試行錯誤
『アイドル 輝く なぜ?』
いつもの先生に検索をして、即座に目に留まった文字に驚かされる。
『アイドルは星……』
『アイドルにはオーラがある』
ふむふむ…と私は頷いた。私が推すグループはそれなりに人気があって、私の推しは1列目で踊っている。だから、輝くのか?と思いながら相棒のスマホと共に寝落ちした。
『あんた!!!起きなさい!!』
新しいアラーム付けたかも、と思わせる声で私は目が覚める。始まってしまった。楽しい休日から目を覚まして学校に行かなければならない。最近の先生方はつまんない。私たちが初めての頃はあんなに楽しませることをしてくれたのに。今になっては受験のために範囲のために、たった50分に詰め込ませる。わからないものだらけだった私は昨日の続きを考えた。
輝くため…か…?質問続きの私になにかひらめきそうな予感がしたが、その瞬間。
『25番。25番は、高野美優。この問題わかるか?』
私はきょとんとしていた。くじで当てられたんだ。光の速さで頭をフル回転させて、理解しようとしたが、この問題にはひらめけなかった。
授業を全て終えて隣の教室に走る。
『ちーちゃん!今日いっしょに帰れる?』
私の親友、杉野千尋に話しかける。
千尋は私のオタ友であり、どんな話でも共感できる最高の親友である。1年生のときはクラスがいっしょだったがクラス替えで離れてしまった。
『もちろん。久しぶりだけどなんかあったん?』
そう聞かれ、すぐに私は
『あなたにしか話せないかも』
と言い返した。玄関で待ち合わせをした私達はすぐに近くのカフェに寄った。