1話 え、スキルオーブ?
2022.10.11に読みやすくなるように大幅に修正しました。
読みにくくなってしまっているようでしたら本末転倒ですのでコメントなどでご指摘いただけると助かります。
順次修正と新話執筆に取り掛かりますので今後ともよろしくお願いします!
私は学校が終わって今日も今日とてダンジョンに潜る。
学校から直接行く訳にもいかないし、ダンジョンに潜るための装備の問題もあるから一回家に帰らないといけない。
一度家に帰ってからだからダンジョンに潜れる時間は一日に三、四時間くらいしか潜れないんだよね。
でもダンジョンでの私のメイン装備はフライパンなの。
モンハ○みたいに太刀とか派手な装備ではないけどこれでもメリットがあるんだよ。
私のいつもの相手はスライムだから本当は核を簡単に刺せるナイフの方がいいんだけど、ナイフだとスライムに刺したときに表面が溶けて5回くらいで使い物にならなくなっちゃうの。
でもみんなの味方フライパン君は、スライムを上から全力で重力を乗せて叩くとちょうど核が潰せて表面が底がほんの少し削れるくらいで済むの。そのおかげで未だフライパン君を買い替えたことはないのよ!
しかもダンジョン協会が販売している量産品の武器なんて5万円とか10万円とか学生には全然手が出しにくいものばっかりでダンジョンの5階層のボスにギリギリ通用するレベルなの。断然フライパンの方がお得よね。
まぁけど装備は何かあったら大変だから一応ダンジョン協会の最低装備の全身で4万円くらいのジャージを着て潜ってる。
ダンジョンには何階層までしか潜っちゃいけないとかの制限はないけど基本的に自己責任。ダンジョン協会からは5階層ごとのボス部屋前の魔物達を無傷で倒せるようになってから、ボス部屋にはいくことが推奨されてる。
でも民間人が間違って入らないようにダンジョン前にはマジックカードを確認する警備員が24時間常駐してるの。
私が普段潜っているような二、三階層だとおばあちゃんを治せるような回復薬は出ることはほとんどないから私も早く深い階層に潜れるようになりたいよ。
ダンジョンでの強くなる方法は防衛省が自衛隊で検証したものがダンジョン協会から発表されているの。詳しい話はまた今度かな。
各ダンジョンは10階層から罠が仕掛けられていて、15階層までは協会の講座を聞いた人なら解除できる難易度。
世界でダンジョンの到達最高階層はアメリカと日本が並んで28階層なんだけどそこまでで即死の罠は確認されてないらしい。
私的には浅い階層しか潜らないから安心だよね。
これだけじゃなくてダンジョン協会からはそれぞれの魔物への有効な攻撃手段や特徴だど有用な情報が発表されているの。
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「あ、ラッキー魔石2個もドロップした。これで25個目の魔石かな。そろそろ今日は帰ってもいいかも帰り道で合計30個くらいになってるでしょ」
今日胡桃がスライム狩りで獲得したのは20個だから10,000円程度、今まで貯めたお金と合わせればあとちょっとでミスリルで出来たフライパンが買える。それが今の胡桃の目標だった。
胡桃は今まで使ってたフライパン君を買い換えるのに少し抵抗はあったがカタログを見て買うことを決めていた。
胡桃は以前ダンジョン協会のカタログ見ていると最後のページに小さくミスリルのフライパンが載っていた。
しかし流石にミスリルを豊富に使われているフライパンである、高くない訳が無い。
ダンジョン協会には予約制度があり、人気でないものに関しては予約者にその金額が払えると思えるほどの支払い能力があれば半年間他の人が買い取れないようにできる。
能力は値段相応で強度は今のフライパン君と比べ物にならないほど高いし、ミスリルを使ったものは魔法を使うときに威力が上がるらしいの。流石に私は魔法使えないから意味ないけど。
それに金のスキルペーパーから出た『鍛冶』を使っているから特殊な能力がついていて 衝撃 っていう叩いたときに威力が増す能力がついているらしいの。
「よし!ミスリルのフライパンのためにがんばるぞー」
ふと胡桃が帰路についていると通路の端から金色のスライムが姿を現した。
「あれ、このこの階層ででるスライムは色なしだったはずなのに。それにそもそもスライムに金色なんていたっけ」
胡桃は毎日この階層でスライムを駆り続けている所謂スライムキラーだった。
そんな胡桃でも金色のスライムは見たことも聞いたこともなかった。
「まぁこの子で30個だし倒そうかな、色なんてそんなに関係ないよね。えいっ!」
『バンッ』って音と共に腕に叩いた振動が伝わってくる。
(あれ?いつもならこれだけで倒せるのに。)
胡桃ががもう一度叩きつけるといつものように霧となって萎んで消えていった。
いつもと違うのはスライムが消えた後に残ったドロップ品の種類と量だけ。
「あれ、いつもより沢山ドロップしてる。。。しかもこれスキルスクロールだよね。こんなの滅多に落ちないって聞いたのに。。」
胡桃の前にはいつもより多くのドロップ品が並んでいる。アクセサリーや魔石、それに珍しいスキルスクロールまでドロップしている。
「ん?この丸いのなんだろう。魔石?にしてはデカすぎるし。それに魔石はこんなに透明感はないよね」
胡桃は沢山のドロップに浮かれて興味本位でその丸い物体に触れてしまった。
『ユニークスキル クランを取得しました。』
突然なった無機質な声音に肩を大きく跳ねさせる。
テッテレー、胡桃はユニークスキルを手に入れた〜。
「いやいや、そういうことじゃなくて。ウソ、これスキル取得できるものだったの?どうしよう勝手に使っちゃたし怒られるかも」
まぁなんとかなるか。
金色のスライムが出た時から脳のキャパオーバーだった胡桃は完全に現実逃避して楽観的に考えることにしたのだった。
でもまずスキルスクロールをどうするかよね。
しかもこれ金のスクロールだし。
規模の大きいダンジョン協会でも金色のスクロールは珍しく産出量は少なく販売に出せば最低でも1億はくだらない。
しかし金色スキルが手に入る機会はこれを逃せば来ないし回復薬のドロップを狙うならもっと深く潜ることになる。
胡桃は少し首を捻ったもののそれならばここで使ってしまおうと考えたのだった。
『通常スキル 支援魔法を取得しました。』
支援魔法は獲得事例が少ないスキルで似たような魔法に回復魔法がある。
回復魔法では回復もできればバフとかもかけれるため、必然と支援魔法は探索者からはあんまり人気はなかった。
「魔法持ってる方が徳しているんだからラッキーくらいに考えておけばいいっか」
胡桃の目の下の問題は金色スライムの魔石だったが買取の時にスライムの魔石にまぎらせて買い取ってもらう腹積りだった。
ここまで読んでくれてありがとうございました!
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