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【4】白い夢

えりまき ねぅです。

工場裏の宇宙ネコをごらん下さりありがとうございます。


今回は宇宙ネコの記憶の断片のお話です。


◇登場人物◇


【宇宙ネコ】

過去の記憶がない青く美しいネコ、耳が長い。

自分の過去を知りたがっている。

妖魔(猫又とは違う)と言われているが。


【私・ボク】

読者的な視点。

宇宙ネコの過去を調べる事を引き受け、調査をしてるうちに宇宙ネコに魅了されていく事になる。


◇前回までのおはなし◇


私は宇宙ネコの過去を調べる依頼を受け、

その調査も少しづつだが進んでいった。

そして、宇宙ネコが何者なのかもほんの少しだけだけどわかってきた。

気が付くと、まっ白い世界に宇宙ネコはいた


『ここは?


 そうなの…

 またあの白い夢』



──白い夢


ここは、宇宙ネコがそう呼んでいる夢の中だった。

まぶしい様な目を開けにくい感じがする夢の中。


見えるもののコントラストがやけに高く、

所々色や形を失って、白く抜けてしまってる風景が辺りに見える。


『ほら、また光った』


そう言って宇宙ネコは空を指をさした。

その空は、暗い夜空のはずなのにやけにまぶしかった。


このシーン、

誰かと空を見上げている記憶の断片みたい。

うれしい気持がいっぱいわき出てくる。


かすかなメロディーが聞こえる。

誰かが宇宙ネコの為に、楽器を奏でてくれている様だ。


そのメロディーに合わせて、宇宙ネコは歌った。


どんな歌詞を歌っていたのか、

どんなメロディーなのかはいつも思い出せないのだけれど、

とても安らぎを感じる。


宇宙ネコはこの風景や、

その時に一緒にいる人が大好きだったんだと思った。


そして、


──ずっと続けばいいのにね


 宇宙ネコはそう思っていた気がした。


 ・・・



唐突に辺りはホワイトアウトし、次に見えた時は場面が変わっていた。


辺りの風景の白い抜けは更に増えている様だ。


少し胸がドキドキする・・


誰かがこっちに走ってくるのが見えた


それは顔や体の一部が白く抜けてしまっている人だった。

でも、すごく安心できる人みたい。


「この星はもう・・だ

 おまえ・・・も・・る・・・

 わた・た・の希望・・だ・・」


見える風景はどんどん白い部分が増え、

声もとぎれとぎれになってよく聞き取れない。


その人が何を言っているのかよくわからなかったけど、

宇宙ネコはとても切なかった。


その人の顔が近づく。


「あい・・して・・」



ザ…ザザーーー……



『あ…

 雨の音?』



そして目が覚め、

宇宙ネコは自分が泣いている事に気が付く



大勢の人に支えられていて、

大勢の人の犠牲によって今ここに生きている様な

そんな気がした。


『ごめんなさい

 宇宙ネコは思い出せないの

 思い出さなきゃいけない事なのに』


窓の外を見ると、空は少し明るくなって来ていた。


『きっと、

 じっとしてちゃいけないの

 大事な事・・思い出したいの』


宇宙ネコは、今日から自分もこの人と一緒に行こうと思いました。


少し短いですがいかがでしたでしょうか?

今後も諸先輩方を参考にがんばります^^


 えりまき ねぅ


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