応部活には入っているが行かず、学校が終わったらすぐに家に帰る。そんな毎日を送っていた。高校に入学して3か月、高校生活にも慣れてきた。ある日いつも通りに学校が終わりすぐ家に帰ってだらーっとしていると。

ピンポーン、インターホンが鳴った。

(何も頼んでないはずだけど...)

「はーい...」

僕は不思議に思いながら、玄関に行きドアを開けた。

そして目に入ったのは2人の少女だった。

「こんにちは!新島瞬さんですね?」

「あ、はい、そうですけど...」

やっぱり目を合わせるのは難しい。

「私は愛莉です!」

「私は雫です!」

突然の自己紹介に戸惑いつつも、とりあえず中に入れることにした。

「よ、よろしくお願いします...な、中に入ってどうぞ」

人と関わるのが苦手で、なるべく人を避けて生きてきた。よく行くスーパーでも必ずセルフレジを使っていた。

「そ、そこに座ってどうぞ」

僕は2人を座らせて、話を聞くことにした。

「えーっと、2人はなんでここに?」

「はい!」

愛莉が元気よく返事をし、雫が答えた。

「私たちは天使のおしごとで天界から7時間かけて来ました!」

「仕事?」

「おしごとです!」

「そ、そう...天使?」

瞬は何も理解できなかった。いや瞬じゃなくても理解できないだろう。

「そうです!私たちは天使です!双子の天使ちゃんたちです!」

「私たち天使は人間のためにおしごとをしています!」

僕は見落としていた。2人には、美しい羽と天使の1番の特徴とも言える輪っかがついていることに。

「天使って、実在するんだね...」

「はい!私たちはこれからこの家に住ませてもらいます!」

「う、うんいいよ...って、え?住む?」

「はい!!」

2人同時に元気な返事をされた。少し信じがたいが、今疑ってもしょうがないので、家の紹介などをした。

その後

「瞬さん!少しのアンケートに答えてくれませんか?」

「これからのおしごとに関係するアンケートです!」

「あ、うん、いいよ」

「まず、友達はいますか?」

(初手からすごい質問だ...)

「...居ません....」

「ゼロ人っと....」

(うぐっ...ダメージが...)

「次に恋愛経験は?」

「ありません...」

「ないって!」

「分かった」カキカキ

「えーっと次に...部活、クラブチームや事務所、バイトには行っていますか?」

「...行ってないです...」

「なるほど、暇人っと...」

(なんかさっきからダメージがすごい!せめて小声でやってくれ!)

「...これでいいのかな?」

「分かんないけどいいんじゃない?」

「...心配だ...」

そのあとも、十数個の質問に答えた。

夕方になって終わり、夕食の準備をしようとしたが、3人分の食事がないことに気づいた。

「...夜ご飯買いに行かないと...肉じゃがでいい?」

「私たちも行きます!」

「い、いや大丈夫だよ。天界から7時間かけてきたんでしょ?休んでていいよ」

「私たち天使は疲れはすぐに癒えるのです!」

「何その便利な機能」

僕もそんな機能が欲しいと思った。

「では、出発!」

「...あ、あの、天使であることとか周りの人に見られたりしていいの?」

「大丈夫です!なぜなら!みんな普通の人だと解釈するからです!」

「どうゆうこと?」

「そうゆうことです!!」

僕は聞くのを諦めた。

家からスーパーまで近いから、あまり体力を消耗しなくてすむ。帰り道、ずっと話していた。

「瞬さんは、なんで一人暮らしを?」

「え?」

「あまり高校生で一人暮らしをしている人を見てこなかったので、気になって...」

「えーっと...実は、あまり覚えてないんだ...」

自分でも分からないが、あまり過去のことを覚えていない。もちろん、親とかは覚えているが、学校の日常や、今まで何をしてきたのかをあまり覚えてない。

「うーん、確か、もっと人と関われるようになりなさいって言われたかな...」

「そうなんですね、家賃はどうしてるのですか?」

「家賃は、親が払ってくれてるよ」

「覚えてない....」

「愛莉?」

「い、いえ!なんでもないです!」

そんな会話をしながら帰って、夜ごはんを作って食べ、1日が終わった。愛莉と雫は、学校には行かず、家で過ごすそうだ。

これから、僕の日常はどう変わっていくのだろうか...

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