第9話 魔法の整理
僕、ルーレットは噂を少し信じて、この星にやってきた。
そして、信じた通り、ここでは魔法が使えることがわかった。
素晴らしい。
ルーレット・カガクの歴史に残るだろう。
ひいらぎの魔導書を開いた。
1,魔力を感じよ
2,魔力を循環せよ
3,魔力は使って増やせよ
4,魔素を感じ、集めよ
5,イメージが大事。呪文は補助である。
6,無から有は無い。対価が必要。
ひいらぎの魔導書の巻末には、こう書かれていた。
『私は長らく、魔法を研究してきた。
そして、この本をまとめることができた。もし、後世にこれを手に入れたものが有れば、是非、我が生まれた星を訪れてほしい』
『ひいらぎの魔導書』って誰が書いたのだろうか?。
まあいい。
魚を捕るとき、欲しいという感情が、手を猫に変えて、魚を捕らえるイメージになって、魔法が発現したということかな?。
足ダンも、ウサギならば足ダンが得意とするイメージで、発現した。
これまでは、なんとも都合よく魔法が使えていたらしい。
魔法を7つのカテゴリに分けてみた。
風、炎、水、緑、土、闇、白。
風は、この大地で覆いつくしている目に見えないものがある。これを自由に制御する魔法。
炎は、まんま。種火から業火まで発現できる魔法。
水は、コップに水一杯は当然。血液も水の類。ヒールやキュアもあり。
緑は、野菜や果物が育つよ。
土は、畑を耕せる。水路も作れる。
闇は、心を操れるよ。元気を出せるよ。
白は、光だよ。眩しいのもあれば、レーザー光線もあるよ。
足ダンや猫の手は、どこのカテゴリ魔法なのかな?
”炎よ出でよ!”
”ウォーター出でよ!”
”育てよ!すーくすく、ワークワク”
クラフトの魔法は、素材を手に取って作りたいものをイメージして唱えると形になる。便利だよ。でも、たくさんはできない。限界があるようだ。なぜかわからない?。
衣食住を考えてみよう。
食は、畑と魚、ウサギなど小動物の狩りなどで、調達できる。住は、この小屋で雨風が防げるし良いな。さて、服だが、今身に着けている服のみだから、なんとかする必要がある。冬が来ないとも限らない。
ウサギの皮を素材にして、服をクラフトしてみた。ゴワゴワして肌触りが今一つだ。しかし、替えができて良かった。
時間があれば、魔法の練習をしている。
魔力を増やすには、枯渇迄使って、休むと少しレベルアップされようだ。
魔素を集められる量は、魔力に比例しているみたいだ。
ステータスを見られると良いのだが。