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桃フラペチーノ

「家康じいちゃんはコレ知ってる?あぁ、知らないよね?令和のJKの必需品、スロバの新作、桃フラペチーノ」


「ふらぺちぃの?とは何じゃ?見たところ氷菓子のようではあるのう。あと桃が築山の桃尻のようじゃ。築山可愛かったのう」


「築山さんへのセクハラじゃない?てか、築山さんってあの信康さんのお母さん?」


「そうじゃ、信長のクソアニキに殺せと言われてのう。アイツ可愛かったのにのう。朝日姫ゆるさん。秀吉の多指症クソ禿ネズミ野郎、極楽行ったら1万発殴る、2本目の親指がへし折れるまでグーじゃ」


「まぁまぁ、じいちゃん。とりまコレ飲んでみぃ」


そう言った美少女じぇいけぇいに差し出された、桃ふらぺちぃの?を飲んでみた。


「冷たいのう。まるで口に冬が来たみたいじゃ。桃の甘さが引き立っておる。さすがじゃのう。オンリー飯ライク浄土なのじゃ。これは浄土じゃ。天に登ってはおらんかのう。天の下を統べたことはあるが、まさか天に登るような旨さに出会うとはのう。これぞ浄土、欣求コレなのじゃ」


「家康じいちゃんって400年前もそんなノリだったの?」と訝しげに聞いてくるじぇいけぇいに「そんなことはなかったはずじゃ。もう少し必死に生きておった。信長のクソアニキに率いられて巡った戦場。昨日笑っておった友が今日は屍、なんてことはよくあったものじゃ。特に信玄は怖かった。あんな怖いやつはおらん。信長のクソアニキも洛中洛外図屏風を謙信に送っておるからのう。あの、クソアニキへの仕返しは謙信にたのもうかのう」とまくしたてる。


思い出したくもない。アレは死ぬかと思うた。1回死んでおったかもしれん。さらに化け物なのが平八郎じゃがな。殿しておったよな?あの時。


お前、なんで無傷なんだよ。それできるなら信玄討ち取れたじゃろうて。それにしても平八郎も変な終わり方じゃったのう。


果物切ろうとして傷負ったから死んだとかいう話をどこかで聞いたが、それまでかすり傷1つもないのは控えめに言ってもおかしいじゃろう。何回戦に出たと思うておる。


「信長さん嫌いなの?」


「嫌いとか好きではないんじゃ。築山の件は許せんが天才じゃった。安土に作った見事な天主。天の守りではなく、天の主と書く天主閣。あの、ばるこにぃなるものでフロイスの野郎と弥助とかいう黒人と語り合っておったとどこかで聞いた。唐に攻め込むなんて話もあったが、光秀が必死で止めておった。領土の再編という視点も考えられなくはないんじゃがのう」


「なるほどね。確かに天才かも。でも、おじいちゃんは江戸に幕府開いて平和な世の中築いたもんね」


「アレは偶然じゃ。利家爺が先に死んだからできたことじゃ。あとはクソハゲ多指症ネズミが後継者を殺す事件を起こしたからのう。あの時代、実子に継がせるために養子を殺すのはよくあることじゃった。じゃが、あそこまでする必要はなかったじゃろうな」


「私もそう思う。私、歴史好きだから本読むけど秀次さんの件はやりすぎだよね。女の子も一族みんな殺しちゃったんだもんね」


「そうじゃ、ワシは戦が嫌いじゃ。昨日酒飲んだ友がすぐに屍に変わってしまう。秀次の件を見た時、次はワシじゃと思うた。一族郎党殺される世の中なんぞ、厭離穢土欣求浄土なのじゃ」


「そうだね。もう一口飲む?」


「頂くかの。美味いのう。やはりオンリーふらぺちぃの、コレが浄土なのじゃ」


「そうだね。平和な世の中っていいね」


「無駄な戦などしてはならぬ。人は2度と来ぬ今この瞬間ということを時に忘れがちじゃ。じゃが、死が隣にあったあの時代は明日が来るかどうかなど分かるものじゃなかったからのう」


「そうだね。次はどこに行こうか。おじいちゃんって物知りだね」


「世話になっておる礼じゃ。新たな事を知るのもわくわくするからのう」


やはりワシはオンリーふらぺちぃのコレこそ浄土なのじゃ。


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