始まりは唐突に -start a job search!- 4.就職活動ヲ、遂行セヨ〈下〉
「つったってなぁ…どうすんだよ…」
葛城の住む地域はド田舎だ。住宅街ときどきコンビニが道の両端に並んでいる。
彼が向かうのはスーパー。4時以降には近隣住民が吸い込まれていく光景が見られる。
つまりは、忙しいのだ。ニートの彼には耐え難い労働である。
だが、それ以前に大きな問題がある。
彼はシャイだ。内弁慶で暴言を毎日吐き出す(したい)ク×だ。実力的に母への反抗は出来ないけどね(笑)
「うるせえよ地の文!」
だが事実はどうあがいても事実なのだよ。はっはっは。次から下の名前で呼んでやるよ。
この直前。母からたかしに言われた事がある。
一に、就職しろ。
一に、失態を見せるな。
一に、完全に自立して、本当の一人暮らしができるようになれ。
やさしい母である。ク×ニートのためにチラシを集め、図書館では役立ちそうな本を選び、
容赦なく鞭を打つ。母の鏡かもね。
「あ」
たかしが何かに気付いたかしようだ。
「そうだよ」
「こうすればいいんだよ」
「仲間だ仲間…いや、同志!」
たかしは厨房だという事が発覚した。
「集団なら…いける!」
「探せっ…探すんだっ…」
「ともに面接を受ける者たち…探せっ…」
続きは「立ち上がれ同志 -Neet equal friend!-」で。