システム・アウト
ここにはゴミが集まっている。認識外のお話です。これは明らかに、誰も見る必要もない、見る事も出来ない、ここはそんなところです。
どこから来たのだろう、それを考える必要もありません、それは認識の外の話。システムという外側には恐ろしいほどの量が漂ってしまっていても、デッドスペースには監視カメラが存在しない。だから、何があっても問題ない。
貴方はそこを積み上げます。多くの人が積み上げます。都合よく脳の容量を割くことによってそれを見ない事が可能なのです。責めてはいません、皆やっている事なのですから、仕方ない事として処理しましょう。貴方の認識外の容量には、何が積みあがっているのでしょうか。
無限に見えました、夢幻に入れました。夢と幻なので、それは存在しませんでした。都合の良い話ですね。もちろん、責めてはいませんよ。見たくないもの在りますね、知りたくない事在りますね、仕方のない事として処理しましょう。貴方の認識外の容量には、何が積みあがっているのでしょうか。
貴方にとってのゴミとは何でしょうか、認識外に追いやることに意味がありますか、それは認識外なので関係のない事なのです。仕組みの外側というのは、その仕組みにとって、それは存在するものとして認識できないのです。仕方のない事として処理しましょう。貴方の認識外の容量には、何が積みあがっているのでしょうか。
「捨てよう」
捨ててしまった物はゴミだ。ゴミだから捨ててしまったんだ。在って不都合な物、在って不都合な者、山のように捨ててしまえばいい。ここは丁度いい場所だ、システムから外れた、デッドスペース。認識外の場所を認識出来る訳が無いのだから、問題が起こりようがない。
どこから来たのだろう、それを気にせずに貴方はそこを積み上げます、まるで無限にでも見えているようにね。確かに夢幻なんです。
ゴミ捨て場には何もないのだから