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終わらない鬼ごっこ

作者: わたし

近付けたと思ったのに触れられない。

そんなことを繰り返してばかりだった。


私に興味が無いのならそんな笑顔を向けないでくれ。

あなたは気軽に私を頼り、距離をつめてはまた離れる。何がしたいんですか。


私に好かれたく無いのならそんな楽しそうな顔をしないでくれ。

あなたは遊びのつもりで私を悦ばせ、揶揄って楽しんでいるのか。良い趣味ですね。


私に気を持たせたく無いのならそんな声で呼ばないでくれ。

あなたは暇潰しで私に声を掛け、つまらなければ適当に話を終わらせる。傷付くんですが。


そんな気紛れで自由なあなたは私に嫌われてるだなんて勝手な心配をしているらしい。

意外と繊細なんですね。お可愛いこと。


毎日毎日、ちょっとしたあなたとの接触が楽しみで、休日だって何かの拍子に会えてしまえないかなんて考えてしまうくらい私はあなたに毒されているのに。


本当に、身勝手なあなた。

知らない内に私を振り回しているだなんて知らないみたい。

大きな背中に今日もそっと視線を送る。


私はあなたを追いかけ続ける。



ところでそのベルト、誰にプレゼントしてもらったの。

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― 新着の感想 ―
[良い点] タイトルが内容を見事に表しているところが素晴らしいと感じました。 気まぐれなあなたと、それに振り回される私。そんな絶妙な組み合わせがぐっときます。
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