第6話 女神の騎士が持つ防具
対策するためにはまずは対策するものに対しての知識が重要だ。
というわけで、女神の騎士の装備品の一式についてしっかり情報収集する必要がある。
聖剣はどう考えてもやばいだろうから、聞くのがちょっと怖い。
だって、すでに腹にぶっ刺された後だからね!
効果が徐々に表れてくるかもしれないから非常に怖い。
なのでまずは防具から聞いていこうと思う。
「エルロンド、女神の騎士が装備する防具について説明してくれるか?」
エルロンドは深く頷き、
「わかりました、まず防具の効果について―――」
うん、そこからの話はすごく長かった。
だって、特殊効果いっぱいの上に性能が神懸ってる。
どうも絶望するほど高いようで、泣きたくなってくる。
防具の名前は光の鎧、光の盾、光の兜、光の脚甲で合計4つだ。
その防具の性能を軽くまとめるとこんな感じだった。
光の鎧
材質:ミスリル銀
頑丈さ:上級の魔族がそこそこの品質の魔剣で斬りかかってようやく傷が入る程度
軽さ:服位軽い
強固な魔法耐性(全属性)
状態異常無効
HP自動回復(大)
装備品自動修復
光の盾
材質:アダマンタイト
頑丈さ:いかなる攻撃でもかすり傷すらつかない程度
軽さ:同じ形の鉄製の盾と比較すると1.2倍くらいの重さ
魔力を籠めると物理魔法全部はじき返す絶対無敵バリアーが張れる
装備品自動修復(未確認だけど多分ついてる)
光の兜
材質:ミスリル銀
頑丈さ:鉄製の武器では歯が立たない程度
軽さ:頭に載せてるのを忘れそうな程度
装備者の魔力の強化
魔法使用時の魔力の軽減
精神系状態異常無効化(魅了とか魂への直接攻撃といった類)
装備品自動修復
知覚の強化(反射神経、気配の察知といった類)
光の脚甲
材質:オリハルコン
頑丈さ:中級魔族がそこそこの品質の魔剣で斬りかかってようやく傷が入る程度
軽さ:羽毛で作ってあるんじゃないかって疑う程度
ジャンプ力と移動速度の上昇
壁走りできるようになる
(おそらく重力操作能力の付与によるものだと思う)
装備品自動修復
どれもこれもチートなアイテムありがとうございます。
まるで勝つ要素をこれでもかと集めたような装備ですね。
1個あるだけでゲームバランス崩しちゃいそうな性能持ってる気がするんですが?
それとも、これがこの世界の中では割と普通なのかなって思ったのでエルロンドに確認してみたところ、女神の防具一式は特別なだけで、他の防具はゲームバランス崩すようなレベルのものはない模様。
良かったと一息ついたところで気付いたんだけど、つまり、俺は女神の防具一式に数段劣る装備で戦わなければならないということだ。
うん、どうにか戦わなくても良いように立ち回ろう。
これ以上に聖剣はやばい代物なんだろうなぁ。
聞くのが非常に憂鬱だ。