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第9回 暗号仕掛けを仕込みたい方へ

第13回 暗号仕掛けを仕込みたい方へ

本題:暗号解読辞典

出版社:創元社

著者:Fred B.Wrixon

訳者:松田 和也

定価:4500+税

お薦め度 3

一言紹介

 辞典というより参考書?

内容

 0章の『暗号学』では各時代の暗号の立ち位置や逸話などが紹介され、

暗号自体を『サイファ』『コード』『信号』『ステガノグラフィ』『文字と言語』に章分けをして紹介し、残りのページを『人名事典』『問題と解答』『付論』『用語集』に割いている。

 サイファは文字単位での暗号化、コードは単語や特定の文字列を置き換えた暗号化、信号は手旗信号などの各種通信手段、ステガノグラフィは様々な隠匿手段(物理)、を意味すると考えてもらえばいいのだろうか?


お薦め

 重点が置かれているのは古典的暗号からエニグマの辺りまでで、コンピューターを用いた近代的暗号については他の時代に比べて軽く触れられている程度なは致し方あるまい。

 そして暗号化した文章を送信するための通信手段(手旗信号や光信号など)、隠匿方法、古代文字の暗号に関する歴史、41個の問題、そして英語における頻度パターン表に用語集。

 この1冊があれば簡単な暗号については造ることができるだろうと思われる。

 特に『信号』では原始的な道具(旗やランプなど)を用いた通信手段が書かれており、そのまま採用しても差し支えはないと思う。


 ただし、物語で暗号を採用する場合には現実の言語(日本語や英語)などと全く同じものでないと辻褄が合わないことがあるため注意しなければならない。

対処法としては「暗号の内容を齟齬が発生しないように日本語や英語に置き換えてます」のような一文を入れておく事をお勧めする。


難点…

 暗号解説系の本はその内容がどうしても似通ってしまうため、解説が自分に合ったものを選ぶのが適切であると自分は考えている。

 また、サイファやコードの解説において、最初のうちは理解がしやすいのだが、中盤あたりからついていけなくなる人もいると思います。



 本書の翻訳者あとがきにもなぜか書かれていますが、サイモン・シンの『暗号解読-ロゼッタストーンから量子暗号まで(新潮文庫)』もお薦めできる1冊です。

 後悔しないためにもぜひ、購入の前に他書と読み比べたうえ、自分に合った1冊を手にとっていただきたい。

あとがき

次の3つの文章はいずれも同じ平文をそれぞれで暗号化したものです。

転置式

Iwddssubftaeitduyhtatioyoairitntutoeouohetntnttivhsrainseeoanoebnffndneokoass,donucpuytkonooboo.

換字式(鍵:1~9のどれか)

NkdtzjajspstbymfyymjktzsifyTtsxtkfhtijfwjywfsxutxTyntsfsixzgxyTyzynts,dtzitstysjjiytgzdymnxgttp.

ヴィジュネル暗号

Wgqdpswwcfbpoicoulwztpmcyouadigpxpxcewpmsujpigqghdhjgcvbekjwguaiphjgc,tcvvdicuftzrugqpmuzxnppgz.

 平文は即興で造った英文ですので、文法的に誤りがあるかもしれませんが、そのへんは見逃してください。

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