表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 多雨
1/2

大人たちは

決して森へ行ってはいけないと言う。

森へ行ったら二度と戻れなくなるよと

繰り返し、繰り返し


ぼくは森が怖い


森へ行って、戻らなかった友人がいる。

いつも教室の窓から

外をながめていた彼は

ある日ふいと姿を消した

誰にも何も言わずに。

彼は森へ行ってしまったのだ

駄目だと言われていたのに行ってしまった。


ぼくは森が怖い


森にはいったい何があるんだろう。

ぼくらは、結局

何も知らないのだ

誰ひとり戻らず、

何も語られることはないのだから。

分かっているのは

そこへ行った人は誰も戻らないということだけ


ぼくには

家族も仲間もいるし

学校の勉強もあるから

森のことはあまり考えないようにしている。

でも、時々

いなくなった友人のことを思い出してしまうのだ。

窓から外を眺める彼の横顔を。

そのまなざしは

いつも森に向けられていた。


ぼくは森が怖い

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ