表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

雑念

 チャイムが鳴り響く放課後…

『授業お疲れー、じゃあ行こっか?』

千尋と私は隣町の西校へと向かう。

『どんな人か知ってるの?』

私が聞くと千尋は

『友達が彼と仲が良くて、実は結構イケメンらしい。』

私はつまんなそうに頷いた。

『会ってみたら意外と気が合うかもよ?美優ちゃんとかなり性格が似てるの』

詳しそうに話す千尋はまるで初対面ではないのでは…?と少しざわつく心があったが気にせず、坂道をのぼる。



 『明西(めいせい)高等学校…略して西校(にしこう)ね…』

西校は偏差値60となかなか頭のいい学校であった。


『あ!千尋さん??でしたっけ?』

1人の男が話しかけてきた。

『ちーちゃん?知り合い?』

もしかして、これがアイドル好き…?疑いが止まらない…。珍しく脳がうまく働かない私を見た千尋は

『美優!この人がアイドル好きの寺田雫(てらだしずく)君!』

動揺しながらも私は挨拶をした。

『…初めまして、高野美優です。』

初めてこの瞬間、私は人見知りだと感じた。私達は近くの喫茶店でゆっくり話を始めた。

アイドルのことなら遠慮せず聞けてしまうので、早速彼の経歴を知りたい私は

『アイドル推してるんだよね??何系好きなの?』

そう聞くと彼は

『えーっと…結構幅広くて、割と最近は坂道系を…』

私は食いついた。

『坂道…って言ったよね!今!』

私のひきつっていた顔がようやくほどけて、彼は安心したのか、いつのまにか盛り上がっていた。



『今日はありがとね!またお話ししたいんだけど…連絡先とかってどう?』

彼が私たちに聞いてきた。

正直、まだ早いと私は思っていた。千尋は嬉しそうに返事をしていたが、私はお断りをした。

『美優ちゃん、今日楽しかった?』

もちろん、とニコニコで頷く。私はずっと聞きたかったことを千尋に聞いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ