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不思議な部屋  作者: 竜胆
19/40

病院へ

実家での試験外泊を終えて、また文は病院にもどります。

「具合はいかがですか」と担当の看護師さんは問われた。「昨日はまだきつかったのですが、今日は発作もおさまり食事も摂れるようになりました」と私は彼に答えながら、二人で食堂に歩いて行った。

「ゆっくりとよく噛んで食べてください」と彼は言いながら、カートの中から私の夕食のお盆を取り出して渡してくれた。頭を下げてから、私はいつも食事を摂るテーブルに向かった。


テーブルには食事を一緒に摂るメンバーが既に座っていて、私が席につくのを待ってくれていた。

「すいません、寝ていました」と謝ってから、三人で「いただきます」と手を合わせてから、箸を手に取った。

夕食のメインは魚料理だった。

不思議なことに、魚料理の魚はどんな魚であっても、小骨すらないのだった。ある患者さんが仰るには、「魚の骨を溶かす液で骨は溶かして処理してある」とのことだった。嘘か真か、真実は分からない。だけれど骨が一切ないのは事実だった。

夕食は食べられないかもと思っていたが、完食することが出来た。

闊達な女性、ほっそりとした女性の二人組も私を心配してくれていたようで、「食べれてよかったねー」と言われた。

「帰省した時に、町にある和菓子屋さんでお菓子を買って来ました。お二人に食べていただきたくて。。。」と私が言うと、「ありがと〜食べる〜」とほっそりとした女性が言ってくれてホッとした。彼女も私と同じく摂食障害を持っているから、マドレーヌを彼女が喜んでくれるか、内心ヒヤヒヤとしていた。

食事を終えた後に、私の部屋が手前にあるから、立ち寄って貰って、マドレーヌを渡すことにした。


「文ちゃんの部屋っていい匂い〜」とほっそりとした女性が、部屋に入るなり言われるのだった。闊達な女性は「あの縫いぐるみ何」と、ベッドに置いている、姪っ子が私に選んでくれた、間抜けな表情をした縫いぐるみを見ながらケタケタと笑われるのだった。「姪っ子が妹にねだって、私にって買わせたらしいのです。姪っ子とお揃いですよ」と私は説明をした。二人が私の部屋に入られるのは、これが初めてだった。

マドレーヌを一個ずつ手渡すと、「大きい!」と二人して驚かれた。「懐かしい優しい味ですよ」と私はその和菓子屋さんが町に昔からあることなどについても話した。


二人が帰られてから、私は担当の看護師さんがいつ部屋を訪ねて来られるか分からなくて、急いでシャワーを浴びようと、看護師詰め所に行って、預けているシャンプー類とドライヤーを出してもらった。

熱いシャワーを浴び、髪も洗ってようやく目が覚めた気分になった。肌のお手入れをして、着替えてからドライヤーで髪を乾かした。髪を切ってから、髪を洗うことも乾かすことも本当に楽になった。

看護師詰め所にシャンプー類を返す前に、カゴやシャンプー類に付いている水分を丁寧にタオルで拭いた。それから看護師詰め所にシャンプー類とドライヤーを返しに行った。

私の担当の看護師さんと目が合った。彼は近付いて来て、「これから面談できますよ」と仰るのだった。

私は慌てて部屋にカウンセリングノートとペンを取りに帰って、また看護師詰め所の彼の元に戻って来たのだった。


看護師詰め所の中に招き入れられて、いつも面談をしてもらうスペースに行き、彼に席につくように勧められてから椅子に座った。

「実家での試験外泊は喘息の発作もあって、ご両親と過ごすのは辛くはなかったですか」と彼から尋ねられ、「意外に平気でした。為せば成る、と言うのでしょうか。。。カウンセリングの先生から、私の方から両親に歩み寄ったらどうですか、と言われたのが胸に響いて、試験外泊中は私が全ての家事をして両親と過ごすことにしたのです。ちゃんと家事は出来たと思います」と答えたら、「頑張ったのですね」と感心された。私は微笑みながら「実家には、学生時代から可愛がっていた猫がいて、その猫に癒されて楽しい試験外泊でした」と答えた。

「次回も実家の方に試験外泊をされますか」と問われて、「はい、両親にもそのように約束しました」と言うと、「無理はなさらないでくださいね」と言いながら、お茶を淹れて来ます、と言って席を立たれた。

彼は私が渡したマドレーヌも持って来られた。「自分はダイエット中ですから」と言いながら、半分に切って二人で食べながら、彼が淹れてくれた美味しいお茶を飲んだ。「美味しいですね」と彼がマドレーヌのことを褒めてくれて嬉しくなった。

「カウンセリングの先生、主治医の先生にも出来れば面談をしていただきたいです」と私が彼に頼むと、「分かりました。伝えます」と、冷静に言われるのだった。彼に任せておけば大丈夫、という安心感があった。「いつも美味しいかお茶をありがとうございます」と改めて礼を述べてから、看護師詰め所から出る為に彼にドアを開けて貰って、「面談してもらって気持ちが楽になりました」と彼にまたお礼を言った。


部屋に戻り、カウンセリングノートに先ほどの担当看護師さんとのやり取りを書き、日記帳も今日は全然書いていなかったから、実家での出来事を思い出しながら書いた。


部屋をノックする音がして、はい、と返事をすると、就眠薬を持った担当の看護師さんだった。お薬を彼の目の前で飲んで、「おやすみなさい。ありがとうございました」と言ってから、まだ消灯時間前だったが、私はベッドに入って寝た。

短めでした。なかなか話が進まず、すいませんm(_ _)m

読んでくださり、ありがとうござうます!

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