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第10回 キッチンを舞台にする方へ

本題:キッチンの歴史~料理道具が変えた人類の食文化~

出版社:河出書房新社

著者:Bee Wilson

訳者:真田 由美子

値段:2800円+税

お薦め度 3

一言紹介

身近な調理器具、スプーンやフォーク、その変遷が延々と書かれている私得な1冊

内容

『鍋釜類』『ナイフ』『火』『計量する』『挽く』『食べる』『冷やす』『キッチン』に分類し、それぞれに属する料理道具を解説している。


お薦め…

 『キッチンの歴史』ということで舞台は現代よりも中世~近世がメインとなるため、どの程度の調理道具が存在しているかの参考となる。

 個人的にはP110から書かれている『ローストチキン』に関する筆者の体験、P135に記載されている『レンジ回りの手入れ』、P188に書かれているパンケーキのレシピについて、フォークの扱い(P238-244)、

 また、訳者あとがき(P341)や第4章『計量』(P161)において語られている『米国がカップ計量を好む理由』の俗説の1つも中々お薦め。


難点…

 章題を日本語にする際、その内容が分かりにくくなってしまっている。

 たとえば『挽く』において書かれているのは挽き臼・すりこぎ・すり鉢・フードプロセッサーに加えて『泡だて器』が書かれているし、『冷やす』では冷却行為だけではなく、前半では保存方法全般について書かれている。

 そして『キッチン』にいたってはなぜか『皮むき機』についても書かれている(P326-329)

 そういった部分は特に気にせずに読む分には問題がないのだが、資料としてみた場合には使い勝手が悪くなってしまう。

 できることならスポットを当てた料理道具についての索引があっても良かったと思う。


 それから食器類の手入れについてが殆ど触れられずじまいだったため、キッチンの様子を書く際にはこの1冊では物足りなくなってしまう。

 銀器の手入れについて、銅鍋や鉄鍋などの管理方法、ナイフのとぎ方なども書いて欲しかった。


 それでも読み物としても読みやすく、色々な逸話も収録されており、そういった道具でTsueeeeをしたい人だけでなくキッチンを書こうとしてる人にはお薦めしたい1冊です

異世界でメレンゲを作ろう(提案)

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