マナ宅
「ただいま」重たい足を動かす 「マナ?おかえりなさい」母の声がする リビングだろうか「あの...さっきの事なんだけど...」「ん?別にいいわよ いつも勉強してるし疲れてたのよね?」なんというか、流石だ「ごめん、お母さんは悪くないのに...」「だから大丈夫だって なんか飲む?」「あーじゃあ貰う それとお母さん、今度夏休みじゃん」「はいお茶 うんうんそれで?」「ちょっと友達と旅行行きたくて...いい?」申し訳ない気持ちも抑えつつ尋ねる 「ええいいわよ」「え?」予想外の結果が帰ってきた、一応私も受験生だしお金を払うのはお母さん達なのに 「なんで?」つい言葉が出た「えーなんでって...勉強はして欲しいけども たまにはいいんじゃないって思っただけよ」機嫌がいいのだろうか、いつもは遊びに行くのも止められるのに「...なんかあったの?」「あっ気づいちゃった?実はね凄いイケメンにナンパされちゃって...結婚してるし、子供もいるわよって断ったのにそしたらじゃあ可愛い子ですねって行って、お守り貰ったの」想像より酷い理由だった しかも怪しい物貰ってるし「お母さん...それ宗教勧誘とかじゃないの?」「いやいや違うわよ それにほら綺麗でしょ?」手に持ってる石のような物を見せてくる「なにこれ...星が書かれてる鉱石?」五角形のよく見る星型のような物が書かれている石だ「なんか見てると不安になる」「えーそんなことないわよ はいあげる」正直いらないがこれのお陰で遊びに行けるならまぁいいか「じゃあ貰っとく」「お土産よろしくね」「はーい」そうして部屋に戻る...ハルヤはともかく、フユトとアミは大丈夫だっただろうか、遊びに行くのを楽しみにしながら勉強を始めた