55.作戦決行<オペレーションラグナロク>
前回のあらすじ
安心院の兄のAVコレクションを入れている鍵が赤坂さんに奪われたよ。何とかして奪おう!!
天草:女子バレー部は全員いったようだよ
天草先輩のラインを見た俺はあたりを見回して、女子更衣室にの鍵を開けるためピッキングをする。テロリストに捕らえられた時用に鍛えていたスキルだが、役に立って何よりである。いや全然なによりじゃないな。犯罪だぞこれ!!
ガチャンと音がして無事鍵は開いたようだ。安心院の話によると赤坂さんの更衣室は奥から三番目の様だ。もちろん、女子バレー部だけが使うわけではないので、決まっているわけではないし、体育の授業ではみんな使うので名札があるわけではないが、バレー部のエースはここ!! みたいな暗黙の了解のようなものがあるらしい。
「ここが奴らのアジトか……」
俺は警戒しながらも扉を開けた。構造は男子更衣室と同じはずなのに、なぜだろう。いい匂いがする。ここでさっきまで女生徒たちが着替えていたのか……なんかエッチな気分になってしまう。って俺は何を考えているんだ。
「うおおおおおおおお!!」
俺は頭をロッカーにたたきつけて正気を保つ。まさか、サキュバスの魅了か? 残念だが俺にそんなものは効きはしない。なぜならば俺の気持ちはもう、一人の魔女に捧げているのだから……
正気に戻った俺はすぐに目的の場所へと向かった。ロッカーのカギはかかっているが問題はない。このタイプはそんなに難易度は高くない。俺はさっとロッカーのカギを開けて扉を開ける。
中にはハンガーにかけられた制服と金網の上に置かれたカバンがある。俺は制服のポケットを漁る。なんかすごい悪いことをしている気持ちになるがこれも必要な事なのだ。赤坂さんすまない……
そして俺はポケットの中身を取り出す。安心院が見せたのとそっくりな鍵とレースのついた丸まった布切れである。あれ? これってもしや下着……?
女子更衣室に忍び込んでい同級生の下着を握りしめるとか、俺犯罪者じゃん。レンタル代無料につられてつい乗ったけど俺最低なことしてない……? 俺がこの世に生を受けたことを後悔しているとラインがなる。
『様子はどうだ? 鍵はみつかっただろうか?』
「そのカギと一緒に下着もポケットから盗ってしまって……』
『何を言っているんだ? 変態じゃないんだからポケットにパンツを入れたりはしないし、そんな状態ではバレーをしないだろう』
確かにもっともである。冷静にみるとこれハンカチじゃん。赤坂と書いてある刺繍の横に安心院と書いてあり、相合傘になっている。赤坂さん可愛いなぁと思いつつ俺は鍵をすり替えて戻す。そして俺がロッカーのカギをしめて出口を目指したときにラインが来た。
天草:大変だ。女生徒が二人更衣室に向かってくるぞ。注意しろ。
俺:だってさ、俺はどうすればいいんだ?
安心院:え? さぁ? そこまで考えてなかったわ。如月なら相手が来れば何とか出来るかなって思ってて……あれだ、黒竜の力で倒しておいてくれ。
「はっ?」
ちょっと待ってこいつ何言ってんの? 作戦会議を思い出せ。監視カメラで来る人は教えるっていってたけど、確かにそのあとどうするか話し合ってなかったぁぁぁぁぁぁ!!! やっべえ、どうすんだ。このままでは俺の学生生活は終わるし、紅に振られるかもしれない。それだけは絶対避けねば。
俺はとっさに一番近くのロッカーに入って身を隠す。確率は5分の1だ。そうそう当たることはないだろう。そして扉が開く音がして話声が聞こえる。
「それにしてもさっちゃんも可愛いわね、神矢のデートでばてないためにランニングをして、体力をつけようなんて」
「今度遊園地に行くので、ちょっと不安なんですよ。神矢は気を遣ってくれるとは思いますが、やっぱり、デートは全力で楽しみたいですし……」
「顔を赤らめちゃって可愛いわね。神矢が聞いたら喜ぶわよ」
「神矢には絶対言わないでくださいね!!」
恵理子と紅だぁぁぁぁぁぁぁぁ!! まずいってこれ、マジで俺の人生終わるじゃん。しかも紅むっちゃ可愛い事しているんだけど、抱きしめたいけどここで出たらマジで死ぬ。
俺が紅の可愛さに悶えているとロッカーの扉が開く。あ、やっべぇ、おさえていた手を放してしまったようだ。そしてロッカーの前でカバンを持っている恵理子と目があった。俺は愛想笑いを浮かべて手を振る。
「……」
「……」
バタンとすごい音がして、ドアが閉められた。人生終わったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
久々の更新になってしまい申し訳ありません。
ハイファンタジーの方でバタバタとしておりました。
さぁ、神矢の人生はどうなるか? のぞきは犯罪ですからね。真似はしないでくださいね。




