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とある日のこと -Inside-
………中二病は誰もが抱えてるんじゃないだろうか?少なくとも子供の時には。
暗い部屋でモニターの白い光に照らされながら、葛城はそんな事を思っていた。口にした。
勿論独り言であった。
………ただ、その規模が問題なんだ。
さらにそう呟いた。哀愁を纏う風が吹いた気がした。窓は閉まっていた。
たとえそんな風が吹いていても、パソコンの前で毎日ズボンを下ろしている奴が言っているのだった。
言った事が正しかろうが、説得力がなかった。自覚していた。
………俺は
声はかすれて聞きづらくなっていく。最後まで言い切れたのだろうか。
「寝よ」
翌日起きた彼は床ドンで親にご飯を持ってこさせた挙句に
物理的にふんだりけったりしようとしましたが、あえなく返り討ちにされました。
ちなみに昨日のことは少しも覚えてませんでした。